ビジネス書にありがちな21+8つの事

あがつま ゆい

文字の大きさ
上 下
22 / 30

あるあるその16 貯金しようと言い過ぎ

しおりを挟む
 日本人は貯金が大好きです。
 世界で流通している日本円の半分は貯金という形で存在しているとも言います。
 ただ、何でもかんでも貯金すればいいというわけではないです。



 物事には限度というものがありまして、その限度を超えて貯蓄に走るのは「毎日10グラムの重りを足していく」のと同じです。
 100日でおよそ1キロ、1年で3,65キログラム、3年もすれば10キロの重荷になります。

 適度にお金を使わないと精神が死にます。
 なぜならお金を使うこと「それ自体」が大なり小なりストレス解消になるので、限度を超えた節約はストレスが発散されず、確実に精神を蝕むからです。



 これは実際体験談として身に沁みついています。
 私は「会社の自動販売機のコーヒーを買わずにスーパーで売っている6本セットの缶コーヒーを買って飲む(そっちの方が安いから)」習慣をつけようとしましたが、「飲み物の内容を決められない」事に余りにも惨めで虚無な思いをして、結局1週間も続きませんでした。
 その頃は昼休みになると体内に10キロの鉛が入っているのでは? と思えるような重さと鈍痛に毎日支配されていました。

 ある日はコーヒー、ある日はオレンジジュース、ある日はコーラ、ある日はミネラルウォーター。と飲み物を選べることがいかに精神衛生においていい影響を与えるかを実感できました。
「数ある飲み物の中からコーヒーだけを選び続ける」のと「コーヒーしか選べない」のでは一見すると同じように見えますが、天地ほどの決定的な差があるんです。



 確かに無駄遣いしていると前には進めませんが、適度な(まぁこれが難しいわけですが)無駄遣いというのは無駄ではなく、精神的にかなり有益な物になります。
 風邪を引いたからといって何でもかんでも薬を片っ端から買ってきてがぶ飲みしても治らないのと同様、とにかくただガムシャラに貯金しろと言い続けるのも、やはり有害な事なのです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クエスチョントーク

流音あい
大衆娯楽
『クエスチョントーク』というラジオ番組に呼ばれた人たちが、トークテーマとして出されるお題について話します。 「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」 「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」 「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」 「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」 トークテーマが違うだけなのでどこからでも読めます。会話形式です。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...