2 / 4
お母さんへの誕生日プレゼント
しおりを挟む
夏休みさいしょの日、お父さんから三姉妹に話がありました。
「お母さんのたんじょうびは来週だ。一人五百円ずつあげるから、これでお母さんのよろこぶプレゼントを用意するんだぞ」
といいました。
すると三姉妹は声をそろえて
「何をあげればいいの?」
とたずねました。
「お母さんは食べるのが大好きだから食べ物がいいな。時間はあるから自分たちでじっくり考えろ。自分なりのせいいっぱいを見せればいいんだ」
と言うと三姉妹は声をそろえて
「どうしよー」
と言いながら頭をかかえました。
お母さんのたんじょうび。
朝から天気がよくあつい日になりそうです。
朝ごはんの時にお父さんがお母さんに
「今日はみんながお母さんにおいしいものをごちそうするそうだぞ」
と話しました。
お母さんは
「うわぁ、楽しみ。何をごちそうしてくれるの?」
とたずねると三姉妹は声をそろえて
「ないしょ」
と言いニコニコしながらそれぞれの部屋にもどって行きました。
お母さんはお父さんに
「お父さんは知ってるの?」
と聞くと
「う~ん、どうだろ?」
と言いました。
さて、三姉妹はお母さんにどんなプレゼントをするのでしょう。
長女のひとみちゃんは体力ならだれにも負けません。
学校のマラソン大会で男子をおさえて一位になりました。
次女のはなはちゃんは料理ならだれにも負けません。
小さいころからお母さんの料理をてつだっていました。今はお母さんがいそがしい時ははなちゃんがみんなのごはんを用意します。
三女のまゆちゃんはズルがしこさならだれにも負けません。
よくお手伝いで買い物に行ってくれるのですが、じぶんのポイントカードにポイントをためています。
お昼前、ひとみちゃんがさいしょにプレゼントを持ってきました。
シュークリームでした。
お母さんが食べると
「うわぁ、すごくおいしい!こんなにおいしいシュークリーム食べたことないよ」
と言いました。
お父さんがひとみちゃんに
「どこで買ってきたんだ?」
とたずねるとひとみちゃんは
「となりの市にあるゆうめいなケーキ屋さんで買ってきたの。この前テレビで見ておいしそうだったから」
と言いました。
お父さんが
「となりの市って遠かっただろ」
とたずねるとひとみちゃんは
「自転車で行って帰ってくるのに二時間くらい。行列に並ぶのに一時間。ぜんぶで三時間もかかったよ」
と言いました。
するとお母さんが
「お母さんのためにこんなにあつい日に3時間もかけて買ってきてくれたのね。ありがとう」
と言いながらひとみちゃんをだきしめました。
ひとみちゃんはニコニコしました。
夕ごはんの時にはなちゃんがプレゼントを持ってきました。
手作りのオムライスです。
お母さんが食べると
「あ、おいしい。今まで作ってくれたオムライスとはぜんぜんちがう。レストランのオムライスみたい」
と言いました。
お父さんが
「はなちゃんは一週間も前からおいしいオムライスの作り方をべんきょうして、作るれんしゅうもしてたんだ。毎回お父さんがししょくしてたから太っちゃったよ。ハハハ」
と言いました。
お母さんが
「お母さんのためにいっしょうけんめい作ってくれたんだね。ありがとう」
と言いながらはなちゃんをだきしめました。
はなちゃんはニコニコしました。
お父さんがまゆちゃんに
「もうゆうごはんも終わったけど、プレゼントわたさないのか?」
とたずねるとまゆちゃんは
「用意はできてるけどまだタイミングじゃないんだよ」
と言いました。
お母さんがお風呂に入るとまゆちゃんは台所へ行きました。
お母さんがお風呂から出るとまゆちゃんがプレゼントを持ってきました。
クリームソーダです。
お母さんが食べると
「うわぁ。冷たくておいしい。お母さんクリームソーダ大好きなのよ。お風呂上がりに食べるとすごくおいしいよ」
24P
お父さんがまゆちゃんに
「あのクリームソーダ高いやつ?」
と聞くとまゆちゃんは
「スーパーで買った百円のメロンソーダとバニラアイスだよ。器と長いスプーンも百円。好物をさいこうのタイミングで出したの」
と言いました。
お母さんが
「お風呂上がりに冷たいクリームソーダさいこう。お母さんの好物だって知ってたのね、ありがとう」
と言いながらまゆちゃんをだきしめました。
まゆちゃんはニコニコしました。
お父さんが三姉妹に
「みんなお母さんのためにせいいっぱいがんばったな。ひとみちゃんは体力、はなちゃんは料理、まゆちゃんはズルがしこさ」
と言うとまゆちゃんが
「ズルはよけい!かしこさだよ」
と言うとみんな笑いました。
お母さんが
「今日はみんなにおいしいものをごちそうしてもらって幸せな日だったわ」
とうれしそうに話しました。
まゆちゃんがお母さんに
「だれのプレゼントが一番よかった?」
とたずねると、お母さんは少し悩んでから「じゅん番なんか決められないわ。勝った子はいても負けた子なんていないもの」
と言って三姉妹をギュッとだきしめました。
「お母さんのたんじょうびは来週だ。一人五百円ずつあげるから、これでお母さんのよろこぶプレゼントを用意するんだぞ」
といいました。
すると三姉妹は声をそろえて
「何をあげればいいの?」
とたずねました。
「お母さんは食べるのが大好きだから食べ物がいいな。時間はあるから自分たちでじっくり考えろ。自分なりのせいいっぱいを見せればいいんだ」
と言うと三姉妹は声をそろえて
「どうしよー」
と言いながら頭をかかえました。
お母さんのたんじょうび。
朝から天気がよくあつい日になりそうです。
朝ごはんの時にお父さんがお母さんに
「今日はみんながお母さんにおいしいものをごちそうするそうだぞ」
と話しました。
お母さんは
「うわぁ、楽しみ。何をごちそうしてくれるの?」
とたずねると三姉妹は声をそろえて
「ないしょ」
と言いニコニコしながらそれぞれの部屋にもどって行きました。
お母さんはお父さんに
「お父さんは知ってるの?」
と聞くと
「う~ん、どうだろ?」
と言いました。
さて、三姉妹はお母さんにどんなプレゼントをするのでしょう。
長女のひとみちゃんは体力ならだれにも負けません。
学校のマラソン大会で男子をおさえて一位になりました。
次女のはなはちゃんは料理ならだれにも負けません。
小さいころからお母さんの料理をてつだっていました。今はお母さんがいそがしい時ははなちゃんがみんなのごはんを用意します。
三女のまゆちゃんはズルがしこさならだれにも負けません。
よくお手伝いで買い物に行ってくれるのですが、じぶんのポイントカードにポイントをためています。
お昼前、ひとみちゃんがさいしょにプレゼントを持ってきました。
シュークリームでした。
お母さんが食べると
「うわぁ、すごくおいしい!こんなにおいしいシュークリーム食べたことないよ」
と言いました。
お父さんがひとみちゃんに
「どこで買ってきたんだ?」
とたずねるとひとみちゃんは
「となりの市にあるゆうめいなケーキ屋さんで買ってきたの。この前テレビで見ておいしそうだったから」
と言いました。
お父さんが
「となりの市って遠かっただろ」
とたずねるとひとみちゃんは
「自転車で行って帰ってくるのに二時間くらい。行列に並ぶのに一時間。ぜんぶで三時間もかかったよ」
と言いました。
するとお母さんが
「お母さんのためにこんなにあつい日に3時間もかけて買ってきてくれたのね。ありがとう」
と言いながらひとみちゃんをだきしめました。
ひとみちゃんはニコニコしました。
夕ごはんの時にはなちゃんがプレゼントを持ってきました。
手作りのオムライスです。
お母さんが食べると
「あ、おいしい。今まで作ってくれたオムライスとはぜんぜんちがう。レストランのオムライスみたい」
と言いました。
お父さんが
「はなちゃんは一週間も前からおいしいオムライスの作り方をべんきょうして、作るれんしゅうもしてたんだ。毎回お父さんがししょくしてたから太っちゃったよ。ハハハ」
と言いました。
お母さんが
「お母さんのためにいっしょうけんめい作ってくれたんだね。ありがとう」
と言いながらはなちゃんをだきしめました。
はなちゃんはニコニコしました。
お父さんがまゆちゃんに
「もうゆうごはんも終わったけど、プレゼントわたさないのか?」
とたずねるとまゆちゃんは
「用意はできてるけどまだタイミングじゃないんだよ」
と言いました。
お母さんがお風呂に入るとまゆちゃんは台所へ行きました。
お母さんがお風呂から出るとまゆちゃんがプレゼントを持ってきました。
クリームソーダです。
お母さんが食べると
「うわぁ。冷たくておいしい。お母さんクリームソーダ大好きなのよ。お風呂上がりに食べるとすごくおいしいよ」
24P
お父さんがまゆちゃんに
「あのクリームソーダ高いやつ?」
と聞くとまゆちゃんは
「スーパーで買った百円のメロンソーダとバニラアイスだよ。器と長いスプーンも百円。好物をさいこうのタイミングで出したの」
と言いました。
お母さんが
「お風呂上がりに冷たいクリームソーダさいこう。お母さんの好物だって知ってたのね、ありがとう」
と言いながらまゆちゃんをだきしめました。
まゆちゃんはニコニコしました。
お父さんが三姉妹に
「みんなお母さんのためにせいいっぱいがんばったな。ひとみちゃんは体力、はなちゃんは料理、まゆちゃんはズルがしこさ」
と言うとまゆちゃんが
「ズルはよけい!かしこさだよ」
と言うとみんな笑いました。
お母さんが
「今日はみんなにおいしいものをごちそうしてもらって幸せな日だったわ」
とうれしそうに話しました。
まゆちゃんがお母さんに
「だれのプレゼントが一番よかった?」
とたずねると、お母さんは少し悩んでから「じゅん番なんか決められないわ。勝った子はいても負けた子なんていないもの」
と言って三姉妹をギュッとだきしめました。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
【完結】王の顔が違っても気づかなかった。
BBやっこ
児童書・童話
賭けをした
国民に手を振る王の顔が違っても、気づかないと。
王妃、王子、そしてなり代わった男。
王冠とマントを羽織る、王が国の繁栄を祝った。
興が乗った遊び?国の乗っ取り?
どうなったとしても、国は平穏に祭りで賑わったのだった。
クラゲの魔女
しろねこ。
児童書・童話
クラゲの魔女が現れるのは決まって雨の日。
不思議な薬を携えて、色々な街をわたり歩く。
しゃっくりを止める薬、、猫の言葉がわかる薬食べ物が甘く感じる薬、――でもこれらはクラゲの魔女の特別製。飲めるのは三つまで。
とある少女に頼まれたのは、「意中の彼が振り向いてくれる」という薬。
「あい♪」
返事と共に渡された薬を少女は喜んで飲んだ。
果たしてその効果は?
いつもとテイストが違うものが書きたくて書きました(n*´ω`*n)
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中です!
火星だよ修学旅行!
伊佐坂 風呂糸
児童書・童話
火星まで修学旅行にきたスイちゃん。どうも皆とはぐれて、独りぼっちになったらしい。困っていると、三回だけ助けてもらえる謎のボタンを宇宙服の腕に発見する。
次々と迫り来るピンチ!
四人の心強い味方と仲良くなったスイちゃんは力を合わせ、数々の困難を乗り越えて、修学旅行のメインイベントであったオリンポス山の登頂を成功させる事はできるのでしょうか。
【完結】ふしぎなえぼし岩 | オレがイトコとケンカして仲直りするまでの話
駒良瀬 洋
児童書・童話
茅ヶ崎のシンボル・えぼし岩をめぐって勃発した、いとこ同士のいさかい。
主人公の少年が、じいちゃんと向かった海で見たものは……?
ふしぎが解き明かされる、小さな冒険ストーリー。
【観光プロフィール】
烏帽子岩(えぼしいわ)は、神奈川県茅ヶ崎市(ちがさきし)の沖合に実在します。正式名称は「姥島諸島(うばじましょとう)」。えぼし岩は見た目が「岩」なので、島といってもピンとこないサイズです。
街のシンボルとして、また釣りのポイントとして、人々から広く愛されています。
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる