上 下
31 / 46

知られざる不思議な世界の知識! (2)

しおりを挟む
大好評第2弾。
興味深い知識や話のネタにもなる、雑学を自由詩の形にしました!
面白いので、ご遠慮しないでぜひお読みください。



 猫は魚が好物という誤解

魚を食べる猫は
世界では珍しい存在
肉食の本能に逆らって
人間の影響を受けた

漁港の猫は別として
多くの猫は魚に興味なし
獣肉が好きなのは
生まれつきの性質

日本の猫はどうして
魚を食べるようになったか
それは江戸時代からの
日本人の食文化

昔、肉を食べない人々は
魚でたんぱく質を補った
そして猫にも魚を与えた
結果的に魚好きに仕立てた

魚を食べる猫は
日本の歴史の産物
人と猫の関係を
物語る雑学

外国の猫は真逆の
猫カルチャーショック!



 工事現場などの「安全第一」の意外な由来

安全第一という言葉は
百年以上前に生まれた

世界最大のアメリカ製鉄会社の
ゲーリー社長が
経営方針を変えた

生産第一、品質第二、安全第三から
安全第一、品質第二、生産第三へ

不況の中での
大胆な決断に
周囲は反対した

だが、その結果は
素晴らしかった

災害が減り
品質が上がり
生産も増えた

製鉄会社USスチールは
不況を乗り越えた

安全第一という言葉は
そのときに誕生した

今も工事現場などで
見かける標語は
ゲーリー社長の功績だ

世界に広まるほど
多くの現場での標語になるほど
それほどの画期的なことだった



 バミューダ・トライアングルの謎

バミューダ・トライアングルという言葉は
大西洋の南西部にある
三角形の海域を指す

そこでは不思議な現象が起きると
かつては言われていた
飛行機や船が消えたり
通信が途絶えたり

その謎を最初に追ったのは
ジャーナリストのヴィンセント・ガディス
彼は死のバミューダ三角海域と題して
雑誌に論文を発表した

ドキュメンタリー作家チャールズ・バーリッツの記した
謎のバミューダ海域が大ヒット
多くの人がこの海域に興味を持ち
本や映画で紹介された

だが真実はどうだったのか
後年の調査で明らかになった
事件のほとんどは事故や誇張や捏造(ねつぞう)で
特別なことはなかったという

今ではバミューダ・トライアングルの謎は
ほとんどが解明されている
それでも人々は夢見るのだろうか
この海域に隠された秘密を
しおりを挟む

処理中です...