どうやら私はバッドエンドに辿りつくようです。

夏目

文字の大きさ
上 下
40 / 317
第一章 夜の女王とミミズク

40

しおりを挟む
 
「ふざけないで!」

 腹部からどっと吐き出されたのは怒りの熱だった。大声をハルの耳に怒鳴りつけ、ぎゅっとハルの首を引っ張る。
 誰が置いていくものか。犠牲にするなど、まっぴらごめんだ。
 誰だって死ぬのは嫌だ。自分が死ぬぐらいならば、他の誰かに死んで欲しいと私だって思う。背中を押して、身代わりになれと強要するのは非情だなことだ。しかし、人間は善意の詰まった袋ではない。酸いも甘いも詰め込んだ泥箱だ。
 カンドは腕を一本なくし、なりふり構わず助かろうとした。偽善めいて罵倒する権利は私にはない。ただ一人、被害者たるサラザーヌ公爵令嬢だけが、口端に泡を浮かべて怒鳴ることを許される。
 サラザーヌ公爵令嬢へと目配せする。彼女は子鹿のように震え、逃げたいのに体が追いついていない様子だった。化物は陶酔した様子で喉と腹の間を何度も撫でている。襲いかかる様子はないが、サラザーヌ公爵令嬢に目線をぴったりと合わせて逸らそうとしない。
 公爵はなにもせず、観賞するようにその光景を眺めているだけだった。
 ここで逃げたら、サラザーヌ公爵令嬢が確実に食われる。

「ここに残って、どうするっていうんだよ。偽善を振りかざすのは構わないけど、あの化物を倒せる算段でもあるっていうの」

 切なげなハルの表情が一変し、ぎろりと私を睨みつける。ハルの敵意のこもった眼差しはまだ慣れない。ざわめく胸の音を無視して、首を振る。

「ないわ」
「馬鹿なの? ーーもう、黙ってて」
「ハル、人を助けたいという感情に理性は必要なの?」

 ハルは天を仰いだ。

「馬鹿って言葉じゃ、足りない。無駄死にって言葉、知ってる?」
「ーー助けたい」
「いい加減に」
「助けなくちゃいけないのよ」
「いい加減にしてよ」

 雷が落ちたような低い声だった。ハルは透徹な瞳で私の奥の奥まで見通すように覗き込んだ。

「俺がお貴族様を助けて、どんな得が? それとも、あんたは俺に変わりに死んで欲しいとでも?」

 死んで欲しいわけじゃない。ただ、サラザーヌ公爵令嬢達を置いてはいけない。どう言えばいいのだろう。
 ハルに憎まれるお姫様の演技を続けて言い募るべき?
 谷を転がり落ちる小石のようにいくつも思考がこぼれ落ちていく。私が今、やらなくてはいけないことはなんだ。唇を噛んだ痛みで、思考を明瞭にする。
 ハルを丸め込み、サラザーヌ公爵令嬢を助け出すことが先決だ。公爵が力を貸せばなおいいが、それは望み薄だろう。
 覚悟を決め、ハルの首筋に顔を寄せる。

「お前に得などあるはずないじゃない」
「……分かってるならば、俺に提案するのは無駄。もう、いい?」
「ハル、お前に得などない。けれど死人は救えないわ」

 顔を上げて、ハルの耳に唇を寄せる。ハルの体がたわむ。唇を舐め上げなければならないほど緊張しているようだった。

「人は死んだら、何も語れないし、叫べもしない。助けてと声を上げることもできない」
「ーーあの女がどうなろうと、俺は知らない」
「助けようとした癖に。見捨てるなんて許さないわ」
「あんたのほうが、あの女より価値がある」

 肌をなぞるような声で囁かれた。不躾なカンドの目つきを真似て全身に視線を投げられた。
 猥雑な男を演じようとしている。本当はサラザーヌ公爵令嬢のことが気になって仕方がないだろうに。
 私も、ハルも演技が拙く爪が甘い。
 ハルの核となる部分は出会った時と変わらずあるのではないか。高山のように屹然とは違うけれど、柔らかな優しさがある。少なくとも今はそう信じたい。

「ハル、助けて」
「ーーーー」
「サラザーヌ公爵令嬢を救って。そうしたら、もう何も言わないわ。大人しく、ついていく」
「……嫌だって言ったら」

 おずおずとハルが尋ねた。

「暴れ馬みたいにハルを蹴り倒すわ」

 ひびが入ったように口の端に線が入る。
 ハルはすぐに横顔を見せた。

「……暴れられたら困るから、だから」
「ええ」
「あんたは先にカンドを追って。あれだけ出血してるんだ。止血しないと死んじゃう」

 こくりと頷く。サラザーヌ公爵令嬢を助けたはいいが、変わりにカンドが死ぬのは嫌だ。どちらも助けて、その後、然るべき対処が必要だ。
 盗賊としてカンドを断罪するとき、被害者であるサラザーヌ公爵令嬢がいなければいけない。

「サラザーヌ公爵、なにもすることがないのならば、ご一緒に」

 なにを考えているか分からないサラザーヌ公爵をここに止まらせておくのは賢明ではないだろう。
 サラザーヌ公爵は私の言葉に笑いながら近付いてきた。

「喜んでお付き合いしようーーと言いたいところだが。その男はあの子共々食べられてしまうよ」
「……上手くやる」
「上手く、だと? 己の手にかかれば災厄も神の祝福と同じだとでも? 傲慢な男だ。カルディア姫。貴女が行かれた方がよろしいでしょうな。少なくとも、貴女の高貴な肌であれば、あの怪物も食らうまい」

 清く美しい童話になぞらえ、美しい娘の姿を見たら怪物だってたじろぐ、とでもいいたいのか? 
 残念だが、私は美女ではない。サラザーヌ公爵令嬢の方が顔のつくりは美しい。
 カンドの腕をまるごと引きちぎった怪物に美しさを理解する知能があれば違うだろうが。
 サラザーヌ公爵は私の思考を笑うように鼻を鳴らした。

「なあに、あの怪物の方が盲目な者共よりもよっぽど目を開き、真実を嗅ぎ分けることが出来るというだけですよ」
「私は王族だから襲われず、ハルは貧民だから襲われる、と?」

 まるで、動物を調教するように、あの怪物に階級の低いものを食べるように教え込んでいたというのか?
 くつくつと喉を鳴らし、サラザーヌ公爵は指を振る。

「そうだとも」
「あの怪物にとって私とハルで何が違うというの」
「違うでしょう」

 ナイフとフォークで取り分ける仕草をして口を小さく開く。
 ーー食事がと言いたいのか?
 確かにハルと私とでは食べることの出来る肉の種類が違う。だが、サラザーヌ公爵令嬢とサラザーヌ公爵は同じ貴族だ。食べるものは同じはずだろう。

「それで区別できると?」
「出来ないとでも?」

 ゆっくりと私の真正面に立つと、腕をとり、すんと鼻を鳴らす。ほらと強い力で、鼻の近くに手を運ばれる。

「草を食べるものと肉を食べるもので体臭が違う。ならば、肉によっても、臭気が違うのは当たり前では。どう、臭いが分かる?」
「私とハルが違っていたとしても、貴方とサラザーヌ公爵令嬢は同じ食事をしているはずよ」
「貴族の私と同じ食事を娘にさせていると本当にお思いなのか?」
「まさか、他の肉を食べさせていたとでも?」
「ええ」

 まさか、と正面から睨み返す。

「他の貴族の屋敷で食べる機会があったはずよ。風味や舌触りが違うのだから、分からないわけがない」
「羊の肉を用意できぬ貴族なのだと言い含めておいたので。おかげであの子は誰もが自分より下とみるような傲慢な子に育ってしまったのだが」

 私が思い描いていたサラザーヌ公爵令嬢は、勝気で家族に愛された娘だった。何もかもを持っていて、不足など何もない完璧な人生を歩んでいる。それなのに欲しがりで、私の大切なものを次々と奪っていく盗賊だった。
 サラザーヌ公爵は下賎な血が混じっていることがそれほどまで嫌だったのだろうか。同じ食事をさせたくないと願うほどに? 

「貧民の子だ。卑しいものを食べるべきでは?」
「それほど、サラザーヌ公爵令嬢のことを疎ましく思っていたの?」

 鼻にかかった笑いをして、サラザーヌ公爵は当たり前だと頷いた。

「自分の子でもないのに、可愛いと思うわけないだろう?」
「ーーもう、いい。こんな奴の話をきいてやる必要、ない」

 ハルが顔を背けた。

「疎ましいなら、一人で逃げればいい。邪魔だけは許さない」
「……馬鹿な貧民だ。忠告はしてやったぞ」

 ハルがサラザーヌ公爵令嬢へ手を伸ばす。藁にも縋る気持ちで、サラザーヌ公爵令嬢が指を伸ばした。恐怖が安堵の表情に変わる。ハルはサラザーヌ公爵令嬢の体を引き寄せた。
 なんとか、逃げれそうだ。
 サラザーヌ公爵へと視線を移す。彼の手をとる。サラザーヌ公爵はハルとサラザーヌ公爵令嬢を見つめていた。

「サラザーヌ公爵、行きましょう」
「あの子は、最初から貧民として生まれてくればよかったのに」

 呟かれた言葉は静かだった。目を瞬かせる。
 食事を別のものにして、差別化をはかるということは、一緒に食事をするたびにそのことが頭をよぎるのではないだろうか。血の繋がりのない娘がすくすくと成長していく姿をみて、ずうっとこの子は私の子ではないと思っていたのかもしれない。
 だから、あの怪物をけしかけ、殺そうとしたのだろうか。貴族であると虚妄を叫び続ける彼女を憐れに思って?
 サラザーヌ公爵の気持ちが理解できなかった。人は、憐れに思って殺すこともあるのだろうか。同情や憐憫が殺意に変じることがあるのだろうか?
 地面に目を落とすとカンドの血が花冠の上に点々と落ちている。胸がざわつき、たまらなくなってハル達を振り返る。同時に劈くような悲鳴が上がる。

「あぁああ! 痛い、痛い痛い痛い! 助けて、助けて!」

 サラザーヌ公爵令嬢の髪を怪物が後ろから鷲掴み引っ張っている。頭が後ろに倒れ、サラザーヌ公爵令嬢は仰ぐように怪物の顔を凝視していた。ぶちぶちと音を立てて、髪が抜けていく。まるで、残酷さを理解していない子供が虫を潰すような無邪気さで、怪物はサラザーヌ公爵令嬢の髪を口に含んだ。
 悲鳴をかき消すように鳥の鳴き声が、森の葉のざわめきが、天から降ってくる花冠の軽やかな音が、サラザーヌ公爵の呼吸音が、一気に耳のなかで大きくなる。頭のなかが音に支配され、頭が真っ白になる。不愉快な倦怠感が体を包む。逃げろと本能が叫んでいる。眼球だけ、ぎょろぎょろと動かすことができた。活動できる筋肉が、眼球にだけ集まったようだった。サラザーヌ公爵令嬢は、抜き取られた部分を抑えて痛みに泣いていた。けれど、怪物は容赦しなかった。残っている髪もひっつかんだ。

「ハル、髪をきって!」

 ハルは素早く胸元からナイフを取り出すと、すっぱりとサラザーヌ公爵令嬢の髪を切り捨てた。

「走るよ!」

 ひいひいと頬を涙で濡らしながらサラザーヌ公爵令嬢がハルに手を引かれて走ってくる。
 よし、と拳を握りしめる。これで、逃げられる。怪物はサラザーヌ公爵令嬢から切り離された髪を美味しそうに咀嚼していた。

「はなおとめ……? 天帝様?」

 おどおどとした声が一安心した心に風穴を開ける。
 馬鹿! なぜ、このタイミングで起き上がるんだ!
 ミミズクがゆらゆらと眠そうに立ち上がり、目を掻いた。落っこちた花冠を頭の上にのせて、悦に入っている。サラザーヌ公爵令嬢が振り返った。黒い影が私の横を素早く通り過ぎていった。
 ハルの焦った声が月明かりの下に鋭く響く。
 サラザーヌ公爵令嬢は、ハルを振り払い、ミミズクへ駆け出していた。
 怪物は髪を咀嚼する行動をやめて、獲物を見つけた狩人のように目をぎらぎらと輝かせる。じゅるりと唾液が花冠の上に落ちた。怪物の股が裂けてしまいそうなほど開く。一歩が広く、早かった。
 ミミズクは怪物を見つけて、体を震わせた。喉の奥から低いうなり声を出して警戒していた。
 素早く怪物がミミズクに迫った。小さな腕が掴まれた。もがいても、一向に離れない。

「ミミズク!」

 風を切る音を立てて、矢が放たれた。うるさそうに払いのけ、怪物が弓人を探しーーとらえた。ミミズクは囮だったといわんばかりに怪物はサラザーヌ公爵令嬢に向かって走った。
 逃げろ、逃げろ。声しか出せないことがもどかしかった。なんで、私には力がない? 助けようと近づいても足手まといになるだけだ。こらえろ、こらえろ、絶対に助かる。拳で太ももをたたいた。
 サラザーヌ公爵令嬢の目の前に怪物がいた。彼女を慈しむように瞳を細めた。高潮した頬が歓喜を伝えてくる。恐ろしいほど、人間にそっくりだった。不揃いな歯をみせて、にっこりと笑った。サラザーヌ公爵令嬢はもう逃げなかった。目をしっかりとつむり、くるべき時に備えていた。ハルの震える声は、怪物に対する懇願になっていた。
 血が、噴き出す。
 サラザーヌ公爵は、血のつながらない自分の娘を振り返り、口元を変にゆがめて小さく吐息をこぼす。

「ああ、どうしてこうしてしまうのか。自分の身が心底恨めしい」

 美味しそうに、怪物が公爵の体を抱きしめた。小枝が折れるような軽妙な音が聞こえる。彼は私を見て、幸せそうに破顔し、天を仰いだ。

「マリー。君の名前は花からとったの? それとも、花が君の真似を? やっと、尋ねにいける。それを、聞きたかったんだ。出会ったときから、ずっと」

 だらんと腕が力をなくし、太ももの横をたたく。怪物はきゅうとぬいぐるみを抱きしめるように顔に寄せた。そのまま、口をあけて柔らかな頬に口をつけ、嚙みちぎる。

「噓でしょう? お父様?」

 へたりこんだサラザーヌ公爵令嬢は迷子になった子供のようなか細い声で呟いた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

目が覚めたら男女比がおかしくなっていた

いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。 一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!? 「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」 ##### r15は保険です。 2024年12月12日 私生活に余裕が出たため、投稿再開します。 それにあたって一部を再編集します。 設定や話の流れに変更はありません。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...