→本当にあったかもしれない不思議な話

手紙

私は小学校のとき、遠くに住む祖父母と文通をしていました。
祖父母はいつも私のことを気にかけてくれて、手紙にはお菓子やお小遣いなどのプレゼントも同封してくれました。私は祖父母の手紙が大好きで、毎回返事を書いて送りました。

ある日、私は祖父母からの手紙を受け取りました。
封筒を開けると、中には手紙と一枚の写真が入っていました。写真には祖父母と私が笑顔で写っていました。私はその写真を見て、びっくりしました。なぜなら、私は祖父母に会ったことがなかったからです。

私は手紙を読んでみました。手紙にはこう書いてありました。

孫よ、元気にしているか。
私たちは先月、君の住む町に行ってきた。君の家の近くの公園で、一緒に遊んだんだよ。君はとても優しくて賢くて、私たちはとても嬉しかった。
君は私たちのことを覚えているかな。写真を見て、思い出してほしい。私たちはいつも君のことを想っているよ。

私は手紙を読んで、さらにびっくりしました。
私は先月、公園で遊んだことはありましたが、祖父母と遊んだとは思っていませんでした。公園で出会ったのは、見知らぬおじいさんとおばあさんでした。
彼らは私に声をかけてきて、一緒に遊んでくれました。近所の人だと思っていました。二人は私に写真を撮ってくれて、その場でプリントしてくれました。
私はその写真をもらって、ありがとうと言いました。彼らは笑顔で「またね」と言って、去っていきました。

私はその写真を見て、そのおじいさんとおばあさんが祖父母だったと気づきました。
二人は私に会いに来てくれたのに、気づかなかったのです。
私は祖父母に手紙を書きました。
手紙と写真を封筒に入れて、祖父母に送りました。
私は祖父母と再会する日を楽しみにしました。
でも、会うことはできませんでした。

実は、病気で寝たきりだったのです。

これが、私の、手紙にまつわるちょっと不思議な体験でした。