どうやら私はバッドエンドに辿りつくようです。

夏目

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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食

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 数刻過ぎて、ノアがやって来た。
 上等なスーツに身を包み、顔に笑顔を張り付けていた。私が知っている、どこか気怠そうな男の影はなかった。
 話し合いは、応接間で行われた。
 私は参加せず、廊下で漏れ出る言葉の端々を用心深く聞いていた。
 けれど、ノアは忍び笑いを溢すばかりで、レオン兄様の誠意のある言葉に耳を傾けようとはしなかった。
 しばらくして、ノアが立ち上がったのだろう。服が擦れる音がした。
 そのまま扉に近付いてくる。
 慌てて、脇に移動した。扉を開けて、ノアが現れた。
 入ったときと同じ笑みを顔に張り付けていた。
 ちらりとこちらに視線が向けられた。
 ひやりとするような、冷めた目線だった。
 腕を強く握られ、力任せに引っ張られた。振り払おうとしても、びくともしない。
 引きづられるような形で、藤の花の下まで連れて来られてしまう。
 ノアはやっと薄寒い笑みを消して、気怠げに私の腕に爪を立てた。

「殺したの」

 誰がとは言わなかった。
 ノアも誰がとは問わなかった。

「死んでないよ。殺さないように、と厳命してあったから」
「……レオン兄様にはのらりくらりと言葉を返していたのに、私には教えるのね」
「うん、カルディアは特別だから」

 手を振り払う。手にあったはずのものを探すように、ノアは開いたり閉じたりを繰り返す。

「何を考えているの。ロバーツ卿は財務長官。父王様の信頼も厚い。なにより、私達の遠縁なのよ」
「知ってるよ? 知っていて、襲った」

 それがどうしたの? と言わんばかりの物言いに苛立ちが募る。
 ノアの苛烈さを知っているつもりだった。けれど、銃口がこちらに向けられるのは初めてで、まだ嘘なのではないか、間違いなのではないかと疑う心があった。
 そもそも、ロバーツ卿のことを語るノアはふわふわと軽い。まるで明日の天気をでたらめに予想しているような気軽さだった。

「指の骨を一本。それだけ、騒ぐことじゃないよ」

 羽のように軽い言葉だった。
 本当に何でもないことのようだった。
 だが、だからこそ、ぞっとした。急にこれは現実だと突きつけられたような。

「賄賂も、譲歩も、した。貸しだって作った。それなのに、マフィアは放置しろ、その一点ばかり。せめて麻薬の取締りをと。けどそれすら駄目だと」

 ならばとノアは凄惨な笑みを見せた。

「ならば、貴族である仮面はもういらない。この王都がゾイデックのようになれば、国王陛下も分かるよ。いずれ、きっと」
「ロバーツ卿を襲っても、事態が悪化するだけだわ」

 努めて、冷静に意見を述べる。
 そんなことは分かっていると言いたげにノアは頷いた。

「そうだね。改善はしないだろう。けれど、俺は直接手を下していない。ゾイデックのマフィアのどれかが襲ったんだよ。そのうち首謀者は死体で見つかる。あるいは出頭させた方がいい?」
「それはどういうこと?」

 ノアが直接手を下したのではないと分かっている。流石に露骨過ぎるし、処罰は免れない。そんな危ない真似はしないはずだ。
 だが、マフィアを使うというのが納得いかない。そもそもマフィアを制御出来ないから、粛清させろと訴えに来たのではなかったのか。
 ノアの言いようではまるで、どのマフィアのせいにもしてしまえるし、どんな風にでも命令出来る。そう言いたげではないか。

「お前がリブランと組んでいるのは知っているわ。けれど、他のマフィアとの繋がりがあるの?」
「繋がりがなくてもマフィアの構成員の一人を殺したり、出頭させたりは出来るよ」
「……本当に?」

 信じられないことだがノアは嘘を言っている風ではなかった。
 役人を殺したり、出頭させる方が難しい。それに比べたら簡単だ。
 ノアは軽くそう言った。

「構成員と言っても、下っ端だよ。幹部にさせるわけじゃない。まだどちらの組織にするかは決めていないけれど」
「どうしてそんなことを……」

 口に出しながら整理する。
 マフィアが長官に手を出した。
 その構図さえあれば、陛下が動くと思っているのか。
 あるいは、その口実さえあれば粛清するに足りると思っているのかもしれない。

「これは俺なりの場の収め方だと思って欲しいな。譲歩案、というやつだよ」
「ロバーツ卿を襲う理由がないのに? そんなの、裏に誰かがいると誰でも分かる……」
「襲う理由ならばある。ロバーツ領にある武器倉庫に警察が入った。三不管の荷物だったが、全て押収された。かなりの痛手だったと聞いているよ。おかげで上納品が遅れた」

 三不管。
 ゾイデックにあるマフィアの一つだ。
 移民のコミュニティでもある。

「上納品?」
「三不管は祖国に送金している。売り上げの大半を本国に流しているんだよ。それを彼らの言葉で上納品と言っているんだ」
「売る武器を取られて上納品を何かで補填したのね。もしかして、麻薬で?」
「粗悪な麻薬は儲けるには十分だ。土壌を腐らせることを加味しなければ、だけど」

 では三不管が粗悪な麻薬を売り捌いている親玉なのか。
 ……でも、待てよ。ならば、三不管の構成員と明言すればいい。
 ノアはそうはしなかった。まだ、誰が元を引いているか分かっていない?
 あるいは、どのマフィアもこぞって粗悪品を売りに出しているのか?

「アハトはルコルス家と繋がりがある。リブランは、古き良き伝統に従う主義だ。信用が担保されたものしか提供しない。アハトは最新を取り入れるし、流行にも敏感だ」
「服の話ではないわよね?」
「武器の話。――麻薬の話でもあるけれど」

 アハト。
 ゾイデックに巣食うマフィアの一つ。他国との貿易で金を稼ぐ新興らしい。
 三不管。アハト。リブラン。
 リブランはこの間、加勢に来てくれたクリストファーがいる組織だ。
 この三つがゾイデックを占領している。

「ルコルス領に入る前にロバーツ領の関所で何度か武器を押収されてる。そのたびにルコルス領から値切り交渉をされるんだから、組織としてはたまらない。ロバーツ卿を怨みに想う理由はある」
「……けれど、どれもロバーツ卿の屋敷を襲撃する理由には至らないものばかりなのね。それをノアが勝手に作り出す。それらしい理由があると、罪を擦り付ける」
「きっと度肝を抜かれるだろうな。三不管の女狐もアハトの麻薬犬も、王都に関心を向けていないから。ロスドロゥでの新規開拓とアルジュナのことにばかり意識が向いている」

 夢を見るような恍惚とした表情で、ノアは私を見つめた。

「ロバーツ卿は私の親戚だわ。どうして教えたの」
「カルディアは特別だからとさっきも言ったよ?」
「特別、なんて言葉で誤魔化さないで。お前のことを恨みたくはないわ。けれど、ロバーツ卿を害する行為を私は認められない」
「カルディアに認めて貰わなくてももう起こったことだ」
「お前を私が許せるかという話よ」

 分からないなとノアは首を傾げる。

「カルディアに嫌われないように指の骨を折った。それだけにした。本当ならば奥歯をへし折るぐらいしてあげるつもりだったけれど」
「……ノア、嫌われないようにでそれなの?」
「腕ぐらいならば許容範囲だった? なら、次はそうする」
「違う!」

 ノアには本当に分からないのだろうか。
 報復だ、粛清だというのに、やり返されることを想定していないのか。
 私が、身内が傷付けられてじっと黙っていられると?
 そもそも、ノアの言うことはおかしい。
 だって、ロバーツ卿はノアにとって敵ではない。むしろ、マフィアを排除したいと思って行動している味方なのでは。

 ――味方?

 天地がひっくり返ったような浮遊感のあと、体がふらりと傾く。ノアは私の腕を掴んで、力任せに引き上げた。

「――ノア、お前!」
「うん、どうしたの、カルディア?」
「ロバーツ卿と結託していたならば早く話しておいて」

 ノアは顔色一つ変えずにうんと素直に頷いた。

「分かっていると思ってた」
「知らなかったわよ。ああ、もう! ごめんなさい! 勘違いしてノアに辛くあった」
「俺はあまり気にしていないけれど。言葉だけは受け取っておく」

 つまりだ。
 マフィアに難儀していたロバーツ卿は、ノアと結託してマフィアを殲滅するために手を結んだのだ。
 長官である自分を襲ったとなれば、父王様も動かないわけにはいかなくなる。いや、本当に動かなくても、宰相が手を回すだろう。これは国政うんぬんではなく、面子の問題になるからだ。王族として、怯むわけにはいかない。
 となると、ロバーツ卿がここまで王宮に留まった意味も、父王様に留め置かれていたというだけではないのかもしれない。
 食わせ者だと内心舌打ちする。

「それに、カルディアが身内を大切にしていると知れて少し楽しかった。マフィアに向いてる」
「……その褒め言葉はどうかと思うけれど。このことってロバーツ卿とノアしか知らないの?」
「トヴァイスも察してるみたいだった。俺とロバーツ卿の加勢をしてくれた」

 あいつの家人が突然、今朝王都を出ていったのは、あいつのたくらみだったわけだ。

「あの男、自分の挙動が私達からどう映るか知っていて……」

 嫌味な男だ。トヴァイスに踊らされる結果になってしまった。
 トヴァイスがいなくなったため、王都で大きな抗争が起こるとレオン兄様は思ったに違いない。だからこそ、ノアをすぐに呼びつけた。

「レオン様ならば、最初に気がつくと思っていた。交渉してくるならば彼だろうとも」
「レオン兄様と交渉したかったの?」
「王座に座る木偶にはほとほと愛想が尽きた。もう二度と王には媚びない」

 強烈過ぎて耳を疑った。
 王座に座る木偶。父王様に向けられた、言葉なのか。

「ノア」
「レオン様の方が幾分かましだ」
「宰相に頼むことは出来なかったの?」
「あれは更に使えない。あの王を前にすると犬のように言いなりだ。わんわん吠えるしかない、飼い犬だ」

 悪意が滲む言い方に、眉を顰める。
 王都にずっと滞在し、許可を待っていたノアを裏切るような判断だった。誰だって、マフィアの悪行を野放しにしていいとは判断しないだろう。
 ノアの言い分に、理があり、正義がある。
 だが、王族である自負がノアの態度を正当なものではないと訴えている。そのくせ、父王様には意見できないのだから、どうしようもない。
 ノアの怒りは正当だ。
 こうやって、侮られるのも仕方がない。

「これで前に進める。進まなければ、もっとやる。カルディアのことを傷付けるつもりはないけど、王都にいたら巻き込まれる可能性があるよ」
「私に何か出来ることは」
「ない。カルディアの力を必要としていないから。そもそも、カルディアには何も出来ない」
「――そう、ね」

 口の中が苦くなる。ノアの言う通りだ。知っていても、私には何も出来ない。

「それで、どうして私をここまで引きずり出して来たの?」
「…………なんで?」
「私が訊いているのだけど」

 自問自答するように腕を組んでうんうん唸り始めた。
 そこまで悩むようなことだろうか。目についたから、連れてきたでもういい気がするのだが。

「誤解されたくなかったから?」
「誤解?」
「……なんだろう。分からない」

 首を傾げられても困る。
 薬を服用しているのだろうか。
 正しい会話をしている気がしない。

「カルディアの顔が」
「私の顔?」
「うん。俺を見た瞬間、凄く見慣れた顔をされた気がした」
「見慣れた? ――お前が、見慣れたということ?」
「カルディアにされたくない顔。母や妻が浮かべる顔」

 妻という言葉に肩を揺らしてしまう。
 生々しく感じられたからだ。
 この男と初めて会ったときはまだ義手ではなかった。結婚もしていなかった。

「お前、いつもどんな風に見られているのよ」

 変な気分を変えるために、軽口をたたく。

「酷い男」

 迷いなく、ノアは言い切った。
 自分で言うところが、ノアらしい。

「カルディアもそう思う?」
「お前はむごい男だわ」

 母親にも、妻にもされている顔を浮かべていた私に誤解されたくない。私にそんな顔をされたくない。
 そんな風に打ち明けてくる男、私が妻だったら嫌だ。

「お前と結婚したら、苦難の日々が続きそう」
「トヴァイスのことじゃなくて?」
「あいつも散々苦労しそうだけど。お前も似たり寄ったりなのではないかと思えてきたの」
「おかしなことを言う。俺もトヴァイスも根本は変わらないのだから、最初から似たり寄ったりだよ」

 胸を張って言うことだろうか。
 くすりと笑ってしまった。妙に自信げなのはなんだ?

「お前と結婚した人の顔を見てみたいわ」
「じゃあ、落ち着いた頃にゾイデックに来るといい。騒々しいけれどいい土地だよ。ご飯も美味しいし、人は気前がいい、海から流れ込む風も涼やかで、それでいて熱を帯びている。悪行は絶えないけれど、俺はあそこが好きだ」

 今度こそ、大きな笑い声をこぼしてしまう。
 マフィアが台頭する危険な場所。この男が腕を自分で斬る羽目になったのに。
 それでも臆面もなく好きだと言ってしまえるのが、ノアらしい。
 ゾイデックを訪れたことは何度かあるが、全て護衛付きだったし、行ける場所は限られていた。今度行くならばお忍びで、ふらりと巡りたい。
 是非と、返事をした。いつか、ノアに案内されたい。

「必ずだよ」

 約束だとノアは小指を出した。
 女神カルディアは、人々の指に運命の糸を巻きつけている。喧嘩別れをしたとき、その糸は千切れてしまう。だから、仲直りするとき、再び小指と小指を絡ませて結び直す。
 ハルともやったことを思い出す。凄く、手が熱かった。

 指を絡ませた。
 ノアの指は、義手だから、冷たかった。

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