9 / 19
二章 信長様がお好きなのは、私ではない?
二
しおりを挟む
「どうぞ、お方様。粟おこしでございます」
侍女のまつが言った。
「ありがとう」
粟おこしは、煎って膨らませた粟や米を飴で固めたもので、サクサクした歯触りがおいしい。現代でも食べられている。
「おいしい。珍しいわね」
「今日はお祭りなので、おこしにしたんですよ」
おこしは「起こす」だから、縁起が良いお菓子だと言われている。
じいやさんも、身を起こしてくれるといいのだけど……。
お葬式で、信長様が、お棺に向かって抹香を投げつけるという暴挙に出てから、平手は病気になってしまった。
もう三ヶ月ぐらいになるのかしら。ずっと寝込んでいて、那古屋城に出仕することもない。
宿下がりしたかえでが看病しているそうだけど、かえでもお腹が大きいはず。心配だわ。
「ひろ、このお菓子、かえでと平手に差し上げてほしいの」
「かしこまりました。同じお菓子を平手殿の下屋敷に持って参ります」
「お方様、お茶をもう一杯お持ちしましょうか?」
侍女のまつが聞いた。
かえでの代わりに雇った侍女で、目立たない人なのに、よく気がついて有能よ。
今日はお祭りだから、みんなソワソワしているのに、まつは落ち着いている。
「ありがとう。お願いね」
ふすまががらっと開いた。爽やかイケメンの青年武士が立っていた。
誰?
「帰蝶、祭りに行こう!」
「信長様! その格好はどうなったのですか?」
「お化け(仮装)だ。似合ってるだろう?」
「はい。とてもお似合いです」
「早く来い!」
どうしたのかしら? 信長様、テンションが高いわ。こんな信長様、はじめて見た。
「信長様お待ちください。お方様もお化けされたほうがいいでしょう。お姿を整えます」
「であるか」
「ありがとう!」
信長様とデートよ。
うれしいような、くすぐったいような、気恥ずかしくてムズムズする。
「信長様、邪魔ですっ。出ていってくださいましっ」
信長様が廊下に追い出されてしまったわ。
侍女たちがきゃあきゃあと騒いでいる。
「私の小袖は……地味ですね」
「私のをお貸しします」
「髪も結んでしまいましょう」
「帯は低く結ぶほうが今風ですよね」
「お方様は美しくていらっしゃるから、髪を上げるのもお似合いですね」
「髪にお花を飾りましょう! 私、採ってきます」
侍女たちが私を下級武士の姫という感じにしてくれた。化粧も落としてさっぱりしている。身軽でいいわね。
「信長様、お方様のお姿が整いましてございます」
侍女たちの手でふすまが開かれる。
廊下に所在なく立っていた信長様が、私を見てびっくりしたように目を見開いた。
「信長様。どうですか? 変じゃありませんか?」
姿見がないので(この時代、鏡は貴重品なのよ)、自分を鏡に映して見ることはできない。心配して聞くと、信長様は笑みを浮かべた。
「綺麗だ」
照れて目をそらしているところがかわいい。
「そのほうは、何を着ても似合う」
綺麗だと言われるとうれしい。
でも、信長様が褒めているのは、私じゃない。
信長様が好きなのは、帰蝶さんなのよ。
胸の奥がぐるぐるする。
この気持ちは何なの?
疎外感? 嫉妬? わからない。
「平手が病気なのに、お祭りなんていいのでしょうか?」
動揺のあまり、つい無粋なことを言ってしまった。コールセンターOLは、感情を抑える癖がついている。
「良い。行くぞ」
信長様は私の手を引くと、廊下を走り出した。
「信長様は私には手を触れないはずでは?」
「祭りだから特別だ」
ひろが慌てた。
「お待ちを。供をします」
「供など良い」
「危険です」
「帰蝶は私が守るゆえ安心しろ」
ドキッとした。帰蝶さんは強い。薙刀は無敵だし、柔術でもけっこう強い。油断している男なら、帰蝶さんひとりで倒せるだろう。
なのに信長様は、私が守ると言ってくれた。
繋いでいる手が熱い。ドキドキが止まらない。
この人は私より10歳も年下だし、好かれているのは私じゃないのに……。
「そのほうらは祭りを楽しむと良い」
侍女たちがわぁっと歓声をあげた。
みんなお祭りに行きたかったのね。
まつだけが静かに笑みを浮かべている。
******
私たちは、徒歩で城門を出た。
門を守る武士の前を通るときはドキドキしたけど、何にも言われなかった。
そりゃあ、この爽やかイケメンが信長様だなんて、信じられないでしょうね。
「こっちだ」
信長様は私の手をぐいぐいと引っ張っていく。
「えっ? 信長様、どこに行くのですか?」
武家屋敷通りまで来た信長様は、ある屋敷の前で足を止めた。
「失礼する」
ズカズカと屋敷の中へと入っていく。
「信長様っ。お方様もっ」
かえでがびっくりした声を上げた。お腹が大きくてしんどそう。
「じいや、見舞いに来たぞ」
「かえで。久しぶりね。彦八郎はどうしたの?」
「良人は堺です。火縄銃を量産するんだって言ってがんばってますよ」
「お腹の赤ちゃんは元気?」
「はい。産婆さんは、安産だろうって言ってます。つわりも治まったんですよ。今、お茶を淹れますね」
「お茶なんかいいのよ。座っていて」
「じいやはどこだ?」
「若殿。ワシはここです」
声のするほうに行くと、窓際の部屋に布団が敷き述べてあった。
平手は布団から身を起こそうとして顔をしかめている。やつれたわね。あんなにかくしゃくとしていたのに。
平手はもう長くない。そう感じた。
信長様も同じことを考えているのか、泣き出す寸前の顔をしている。
「そのままで良い。じいや。元気になってくれ。じいやの叱る声がないと、私は寂しゅうてならぬ」
じいやさんの手を握りながら言う。
寂しゅうてならぬ。
信長様がそんなこと言うなんて。
「若殿、今日はなかなかの男ぶりですな」
「お化けだ。祭りだからな」
「若殿がいつもそのような格好をされたら、ワシは元気になりますわい」
信長様が袴をきちんと着て、爽やかイケメンに装ったのは、平手を安心させるためなのね。
「わかった。装束ぐらい、いくらでも整えてやる。だから早く元気になれ」
*******
お見舞いのあと、私たちは無言で歩いた。
武家屋敷は静かだった。みんなお祭りに行っているのね。遠くから、歓声とお囃子の音が聞こえてくる。
「私は二歳で那古屋城の城主になった」
信長様が問わず語りに話し出した。
「母上が私を嫌ったせいだ。二歳の子供に城主などできぬが、じいやがすべてやってくれた。じいやは私を育ててくれた。武芸に読み書き、箸の持ち方。じいやは師であり、身内でもあった。帰蝶との婚儀を整えてくれたのもじいやだった」
「はい」
「なのに、なかなか見舞いに行けなかった。なんというか、弱ってるじいやをみたくなかったのだ」
信長様がテンションが高かったのはそれでなのね。
祭りだって自分に向かって言い訳をして、勢いをつけないと、お見舞いに行けなかったんだわ。
「父上が亡くなり、じいやまでも病気になって、私を守ってくれる人がどんどん減っていくなぁ……」
「私がいます。信長様! 私が信長様をお守りします!」
私は信長様の手を取った。
「帰蝶は信長様の正室です!」
顔が熱い。恥ずかしい。
喪女なのに。
感情を抑えるのが仕事の、コールセンターOLなのに。
「私は殿をお慕い申し上げておりますっ」
心の底からの言葉だった。
転生した日にも同じようなことを言ったが、あれは演技だった。
私は、信長様が好きなんだ。
スパダリでイケメンで。暴君で破天荒で。
サイコパスで頭が良くて。豪快なのに繊細で。
帰蝶さんにベタボレで。
弱いところやかわいいところがあるこの人が、私は好きなんだ。
「帰蝶が道三殿の姫でなければよかったな」
「道三の娘だから、殿をお守りできるのです」
「であるか」
抱き寄せられた。
がっしりした身体が密着し、背中に信長様の手が当たっている。
息苦しいほど抱きしめられて、ドキドキが止まらない。
信長様の綺麗な顔が近づいてきた。
キスされる。
私は目を閉じた。
(続く)
侍女のまつが言った。
「ありがとう」
粟おこしは、煎って膨らませた粟や米を飴で固めたもので、サクサクした歯触りがおいしい。現代でも食べられている。
「おいしい。珍しいわね」
「今日はお祭りなので、おこしにしたんですよ」
おこしは「起こす」だから、縁起が良いお菓子だと言われている。
じいやさんも、身を起こしてくれるといいのだけど……。
お葬式で、信長様が、お棺に向かって抹香を投げつけるという暴挙に出てから、平手は病気になってしまった。
もう三ヶ月ぐらいになるのかしら。ずっと寝込んでいて、那古屋城に出仕することもない。
宿下がりしたかえでが看病しているそうだけど、かえでもお腹が大きいはず。心配だわ。
「ひろ、このお菓子、かえでと平手に差し上げてほしいの」
「かしこまりました。同じお菓子を平手殿の下屋敷に持って参ります」
「お方様、お茶をもう一杯お持ちしましょうか?」
侍女のまつが聞いた。
かえでの代わりに雇った侍女で、目立たない人なのに、よく気がついて有能よ。
今日はお祭りだから、みんなソワソワしているのに、まつは落ち着いている。
「ありがとう。お願いね」
ふすまががらっと開いた。爽やかイケメンの青年武士が立っていた。
誰?
「帰蝶、祭りに行こう!」
「信長様! その格好はどうなったのですか?」
「お化け(仮装)だ。似合ってるだろう?」
「はい。とてもお似合いです」
「早く来い!」
どうしたのかしら? 信長様、テンションが高いわ。こんな信長様、はじめて見た。
「信長様お待ちください。お方様もお化けされたほうがいいでしょう。お姿を整えます」
「であるか」
「ありがとう!」
信長様とデートよ。
うれしいような、くすぐったいような、気恥ずかしくてムズムズする。
「信長様、邪魔ですっ。出ていってくださいましっ」
信長様が廊下に追い出されてしまったわ。
侍女たちがきゃあきゃあと騒いでいる。
「私の小袖は……地味ですね」
「私のをお貸しします」
「髪も結んでしまいましょう」
「帯は低く結ぶほうが今風ですよね」
「お方様は美しくていらっしゃるから、髪を上げるのもお似合いですね」
「髪にお花を飾りましょう! 私、採ってきます」
侍女たちが私を下級武士の姫という感じにしてくれた。化粧も落としてさっぱりしている。身軽でいいわね。
「信長様、お方様のお姿が整いましてございます」
侍女たちの手でふすまが開かれる。
廊下に所在なく立っていた信長様が、私を見てびっくりしたように目を見開いた。
「信長様。どうですか? 変じゃありませんか?」
姿見がないので(この時代、鏡は貴重品なのよ)、自分を鏡に映して見ることはできない。心配して聞くと、信長様は笑みを浮かべた。
「綺麗だ」
照れて目をそらしているところがかわいい。
「そのほうは、何を着ても似合う」
綺麗だと言われるとうれしい。
でも、信長様が褒めているのは、私じゃない。
信長様が好きなのは、帰蝶さんなのよ。
胸の奥がぐるぐるする。
この気持ちは何なの?
疎外感? 嫉妬? わからない。
「平手が病気なのに、お祭りなんていいのでしょうか?」
動揺のあまり、つい無粋なことを言ってしまった。コールセンターOLは、感情を抑える癖がついている。
「良い。行くぞ」
信長様は私の手を引くと、廊下を走り出した。
「信長様は私には手を触れないはずでは?」
「祭りだから特別だ」
ひろが慌てた。
「お待ちを。供をします」
「供など良い」
「危険です」
「帰蝶は私が守るゆえ安心しろ」
ドキッとした。帰蝶さんは強い。薙刀は無敵だし、柔術でもけっこう強い。油断している男なら、帰蝶さんひとりで倒せるだろう。
なのに信長様は、私が守ると言ってくれた。
繋いでいる手が熱い。ドキドキが止まらない。
この人は私より10歳も年下だし、好かれているのは私じゃないのに……。
「そのほうらは祭りを楽しむと良い」
侍女たちがわぁっと歓声をあげた。
みんなお祭りに行きたかったのね。
まつだけが静かに笑みを浮かべている。
******
私たちは、徒歩で城門を出た。
門を守る武士の前を通るときはドキドキしたけど、何にも言われなかった。
そりゃあ、この爽やかイケメンが信長様だなんて、信じられないでしょうね。
「こっちだ」
信長様は私の手をぐいぐいと引っ張っていく。
「えっ? 信長様、どこに行くのですか?」
武家屋敷通りまで来た信長様は、ある屋敷の前で足を止めた。
「失礼する」
ズカズカと屋敷の中へと入っていく。
「信長様っ。お方様もっ」
かえでがびっくりした声を上げた。お腹が大きくてしんどそう。
「じいや、見舞いに来たぞ」
「かえで。久しぶりね。彦八郎はどうしたの?」
「良人は堺です。火縄銃を量産するんだって言ってがんばってますよ」
「お腹の赤ちゃんは元気?」
「はい。産婆さんは、安産だろうって言ってます。つわりも治まったんですよ。今、お茶を淹れますね」
「お茶なんかいいのよ。座っていて」
「じいやはどこだ?」
「若殿。ワシはここです」
声のするほうに行くと、窓際の部屋に布団が敷き述べてあった。
平手は布団から身を起こそうとして顔をしかめている。やつれたわね。あんなにかくしゃくとしていたのに。
平手はもう長くない。そう感じた。
信長様も同じことを考えているのか、泣き出す寸前の顔をしている。
「そのままで良い。じいや。元気になってくれ。じいやの叱る声がないと、私は寂しゅうてならぬ」
じいやさんの手を握りながら言う。
寂しゅうてならぬ。
信長様がそんなこと言うなんて。
「若殿、今日はなかなかの男ぶりですな」
「お化けだ。祭りだからな」
「若殿がいつもそのような格好をされたら、ワシは元気になりますわい」
信長様が袴をきちんと着て、爽やかイケメンに装ったのは、平手を安心させるためなのね。
「わかった。装束ぐらい、いくらでも整えてやる。だから早く元気になれ」
*******
お見舞いのあと、私たちは無言で歩いた。
武家屋敷は静かだった。みんなお祭りに行っているのね。遠くから、歓声とお囃子の音が聞こえてくる。
「私は二歳で那古屋城の城主になった」
信長様が問わず語りに話し出した。
「母上が私を嫌ったせいだ。二歳の子供に城主などできぬが、じいやがすべてやってくれた。じいやは私を育ててくれた。武芸に読み書き、箸の持ち方。じいやは師であり、身内でもあった。帰蝶との婚儀を整えてくれたのもじいやだった」
「はい」
「なのに、なかなか見舞いに行けなかった。なんというか、弱ってるじいやをみたくなかったのだ」
信長様がテンションが高かったのはそれでなのね。
祭りだって自分に向かって言い訳をして、勢いをつけないと、お見舞いに行けなかったんだわ。
「父上が亡くなり、じいやまでも病気になって、私を守ってくれる人がどんどん減っていくなぁ……」
「私がいます。信長様! 私が信長様をお守りします!」
私は信長様の手を取った。
「帰蝶は信長様の正室です!」
顔が熱い。恥ずかしい。
喪女なのに。
感情を抑えるのが仕事の、コールセンターOLなのに。
「私は殿をお慕い申し上げておりますっ」
心の底からの言葉だった。
転生した日にも同じようなことを言ったが、あれは演技だった。
私は、信長様が好きなんだ。
スパダリでイケメンで。暴君で破天荒で。
サイコパスで頭が良くて。豪快なのに繊細で。
帰蝶さんにベタボレで。
弱いところやかわいいところがあるこの人が、私は好きなんだ。
「帰蝶が道三殿の姫でなければよかったな」
「道三の娘だから、殿をお守りできるのです」
「であるか」
抱き寄せられた。
がっしりした身体が密着し、背中に信長様の手が当たっている。
息苦しいほど抱きしめられて、ドキドキが止まらない。
信長様の綺麗な顔が近づいてきた。
キスされる。
私は目を閉じた。
(続く)
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
順番を待たなくなった側室と、順番を待つようになった皇帝のお話 〜陛下!どうか私のことは思い出さないで〜
白猫
恋愛
主人公のレーナマリアは、西の小国エルトネイル王国の第2王女。エルトネイル王国の国王であるレーナマリアの父は、アヴァンジェル帝国との争いを避けるため、皇帝ルクスフィードの元へ娘を側室として差し出すことにした。「側室なら食べるに困るわけでもないし、痛ぶられるわけでもないわ!」と特別な悲観もせず帝国へ渡ったレーナマリアだが、到着してすぐに己の甘さに気付かされることになる。皇帝ルクスフィードには、既に49人もの側室がいたのだ。自分が50番目の側室であると知ったレーナマリアは呆然としたが、「自分で変えられる状況でもないのだから、悩んでも仕方ないわ!」と今度は割り切る。明るい性格で毎日を楽しくぐうたらに過ごしていくが、ある日…側室たちが期待する皇帝との「閨の儀」の話を聞いてしまう。レーナマリアは、すっかり忘れていた皇帝の存在と、その皇帝と男女として交わることへの想像以上の拒絶感に苛まれ…そんな「望んでもいない順番待ちの列」に加わる気はない!と宣言すると、すぐに自分の人生のために生きる道を模索し始める。そして月日が流れ…いつの日か、逆に皇帝が彼女の列に並ぶことになってしまったのだ。立場逆転の恋愛劇、はたして二人は結ばれるのか?
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる