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甘いものは疲れの原因になる

疲れたときに甘いものを食べると良いと言われることがありますが、それは本当でしょうか。甘いものは疲れの原因になることもあるのです。その理由と、疲労回復に効果的な食事方法について、以下にまとめてみました。

甘いものを食べると、血糖値が急上昇します。すると脳は一時的に活性化され、疲れを忘れさせてくれます。しかし、その後インスリンが分泌されて血糖値が急降下します。すると脳はエネルギー不足に陥り、再び疲労感や眠気を感じます。このように、甘いものを食べると血糖値が乱高下することで、疲れが悪化する可能性があります。

また、甘いものを食べると、糖質をエネルギーに変えるためにビタミンB1が必要になります。ビタミンB1は体内で合成できない栄養素なので、食事から摂取する必要があります。しかし、甘いものや精製された炭水化物はビタミンB1を含んでいません。逆にビタミンB1を消費してしまいます。その結果、ビタミンB1が不足すると、エネルギー代謝が低下し、疲労や倦怠感を引き起こします。

では、疲れたときにはどんな食事をすれば良いのでしょうか。それは、血糖値の上昇を穏やかにし、エネルギー代謝を促進する食事です。具体的には以下のような食事方法がおすすめです。

　糖質は適度に摂取する。空腹時や運動前後などは必要ですが、過剰摂取は避けましょう。
　糖質の種類に気をつける。精製された白米やパンよりも玄米や全粒粉のパンなどの雑穀類や豆類などの低GI食品（血糖値の上昇が緩やかな食品）を選びましょう。
　たんぱく質をしっかり摂取する。たんぱく質は筋肉や臓器などの組織を作り、エネルギー代謝を高めます。肉や魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質や大豆製品などの植物性たんぱく質をバランスよく摂りましょう。
　ビタミンB群を豊富に摂取する。ビタミンB群はエネルギー代謝に欠かせない栄養素です。レバーや魚介類、卵黄などの動物性食品や玄米や雑穀類、野菜などの植物性食品から摂りましょう。
　クエン酸を摂取する。クエン酸はエネルギー代謝の回路であるクエン酸回路を活性化させ、疲労物質の乳酸を分解します。レモンやオレンジなどの柑橘類や梅干し、お酢などに含まれています。

甘いものは疲れの原因になることがありますが、上記のような食事方法を実践すれば、疲労回復に効果的です。甘いものは食事の後に少量だけ食べるようにしましょう。疲れたときには、甘いものに頼らずに、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。




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