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第3話 ホームページ制作者の考察
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「パチンコは麻薬 【パチンコはあなたの人生を奪います】」には「パチンコ沼」に落ちた人の体験談である「パチンコの断章」以外にもコンテンツがあって
「パチンコ依存の意味」等のホームページ制作者によるパチンコ中毒者にとってのパチンコとはどういうものか? という考察がある。
当時のホームページというのは今のSNSのように夕食の写真を気軽にアップするなんて到底できないのもあって、
「ただ気の向くままに日常を切り取っただけ」ではなく「ここには何があるか?」を明確にする必要があった。
というか、そんなに気楽に情報発信が出来る環境はインターネット黎明期である2000年代初頭には整っておらず、
必然的にホームページには「重さ」とでも言うべきものがあったし、そもそも掲載している情報にある程度の「重さ」が無いと大多数のホームページに埋もれてしまう時代でもあった。
それに今のSNSはアカウントの製作者=情報発信者に注目が集まるようになっているが、ホームページ全盛期はその間に「ホームページ」が1枚挟まっており、
それゆえに「ホームページの名前」はすぐ思い浮かぶが「その製作者の名前」は裏方に回ってあまり表に出てこないケースもあり、
今や懐かしの各ホームページに設置されている掲示板に常駐していないと分からないことも多かった。
「パチンコは麻薬」のサイトは「パチンコの断章」だけでも十分価値はあると個人的には思うが、それ以外のコンテンツも類を見ない出来だ。
「パチンコ依存の意味」はおそらくここ以上に優れた考察はそうそう見かけるものではない。
「なぜ」パチンコ中毒者は「次は絶対勝てる」「負けても次で勝てればチャラだ」などと「異常なまでに」ポジティブなのか?
「なぜ」負けても、負けても、いくら負けても決して諦めないのか? それらがこれ以上にないほどの精度と正確さで一般人にも分かるように記されている。
個人的には「100年先まで残したいホームページ」の筆頭に挙げられるほど完成度の高いホームページが、一時期は完全に消し飛んで見れなかった。
それこそ「管理人に一言言って俺がサイトを引き継ぐべきだったのではないか!」とまで保存したかったものが顔も名前も知らぬ第三者による「保存活動」という
奇跡的な偶然で再び見れるようになったのは本当に「奇跡」であり、崇め奉ってもいいくらいだ。
そして、このホームページの更新は2000年代で止まってしまっているのだが、令和の時代である2020年代の今でも通用すると言ってもいいくらい普遍的なものを言い当てている。
それくらい「先見の明」がこのホームページの管理人にはあった、と言ってもいい。ある意味「天才」だと言っても決して過言ではないだろう。
ちなみに当時はホームページを作ること自体、作成ソフト(ホームページビルダーなど)を買って使ったり、自力でやるなら「テーブルタグ」と呼ばれるプログラミング的なものを書けないと作れない時代が長かった。
なので、それを乗り越えてでも作ろうとする気力体力にガッツやある種の「使命感」が無いと作れなかった分、内容が「濃い」ところが多かった。
実をいうと私もこの名前とは別の名義で(これも本名ではない)現在もホームページを運営しているのだが、
ブログが普及するに従ってその辺の「濃さ」が一気に薄くなったというのは体験談として実感している。
「週刊さんまとマツコ」というTV番組でマツコが「天才・奇才」の事を「異常者」と呼んでいたけど、その「異常」ぶりがブログの時代以降一気に無くなった。
ブログの普及でWEBは市民権を得たけどそれと同時に「日陰者」だからこそ持つ「味わいの深さ」というか「濃さ」が消えてしまったのは
当時の熱狂ぶりを肌で体感した筆者としての個人的な感情としては、寂しいものでもある。
【次回予告】
「パチンコは麻薬 【パチンコはあなたの人生を奪います】」の鋭い考察は2020年代の現代でも通用する。
何せ私の周りのパチンコをやってる人の事を、そのまま書いているからだ。
第4話 「私(とその周り)とパチンコ」
「パチンコ依存の意味」等のホームページ制作者によるパチンコ中毒者にとってのパチンコとはどういうものか? という考察がある。
当時のホームページというのは今のSNSのように夕食の写真を気軽にアップするなんて到底できないのもあって、
「ただ気の向くままに日常を切り取っただけ」ではなく「ここには何があるか?」を明確にする必要があった。
というか、そんなに気楽に情報発信が出来る環境はインターネット黎明期である2000年代初頭には整っておらず、
必然的にホームページには「重さ」とでも言うべきものがあったし、そもそも掲載している情報にある程度の「重さ」が無いと大多数のホームページに埋もれてしまう時代でもあった。
それに今のSNSはアカウントの製作者=情報発信者に注目が集まるようになっているが、ホームページ全盛期はその間に「ホームページ」が1枚挟まっており、
それゆえに「ホームページの名前」はすぐ思い浮かぶが「その製作者の名前」は裏方に回ってあまり表に出てこないケースもあり、
今や懐かしの各ホームページに設置されている掲示板に常駐していないと分からないことも多かった。
「パチンコは麻薬」のサイトは「パチンコの断章」だけでも十分価値はあると個人的には思うが、それ以外のコンテンツも類を見ない出来だ。
「パチンコ依存の意味」はおそらくここ以上に優れた考察はそうそう見かけるものではない。
「なぜ」パチンコ中毒者は「次は絶対勝てる」「負けても次で勝てればチャラだ」などと「異常なまでに」ポジティブなのか?
「なぜ」負けても、負けても、いくら負けても決して諦めないのか? それらがこれ以上にないほどの精度と正確さで一般人にも分かるように記されている。
個人的には「100年先まで残したいホームページ」の筆頭に挙げられるほど完成度の高いホームページが、一時期は完全に消し飛んで見れなかった。
それこそ「管理人に一言言って俺がサイトを引き継ぐべきだったのではないか!」とまで保存したかったものが顔も名前も知らぬ第三者による「保存活動」という
奇跡的な偶然で再び見れるようになったのは本当に「奇跡」であり、崇め奉ってもいいくらいだ。
そして、このホームページの更新は2000年代で止まってしまっているのだが、令和の時代である2020年代の今でも通用すると言ってもいいくらい普遍的なものを言い当てている。
それくらい「先見の明」がこのホームページの管理人にはあった、と言ってもいい。ある意味「天才」だと言っても決して過言ではないだろう。
ちなみに当時はホームページを作ること自体、作成ソフト(ホームページビルダーなど)を買って使ったり、自力でやるなら「テーブルタグ」と呼ばれるプログラミング的なものを書けないと作れない時代が長かった。
なので、それを乗り越えてでも作ろうとする気力体力にガッツやある種の「使命感」が無いと作れなかった分、内容が「濃い」ところが多かった。
実をいうと私もこの名前とは別の名義で(これも本名ではない)現在もホームページを運営しているのだが、
ブログが普及するに従ってその辺の「濃さ」が一気に薄くなったというのは体験談として実感している。
「週刊さんまとマツコ」というTV番組でマツコが「天才・奇才」の事を「異常者」と呼んでいたけど、その「異常」ぶりがブログの時代以降一気に無くなった。
ブログの普及でWEBは市民権を得たけどそれと同時に「日陰者」だからこそ持つ「味わいの深さ」というか「濃さ」が消えてしまったのは
当時の熱狂ぶりを肌で体感した筆者としての個人的な感情としては、寂しいものでもある。
【次回予告】
「パチンコは麻薬 【パチンコはあなたの人生を奪います】」の鋭い考察は2020年代の現代でも通用する。
何せ私の周りのパチンコをやってる人の事を、そのまま書いているからだ。
第4話 「私(とその周り)とパチンコ」
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