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薄暗いオシャレな街灯があるだけの無人のテラス席に座って、熱くなった目もとをひんやりした外の空気で落ち着ける。
どうにか友人との会話やお酒で紛らわそうと思ったけれど、ちっとも気晴らしになんかならない。
むしろ、どんどん隼人さんが恋しくなって、胸が苦しくなっていく。
……どうしたらいいの。
俯いて何度目かの大きなため息吐いた、そのとき。
「いたいた、お姉さん~、体調でも悪いの?」
突然ベンチのに男性が滑り込んできて、無理矢理肩を抱いてきた。
見知らぬ若い英国人風の男性だ。
……だれ? この人。
馴れ馴れしい上に、お酒臭い。なんだかまずい予感がする。
「…いえ、大丈夫です。失礼します」
キッパリ断ったつもりだが、男性はヘラヘラと笑いながら前を横切ろうとした私の腕をぐっとつかんできた。
「いいじゃん少しくらい。仲良くしようよ~。団体で来てたグループの子でしょ? ずっと可愛いなぁと思ってたんだよ。アジア人のこ大好きなんだ」
「……! 離してくださいっ……」
「へぇ、怒った顔も可愛いじゃん」
話を聞いてもらえず、無理矢理体が触れ合うほど引き寄せられ、全身を舐め回すように見つめられる。
全身にゾワゾワと悪寒が駆け巡って、腕をふるって抵抗した。
「中で友人が待ってるので、離してください」
「友人? 嘘つくなよ、純粋そうな顔して、実はこういうの待っててここにきたんでしょう? 俺が相手してあげるから、ね?」
そのまま力強く肩を抱き込まれてしまい、その場から連れ出される。
人通りも少なく、助けてくれる人はいなそうだ。どうしよう。怖い。
「そこにホテルあるから、休んでこうよ。めいいっぱい可愛がってやるから――ほら、来いよ」
「や、やめてくださいっ!」
ひときわ大きな声を上げた瞬間だった。
いきなり男性の反対側から力強い腕が回ってきて、体が勢いよく引き離される。
え⋯⋯?
「――失礼……うちの妻になにか御用ですか?」
「隼人さん……!」
男性を睨みつけながら、私を抱きとめたのは、ここにいるはずのない隼人さんだった。
「つ、妻ぁ……?!」
「話し合いが必要なことであれば、俺が対応しますが」
なおも噛み付いてこようとす男に、隼人さんは血も凍りそうな冷たい声でそう告げる。
「……な、なんでもねぇよ。酔ってるから介抱しただけだよ! 旦那と来てるなら来てるって言えよ!くそっ」
男は理不尽な台詞を吐きすて、その場から逃げるように去っていった。
ビックリした……。
「みな!」
男の姿が見えなくなると同時に、膝から崩れ落ちそうになった私を、隼人さんがそのまま抱き止めてくれた。
「……ありがとう、ございました」
「無事で良かった……。頭が真っ白になったよ」
彼の胸に頬を押し付けると、ドクドクと私のものより早い心音が伝わる。
本当に良かった……。
って! いやでも、ちょっと待って。
「……隼人さん、なんで……ここに?」
「ん? なんでって、みなのこと迎えにきたに決まってるだろう?」
えっ……?! さも当然みたいな顔しちゃってるけど。
だって、ソフィアさんとホテルに行ってたんじゃ……? それもパーティーの終了予定時刻はまだまだ先だ。
そもそもさっきの親密そうな二人を見たあとで、まだその言葉が有効だとは思わない。
頭のなかが大混乱する。
「――にしても、みな、なんでこんなところに? ちょっと不用心すぎじゃないか?」
だけど、隼人さんはそんな私に構わず、再びテラス席まで誘導すると、私の両肩を掴んで、足元に膝をついて眉間にシワを寄せる。
「あっ……」
気持ちに余裕がなくて、そこまでの考えに至らなかった。
「暗い場所でひとりになるなんて、危ないだろう? それもこんなに顔を赤くして…酔ってるよな? なんか嫌なことでもあったのか……? いくら、許可したとはいえ、こんなに飲むのは俺がいるときにしてくれ……。本当は、クラスパーティーにいかせるのだって気が進まなかったのに……」
「隼人さん……」
目の前にいる彼のせいで店から出てきたに違いないのに。雨のように降り注ぐ大きな愛情と、はじめて聞かされる本心に、全身が震えて愛しさと切なさで胸がはり裂けそうになる。
「痛いところはない? もう大丈夫か?」
どうしよう。苦しい。苦しいよ……。
「…………」
「みな?」
心底心配そうに私の肩や腕に触れはじめる彼に、気づいたら涙がぽろりとこぼれていた。
「みな……?!」
そんなに心配してくれてるのに。
なら、なんで……っ。
なんでぇえ……。
「なら、なんで、ソフィアさんとさっきホテルの前にいたんですかぁ……?」
恥ずかしげもなく、声をあげた瞬間ボロボロと涙が溢れてきた。
「ほ、ほてる……?!」
隼人さんがひんひん泣き出した私に驚愕した一瞬、「おいで」と大事そうに腕の中に引き寄せながら、厭わず出来ごとを振り返ってくれた。
「……この近くのだよな? 同業他社の懇親会があって、ここに来る前少しだけ顔を出してたんだよ。本当は、父が出るはずだったんだが……今日になって代理を頼まれて、着替えを用意してもらったんだ。早く済ませ、ここに来たいと言ったらソフィアに小言を言われて……。何を誤解してるのかわからないが…それしか思い当たる節がない――」
冷静な声に、お酒で増長されていた感情と、ブレていた意識がゆっくりと落ち着きを取り戻してゆく。
ほんとだ。華やかになっているネクタイとシャツが、私の涙を吸い込んでいる。
部屋を取ったと話していた言うのは……着替えのため…?
でも、まだ気になることがある。
「なら会社とは違って、とても親しげだったのはどうしてですか……?」
「……聞いてたのか?」
急に隼人さんの声のトーンが変わって尻込みしそうになるけれど、ここまできたらもう引き下がれない。
「聞こえてしまいました。だから元フィアンセっていう噂は本当で、まだ関係が続いているのかと――」
「……は? いまなんて?」
隼人さんは私の質問が終わる前に大きく反応を示した。
「フィアンセ……と」
「――ソフィアさんが?!」
とたん、隼人さんは、もしかしてはじめて聞くんじゃないかと思うような、素っ頓狂な声をあげた。
……な、なんだ?
私の方も目をパチクリさせて、腕の中から静観するも「どういうこと」と困惑気味に問い詰められ、口にするしかなくなる。
「入社してすぐに聞きました。ご家族と仲がいいとか、ご実家に一緒に帰られていたとか。
さっきのふたりの様子を見たら、噂は本当だったんだなって……今も関係続いてるんだなって思い込んでしまって」
隼人さんとは、大きく目を開いたり、苦しそうに眉を寄せたりしながら、私の小さな声に耳を傾けてくれている。
「だから……隼人さんが私と体を重ねないようにしてるのも、そのせいかと思っ――」
言い終わる前に、彼のスーツの胸元にぎゅっと顔を押し付けられる。
「まさか、そんなことになっていたとは……みな、実は――」
意を決した隼人さんが私の肩を掴んで何かをつげようとした、そのとき。
「――社長」
落ち着いた女性の声が通った。
隼人さんの声に顔をあげると、数メートル先からこちらに近づいてくる美人秘書の姿。
「ソフィア」
コツコツとヒールを鳴らし、話の腰を折るようにした私たちの前までやってきた。
気まずすぎる…。俯いてぐしゃぐしゃの顔を隠す。
「だいぶ盛り上がってるところ申し訳ございませんが、お着替えの際に資料をお忘れになったようなのでお届けに」
手にしていた書類の入ったクリアファイルを、涼しい顔で隼人さんに差し出す。
「それと……」
隼人さんが何か言う前にそう続けて、どこからともなくカードキーのようなものを取り出しチラつかせる。
「大きな声でお話しできない話題もございますでしょうし……隣に移動されてゆっくりお話しをしては?」
大きな碧眼を、隣の大きな建物と周囲にサッと目を配らせたあと、彼女はニッコリと意味ありげに笑って肩をすくめてみせた。
隣にはさっき男に連れ込まれそうになった、シンプルなレンガ調のビジネスホテル。
周囲からは……チラチラと感じる視線。
いつの間にか、足を止めた数名の通行人や店のお客さんからの注目を浴びていたらしい。
ゔぅ……。感情の矛先となっていた彼女に気遣われてしまうなんて。
ものすごくいたたまれない気持ちになる。
「さいごに――私のことももう明かしたほうが、いいんじゃない?……社長」
「……そうだな」
……え?
疑問に思っているうちに、キーや書類を受け渡しながらそんなやりとりをしたソフィアさんは、再びヒールをカツカツ鳴らし。その場をあとにする。
「またね」と私に向かって魅惑的なウインクをひとつ残して――。
……どういうこと?
薄暗いオシャレな街灯があるだけの無人のテラス席に座って、熱くなった目もとをひんやりした外の空気で落ち着ける。
どうにか友人との会話やお酒で紛らわそうと思ったけれど、ちっとも気晴らしになんかならない。
むしろ、どんどん隼人さんが恋しくなって、胸が苦しくなっていく。
……どうしたらいいの。
俯いて何度目かの大きなため息吐いた、そのとき。
「いたいた、お姉さん~、体調でも悪いの?」
突然ベンチのに男性が滑り込んできて、無理矢理肩を抱いてきた。
見知らぬ若い英国人風の男性だ。
……だれ? この人。
馴れ馴れしい上に、お酒臭い。なんだかまずい予感がする。
「…いえ、大丈夫です。失礼します」
キッパリ断ったつもりだが、男性はヘラヘラと笑いながら前を横切ろうとした私の腕をぐっとつかんできた。
「いいじゃん少しくらい。仲良くしようよ~。団体で来てたグループの子でしょ? ずっと可愛いなぁと思ってたんだよ。アジア人のこ大好きなんだ」
「……! 離してくださいっ……」
「へぇ、怒った顔も可愛いじゃん」
話を聞いてもらえず、無理矢理体が触れ合うほど引き寄せられ、全身を舐め回すように見つめられる。
全身にゾワゾワと悪寒が駆け巡って、腕をふるって抵抗した。
「中で友人が待ってるので、離してください」
「友人? 嘘つくなよ、純粋そうな顔して、実はこういうの待っててここにきたんでしょう? 俺が相手してあげるから、ね?」
そのまま力強く肩を抱き込まれてしまい、その場から連れ出される。
人通りも少なく、助けてくれる人はいなそうだ。どうしよう。怖い。
「そこにホテルあるから、休んでこうよ。めいいっぱい可愛がってやるから――ほら、来いよ」
「や、やめてくださいっ!」
ひときわ大きな声を上げた瞬間だった。
いきなり男性の反対側から力強い腕が回ってきて、体が勢いよく引き離される。
え⋯⋯?
「――失礼……うちの妻になにか御用ですか?」
「隼人さん……!」
男性を睨みつけながら、私を抱きとめたのは、ここにいるはずのない隼人さんだった。
「つ、妻ぁ……?!」
「話し合いが必要なことであれば、俺が対応しますが」
なおも噛み付いてこようとす男に、隼人さんは血も凍りそうな冷たい声でそう告げる。
「……な、なんでもねぇよ。酔ってるから介抱しただけだよ! 旦那と来てるなら来てるって言えよ!くそっ」
男は理不尽な台詞を吐きすて、その場から逃げるように去っていった。
ビックリした……。
「みな!」
男の姿が見えなくなると同時に、膝から崩れ落ちそうになった私を、隼人さんがそのまま抱き止めてくれた。
「……ありがとう、ございました」
「無事で良かった……。頭が真っ白になったよ」
彼の胸に頬を押し付けると、ドクドクと私のものより早い心音が伝わる。
本当に良かった……。
って! いやでも、ちょっと待って。
「……隼人さん、なんで……ここに?」
「ん? なんでって、みなのこと迎えにきたに決まってるだろう?」
えっ……?! さも当然みたいな顔しちゃってるけど。
だって、ソフィアさんとホテルに行ってたんじゃ……? それもパーティーの終了予定時刻はまだまだ先だ。
そもそもさっきの親密そうな二人を見たあとで、まだその言葉が有効だとは思わない。
頭のなかが大混乱する。
「――にしても、みな、なんでこんなところに? ちょっと不用心すぎじゃないか?」
だけど、隼人さんはそんな私に構わず、再びテラス席まで誘導すると、私の両肩を掴んで、足元に膝をついて眉間にシワを寄せる。
「あっ……」
気持ちに余裕がなくて、そこまでの考えに至らなかった。
「暗い場所でひとりになるなんて、危ないだろう? それもこんなに顔を赤くして…酔ってるよな? なんか嫌なことでもあったのか……? いくら、許可したとはいえ、こんなに飲むのは俺がいるときにしてくれ……。本当は、クラスパーティーにいかせるのだって気が進まなかったのに……」
「隼人さん……」
目の前にいる彼のせいで店から出てきたに違いないのに。雨のように降り注ぐ大きな愛情と、はじめて聞かされる本心に、全身が震えて愛しさと切なさで胸がはり裂けそうになる。
「痛いところはない? もう大丈夫か?」
どうしよう。苦しい。苦しいよ……。
「…………」
「みな?」
心底心配そうに私の肩や腕に触れはじめる彼に、気づいたら涙がぽろりとこぼれていた。
「みな……?!」
そんなに心配してくれてるのに。
なら、なんで……っ。
なんでぇえ……。
「なら、なんで、ソフィアさんとさっきホテルの前にいたんですかぁ……?」
恥ずかしげもなく、声をあげた瞬間ボロボロと涙が溢れてきた。
「ほ、ほてる……?!」
隼人さんがひんひん泣き出した私に驚愕した一瞬、「おいで」と大事そうに腕の中に引き寄せながら、厭わず出来ごとを振り返ってくれた。
「……この近くのだよな? 同業他社の懇親会があって、ここに来る前少しだけ顔を出してたんだよ。本当は、父が出るはずだったんだが……今日になって代理を頼まれて、着替えを用意してもらったんだ。早く済ませ、ここに来たいと言ったらソフィアに小言を言われて……。何を誤解してるのかわからないが…それしか思い当たる節がない――」
冷静な声に、お酒で増長されていた感情と、ブレていた意識がゆっくりと落ち着きを取り戻してゆく。
ほんとだ。華やかになっているネクタイとシャツが、私の涙を吸い込んでいる。
部屋を取ったと話していた言うのは……着替えのため…?
でも、まだ気になることがある。
「なら会社とは違って、とても親しげだったのはどうしてですか……?」
「……聞いてたのか?」
急に隼人さんの声のトーンが変わって尻込みしそうになるけれど、ここまできたらもう引き下がれない。
「聞こえてしまいました。だから元フィアンセっていう噂は本当で、まだ関係が続いているのかと――」
「……は? いまなんて?」
隼人さんは私の質問が終わる前に大きく反応を示した。
「フィアンセ……と」
「――ソフィアさんが?!」
とたん、隼人さんは、もしかしてはじめて聞くんじゃないかと思うような、素っ頓狂な声をあげた。
……な、なんだ?
私の方も目をパチクリさせて、腕の中から静観するも「どういうこと」と困惑気味に問い詰められ、口にするしかなくなる。
「入社してすぐに聞きました。ご家族と仲がいいとか、ご実家に一緒に帰られていたとか。
さっきのふたりの様子を見たら、噂は本当だったんだなって……今も関係続いてるんだなって思い込んでしまって」
隼人さんとは、大きく目を開いたり、苦しそうに眉を寄せたりしながら、私の小さな声に耳を傾けてくれている。
「だから……隼人さんが私と体を重ねないようにしてるのも、そのせいかと思っ――」
言い終わる前に、彼のスーツの胸元にぎゅっと顔を押し付けられる。
「まさか、そんなことになっていたとは……みな、実は――」
意を決した隼人さんが私の肩を掴んで何かをつげようとした、そのとき。
「――社長」
落ち着いた女性の声が通った。
隼人さんの声に顔をあげると、数メートル先からこちらに近づいてくる美人秘書の姿。
「ソフィア」
コツコツとヒールを鳴らし、話の腰を折るようにした私たちの前までやってきた。
気まずすぎる…。俯いてぐしゃぐしゃの顔を隠す。
「だいぶ盛り上がってるところ申し訳ございませんが、お着替えの際に資料をお忘れになったようなのでお届けに」
手にしていた書類の入ったクリアファイルを、涼しい顔で隼人さんに差し出す。
「それと……」
隼人さんが何か言う前にそう続けて、どこからともなくカードキーのようなものを取り出しチラつかせる。
「大きな声でお話しできない話題もございますでしょうし……隣に移動されてゆっくりお話しをしては?」
大きな碧眼を、隣の大きな建物と周囲にサッと目を配らせたあと、彼女はニッコリと意味ありげに笑って肩をすくめてみせた。
隣にはさっき男に連れ込まれそうになった、シンプルなレンガ調のビジネスホテル。
周囲からは……チラチラと感じる視線。
いつの間にか、足を止めた数名の通行人や店のお客さんからの注目を浴びていたらしい。
ゔぅ……。感情の矛先となっていた彼女に気遣われてしまうなんて。
ものすごくいたたまれない気持ちになる。
「さいごに――私のことももう明かしたほうが、いいんじゃない?……社長」
「……そうだな」
……え?
疑問に思っているうちに、キーや書類を受け渡しながらそんなやりとりをしたソフィアさんは、再びヒールをカツカツ鳴らし。その場をあとにする。
「またね」と私に向かって魅惑的なウインクをひとつ残して――。
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