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富国強兵
第58話 誘拐事件発生
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それは夏の暑さが引き始め、朝夕は秋の気配が感じられるようになったころであった。
「止まれ!」
見回りをしていたナタルと部下の兵士が見慣れない1頭立ての馬車を見つけて止めさせる。
「入国の目的は何だ?」
「ええ。何でもここは魔物が住んでる国だそうじゃないですか。そんな国本当にあるのかとこの目で見てみたくなりまして。まぁ、さっそくオーガが兵士として働いてるところを見れたんですけどね。あとは……仕事があればなと」
「へー、分かった。邪魔して悪かったな」
ナタルは馬車の前からどいて職務質問を終える。彼らはそのまま馬車に乗って去っていった。
「妙だな」
馬車を見送りつつナタルがぼそりと呟いた。
ハシバ国は国土の広さこそあるが人口密度はまだまだ低く、隣接する都市国家シューヴァルに比べれば技術や文化レベルでは見劣りする国だ。そこへ小型とはいえ馬車を持っているほどには稼ぎのある冒険者たちが仕事のために来る理由が見当たらない。
仕事を探しているのならシューヴァルの方が稼ぎのいい仕事が見つかるはず。
怪しい。
「ケーナ、ちょっと頼みがある。なに簡単な事さ……」
ナタルは近くにいた兵士に用件を伝える。
その頃……
「ふう。今日はこんなところかな」
オヒシバが順調に育っている野菜を前にそう漏らす。このままいけばもうすぐ収穫できる所まで来ている。
彼が率いるマンドレイク達は順調に育っていた。球根から育った親類や友人たちは全員成人し、人間たちによる「狩り」以前の生活を取り戻した。
さらに彼らは結婚して子供も「発芽」し、子育ての真っ最中であった。
「パパー。お仕事終わったー?」
「ああ。今日はもう終わりだ。遊んでやるよ」
「わーい!」
畑で野菜の世話を終えて子供と一緒に帰ろうとしたオヒシバの前に馬車が停まる。
「いたぞ!」
「おお! すげえ! 本当にマンドレイクがいたぜ!」
「!? な、何なんですかあなたた……」
冒険者たちは出会っていきなりオヒシバの腹を思いっきり殴る。オヒシバは気を失いその場に崩れ落ちた。
「ハッハー。ゲットだぜぇ。噂に聞いてたけど本当にマンドレイクがいるなんてなぁ」
「シューヴァルにいる商人や錬金術師どもに売ったらぼろ儲けだな」
「オイお前ら! これを見ろ! 子供までいるぜ!」
「ヒュー! 大収穫だな! 仕事が終わったら一杯やろうぜ! 豪勢にな!」
獲らぬタヌキの皮算用は楽しいが、実際に獲ったタヌキの皮算用はもっと楽しいし、予想外の収穫があればさらに楽しい。
思わぬ収穫に浮かれていたが、馬車を見つけた兵士に犯行現場を目撃されてしまう。
「オイお前ら! 何をやってる!?」
「チッ! おい! 行くぞ!」
冒険者の一人が合図すると馬車が急発進する!
こうなると兵士側にはなすすべがない。彼らを振り切って馬車が突っ走っていった。
「もう少しだ! このまま突っ切るぞ!」
国境の城壁までもうすぐ、と来たところでざっと見て10名以上の兵士で作ったパルチザンによる槍衾が待ち構える! ナタルがもしもの時のために兵を集めていたのだ。
「なっ!」
「馬鹿っ! 止まれ止まれ止まれ!」
慌てて馬車を停止させる。冒険者たちが周囲を見ると、馬車をぐるりと囲むように15人の兵士たちが武器を構えていた。
「抵抗するなら容赦しない! 大人しく出てくれば痛い目にあわなくて済むぞ! 出て来い!」
「クソッ!」
ナタルが降伏するよう促す。それに応えるかのように後ろ手を組んだ冒険者たちが馬車の中から降りてきた。
「これで全員か?」
「ああ、俺達は3人パーティだ」
「お前らはコイツらと馬車を見張ってくれ。それと誰かもう2人俺について来い、中に入るぞ!」
ナタルは流れるように的確な指示を出し、馬車の中へと突入する。冒険者たちは正直に白状したのか、中には人間の気配は無い。
「むぐー! むぐぐぐー!」
代わりに声が聞こえる。荷台を見るとさるぐつわをかまされて声が出ないように縛り上げられたオヒシバとその子供が載せられていた。
「オヒシバ!」
「怖かっただろ! もう大丈夫だ!」
「むぐぐ……ぷはぁ! ありがとうございます。助かりました!」
「うええええええん! こわかったよおおおお!」
オヒシバもその子供も無事なようだ。最悪な事態を避けられたのを見て、彼らは安堵した。
「はいはい分かりました。俺達が悪うございました。でもどうせ窃盗未遂程度なんだろ?」
「バカ言うな! ここのマンドレイク達は立派な国民として登録されてるんだぞ!? 窃盗なんてもんじゃないぞ、拉致未遂だからな! もし加工でもしたら殺人も視野に入るところだったんだぞ! 未遂で済んでよかったと思え!」
王の前に引きずり出されてもなお、悪びれない冒険者たちをナタルは一喝する。
そんな罪の意識の無い犯罪者たちに王は審判を下した。
「今回の件において、我が国民の拉致未遂という重罪である事、加えて本人達に反省している様子が無い事から極めて悪質な行為である。まず、馬車と馬は没収する。そして10000ゴールドの罰金、ならびに10日間の奉仕労働を刑罰として科す!」
事が起きた時の対処として以前から作っていたシューヴァルの法律を参考にして作ったハシバ国法に従い、冒険者たちに判決を下した。
判決を下した後、ナタルがマコトと話をする。
「いつかは起きると思ってたが本当に来るとはなぁ」
「閣下、兵の見回りを強化いたしましょう。マンドレイクの居住区は特に重点的にすべきです。またこのような事件が起きるでしょうし、それに今回は何とか未遂で済みましたが最悪の場合というのも考えられます」
「そうだな。出来れば翌日にシフトに関して相談したい。あと水際で止められるように城壁の人員を増やそう。それと、お前の功績を給料に反映する」
「ありがとうございます。では見回りに行ってきます」
ナタルは去っていった
国として大きくなると当然もめ事も増えてくる。マコトの目が届かないところには裁判所を設置し、処理に当たらせている。こういったことも日常になってくるのだろうか? マコトは少し不安を抱いていた。
【次回予告】
「エルフのように執念深い」
寿命の違いが生み出した悲しい言葉だ。
それを何とかするためにマコトは策を練っていた。
第59話 「エルフのように執念深い」
「止まれ!」
見回りをしていたナタルと部下の兵士が見慣れない1頭立ての馬車を見つけて止めさせる。
「入国の目的は何だ?」
「ええ。何でもここは魔物が住んでる国だそうじゃないですか。そんな国本当にあるのかとこの目で見てみたくなりまして。まぁ、さっそくオーガが兵士として働いてるところを見れたんですけどね。あとは……仕事があればなと」
「へー、分かった。邪魔して悪かったな」
ナタルは馬車の前からどいて職務質問を終える。彼らはそのまま馬車に乗って去っていった。
「妙だな」
馬車を見送りつつナタルがぼそりと呟いた。
ハシバ国は国土の広さこそあるが人口密度はまだまだ低く、隣接する都市国家シューヴァルに比べれば技術や文化レベルでは見劣りする国だ。そこへ小型とはいえ馬車を持っているほどには稼ぎのある冒険者たちが仕事のために来る理由が見当たらない。
仕事を探しているのならシューヴァルの方が稼ぎのいい仕事が見つかるはず。
怪しい。
「ケーナ、ちょっと頼みがある。なに簡単な事さ……」
ナタルは近くにいた兵士に用件を伝える。
その頃……
「ふう。今日はこんなところかな」
オヒシバが順調に育っている野菜を前にそう漏らす。このままいけばもうすぐ収穫できる所まで来ている。
彼が率いるマンドレイク達は順調に育っていた。球根から育った親類や友人たちは全員成人し、人間たちによる「狩り」以前の生活を取り戻した。
さらに彼らは結婚して子供も「発芽」し、子育ての真っ最中であった。
「パパー。お仕事終わったー?」
「ああ。今日はもう終わりだ。遊んでやるよ」
「わーい!」
畑で野菜の世話を終えて子供と一緒に帰ろうとしたオヒシバの前に馬車が停まる。
「いたぞ!」
「おお! すげえ! 本当にマンドレイクがいたぜ!」
「!? な、何なんですかあなたた……」
冒険者たちは出会っていきなりオヒシバの腹を思いっきり殴る。オヒシバは気を失いその場に崩れ落ちた。
「ハッハー。ゲットだぜぇ。噂に聞いてたけど本当にマンドレイクがいるなんてなぁ」
「シューヴァルにいる商人や錬金術師どもに売ったらぼろ儲けだな」
「オイお前ら! これを見ろ! 子供までいるぜ!」
「ヒュー! 大収穫だな! 仕事が終わったら一杯やろうぜ! 豪勢にな!」
獲らぬタヌキの皮算用は楽しいが、実際に獲ったタヌキの皮算用はもっと楽しいし、予想外の収穫があればさらに楽しい。
思わぬ収穫に浮かれていたが、馬車を見つけた兵士に犯行現場を目撃されてしまう。
「オイお前ら! 何をやってる!?」
「チッ! おい! 行くぞ!」
冒険者の一人が合図すると馬車が急発進する!
こうなると兵士側にはなすすべがない。彼らを振り切って馬車が突っ走っていった。
「もう少しだ! このまま突っ切るぞ!」
国境の城壁までもうすぐ、と来たところでざっと見て10名以上の兵士で作ったパルチザンによる槍衾が待ち構える! ナタルがもしもの時のために兵を集めていたのだ。
「なっ!」
「馬鹿っ! 止まれ止まれ止まれ!」
慌てて馬車を停止させる。冒険者たちが周囲を見ると、馬車をぐるりと囲むように15人の兵士たちが武器を構えていた。
「抵抗するなら容赦しない! 大人しく出てくれば痛い目にあわなくて済むぞ! 出て来い!」
「クソッ!」
ナタルが降伏するよう促す。それに応えるかのように後ろ手を組んだ冒険者たちが馬車の中から降りてきた。
「これで全員か?」
「ああ、俺達は3人パーティだ」
「お前らはコイツらと馬車を見張ってくれ。それと誰かもう2人俺について来い、中に入るぞ!」
ナタルは流れるように的確な指示を出し、馬車の中へと突入する。冒険者たちは正直に白状したのか、中には人間の気配は無い。
「むぐー! むぐぐぐー!」
代わりに声が聞こえる。荷台を見るとさるぐつわをかまされて声が出ないように縛り上げられたオヒシバとその子供が載せられていた。
「オヒシバ!」
「怖かっただろ! もう大丈夫だ!」
「むぐぐ……ぷはぁ! ありがとうございます。助かりました!」
「うええええええん! こわかったよおおおお!」
オヒシバもその子供も無事なようだ。最悪な事態を避けられたのを見て、彼らは安堵した。
「はいはい分かりました。俺達が悪うございました。でもどうせ窃盗未遂程度なんだろ?」
「バカ言うな! ここのマンドレイク達は立派な国民として登録されてるんだぞ!? 窃盗なんてもんじゃないぞ、拉致未遂だからな! もし加工でもしたら殺人も視野に入るところだったんだぞ! 未遂で済んでよかったと思え!」
王の前に引きずり出されてもなお、悪びれない冒険者たちをナタルは一喝する。
そんな罪の意識の無い犯罪者たちに王は審判を下した。
「今回の件において、我が国民の拉致未遂という重罪である事、加えて本人達に反省している様子が無い事から極めて悪質な行為である。まず、馬車と馬は没収する。そして10000ゴールドの罰金、ならびに10日間の奉仕労働を刑罰として科す!」
事が起きた時の対処として以前から作っていたシューヴァルの法律を参考にして作ったハシバ国法に従い、冒険者たちに判決を下した。
判決を下した後、ナタルがマコトと話をする。
「いつかは起きると思ってたが本当に来るとはなぁ」
「閣下、兵の見回りを強化いたしましょう。マンドレイクの居住区は特に重点的にすべきです。またこのような事件が起きるでしょうし、それに今回は何とか未遂で済みましたが最悪の場合というのも考えられます」
「そうだな。出来れば翌日にシフトに関して相談したい。あと水際で止められるように城壁の人員を増やそう。それと、お前の功績を給料に反映する」
「ありがとうございます。では見回りに行ってきます」
ナタルは去っていった
国として大きくなると当然もめ事も増えてくる。マコトの目が届かないところには裁判所を設置し、処理に当たらせている。こういったことも日常になってくるのだろうか? マコトは少し不安を抱いていた。
【次回予告】
「エルフのように執念深い」
寿命の違いが生み出した悲しい言葉だ。
それを何とかするためにマコトは策を練っていた。
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