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廃墟の恐怖

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私は高校生の頃、友人のAとBと一緒に、近くの廃墟に探検に行ったことがあります。


その廃墟は昔、精神病院だったという噂があり、幽霊や怪奇現象が起こると言われていました。私たちは興味本位で、夜に懐中電灯を持って、その廃墟に忍び込みました。
廃墟の中は荒れ果てており、壁には血のようなものが付いていたり、床にはネズミの死骸が散らばっていたりしました。私たちは恐怖と興奮を感じながら、廃墟の奥へと進んでいきました。

廃墟の最深部には、大きな扉がありました。扉には「危険」と書かれた札が貼ってありましたが、私たちは気にせずに扉を開けました。すると、そこには何もない部屋がありました。
部屋の中央には、大きな穴が開いていました。穴の中からは、不気味な音が聞こえてきました。私たちは好奇心に負けて、穴の中を覗き込みました。
すると、突然、穴の中から何かが飛び出してきて、私たちに襲いかかりました。私たちは悲鳴を上げて、廃墟から逃げ出しました。

後で話し合ったところ、私たちは穴の中から飛び出してきたものが何だったのか、はっきりとは見えなかったと言い合いました。しかし、私はその時、穴の中から飛び出してきたものが、恐ろしい姿の何物かだったということを、かすかに覚えています。

それが、私の恐怖体験でした。
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