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第一章 神様?管理人?チートですか?

このスキル、地味ですか??

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「響きがなんか地味だよね。」
「いやいや、鑑定は絶対に便利ですよ!チートの基本じゃないですか!鑑定があれば色々な価値もわかるし、交渉相手の情報も相手にバレることなく得ることができるんですよ。こんなに交渉で便利な能力はないんじゃないでしょうか。」
「まぁ、そうかもね。ちなみに新しい世界には鑑定の魔道具があるけど、その魔道具じゃなくていいの?」
「いいんです。魔道具だと相手にバレちゃうんでスキルの方が便利なんです。」
「ふーん、じゃあセーブ機能というのは?」
「それは……死にたくないんで…」
「んっ?ごめんもうちょっと詳しく教えてもらってもいい?」
「基本的には〇〇クエや〇〇ファンタジーみたいなゲームのセーブ機能がいいんですけれども、自分のタイミングでどこかでセーブをしておいて死んだらそこからやり直すことができるっていうやつです。」
「んー、それって時間魔法の一種だね。んー…」
「ダメですか?」
「んー、時間魔法は管理者にしか使えない魔法なんだ。しかも使うためには自分の他にも2人以上の管理者の承認が必要なんだよね。それは…んー…難しいなぁ」
「いろいろと便利そうだからぜひとも欲しい能力なんですが、どうにかなりませんか?」
「んー……じゃあ色々と制限と条件をつけてもいいかい?」
「どんな条件と制限ですか?」

・セーブポイントは1ヶ月に一度だけ作ることができる。
・ひとつのセーブポイントには一度しか戻ることはできない。
・セーブポイントは1か所にしか設置できない。
・セーブポイントに戻れるのは自分だけ。

「こんな感じかなぁ」
うん、多分問題ないかな。セーブポイントの期間制限がなければ、強敵相手の死に戻りゾンビプレイなんかもできたんだけど、さすがに無理だったか。
「はい、お願いします。」

「じゃあ、以上で終わりかな。最後になんか質問ある??」
「大丈夫です。何かあれば連絡します。」
「OK!それじゃ、新しい世界で楽しんでね。またね」
「はい、ありが…」

お礼を言い終わる前に目の前が真っ白になったかと思ったら、次の瞬間森の中に一人でたっていた。
「んー、せっかちな人だなぁ」



著者
初めまして太吉です。小説読んでくれてありがとうございます。
基本的には暴力で解決にならないように書いてくつもりですが、戦闘が全くないわけではないので、楽しんでいただければ幸いです。
いよいよ次回から主人公の冒険が始まります。筆が早いほうではないのですが少しずつ更新していきますのでよろしくお願いします。
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