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#63 異世界おこぼれ勇者
しおりを挟む異世界「オスカルーン王国」に転生した俺。
村の隅っこで暮らし、当初は冒険者になる資格もないまま日々を過ごしていたが、実は"特技"がひとつだけあった。
それは──
「ふふん、またおこぼれだな!」
俺の目の前には、屈強な冒険者たちが魔王討伐のために出陣し、その戦いで落としていった武器や防具が山積みになっている。
「まさか……このおこぼれだけで、俺がここまで強くなれるとはな」
数年後……。
何度も魔物に負けそうになりながらも、冒険者たちのおこぼれ装備を拾い続けた俺は、いつの間にか魔王軍でも恐れられる存在に。誰も気づいていないが、この"おこぼれ"が俺を最強に近づけていた。
「よし、今度こそ魔王を倒す!」
ボロボロの鎧と、冒険者の忘れ物の剣を握りしめ、いざ魔王城へ。するとそこには、討伐隊のリーダーが気絶しているではないか。
「……おいおい、リーダーさん、倒れちゃったのか?」
すると、かすかに意識を取り戻したリーダーが呟く。
「頼む……あと少しなんだ。お前に……託す……」
俺は、彼が落とした光る剣を握りしめ、魔王に向き直った。
「まあ、いつも通りおこぼれ拾うだけだけどな!」
ちゃっかり、様々な冒険者や討伐隊から、人員までもおこぼれちょうだいしている。
この"おこぼれ勇者"、今日もまた誰かの落とし物で最強を目指す!
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