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第3話 お小遣い欲しいからあと10万ね
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なぜ秋人はseasonを脱退したのか?
表向きには「音楽性の違い」となっているがそんなの建前であって、実際には埋めがたい程深くて広い『溝』があるのだろう。その理由を彼が語りだした。
「最初はみんな音楽を純粋に楽しんでいたさ。俺たちの音楽で世界を変える、って言ってな。でもファンが増えて人気が出始めると次第に音楽を楽しむことを忘れて、
ファンの女子高生や女子中学生を『食う』ためにバンドをやってる。って言うようになっちまったんだ」
「え!? それってバンドマンが絶対にやっちゃいけない事じゃないですか! それを!?」
メジャーデビューしたばかりで、今まさに話題になりそうな新星の内情がそんな事になっていたとは。パンセ×パンセのメンバーは驚きを隠せない。
「ああ。俺は何度も『止めろ』って言ったんだが、向こうは『もっと大人になれ! 汚れることも必要だ』とか『俺たちの持っている力を有効活用するんだ』なんてふざけた事を言い出して、自浄作用は無かったな。
ファンを食うなんて絶対にバレるから止めろ。って言っても他のメンバーは止める気配すらなかったよ。
なにせ『今日は女子高生2人組を両方食った』とか『中学生の処女をゲットした』なんて武勇伝代わりにメンバー内で自慢してた位だからな。
ビッグモーターの件もジャニー喜多川の件も最終的にはバレたんだぜ? 隠しきる事なんて出来ねえってのに……」
「うわぁ……そりゃ脱退の1つや2つするわな」
秋人が語った脱退理由は誰もが納得できるもので、それだけの事をするのなら脱退するのもうなづける、という物だった。
「これからseasonはどうなるんでしょうね……」
「どうなろうが俺はもう知らん。どうせ今でも少女を食いものにしてるだろうし、バレても『自業自得』って奴だろ?」
彼は古巣のメンバーを見捨てていた。
秋人の心配をよそに、そのseasonのメンバーは相変わらずファンをつまみ食いしていた。ナツは今夜もホテルの一室で今年高校受験を控えてる女子中学生とまぐわっていた。
「お前、上手いな」
「へへー。今年でパパ活4年目だからね」
「何だ慣れてんのか。まぁ分かってる女ってもそれはそれでいいけどな」
何も知らない純粋な少女を食うのは最高に楽しいが、たまにはこんな慣れた女というのも捨てがたい。
ゴムをつけての交わりが終わりふうっと一息ついた瞬間、彼女は脱いだ服に隠していたスマホでナツの事を撮影する。
「ナツ、通報されるのが嫌ならあと10万ちょうだい。おカネ持ってるんでしょ?」
彼女はヘラヘラとした笑顔でナツに脅しをかける。脅された側はかなり不機嫌な顔をしながら交渉を始めた。
「中学生のガキが10万なんて大金、何に使うんだ?」
「えー、だってガチャ回してるとお金がいくらあっても足りないからね。だからちょうだい。嫌なら通報するよ? 今すぐ決めてね」
「……」
ナツは無言で財布から1万円札10枚を取り出すと、少女に渡す。それと同時に彼女の手からスマホを奪い、画像を消した。
「はいまいどありー。良かったらまた指名してね、ナツさん?」
彼女は「悪いことなど全くしていない」という罪悪感の決定的な欠如があった。今回の行為も「パパ活の延長線」にある事なのだろう。
罪悪感の決定的な欠如という点ではナツも同じだったので「似た者同士」とでもいうべき2人であったが。
表向きには「音楽性の違い」となっているがそんなの建前であって、実際には埋めがたい程深くて広い『溝』があるのだろう。その理由を彼が語りだした。
「最初はみんな音楽を純粋に楽しんでいたさ。俺たちの音楽で世界を変える、って言ってな。でもファンが増えて人気が出始めると次第に音楽を楽しむことを忘れて、
ファンの女子高生や女子中学生を『食う』ためにバンドをやってる。って言うようになっちまったんだ」
「え!? それってバンドマンが絶対にやっちゃいけない事じゃないですか! それを!?」
メジャーデビューしたばかりで、今まさに話題になりそうな新星の内情がそんな事になっていたとは。パンセ×パンセのメンバーは驚きを隠せない。
「ああ。俺は何度も『止めろ』って言ったんだが、向こうは『もっと大人になれ! 汚れることも必要だ』とか『俺たちの持っている力を有効活用するんだ』なんてふざけた事を言い出して、自浄作用は無かったな。
ファンを食うなんて絶対にバレるから止めろ。って言っても他のメンバーは止める気配すらなかったよ。
なにせ『今日は女子高生2人組を両方食った』とか『中学生の処女をゲットした』なんて武勇伝代わりにメンバー内で自慢してた位だからな。
ビッグモーターの件もジャニー喜多川の件も最終的にはバレたんだぜ? 隠しきる事なんて出来ねえってのに……」
「うわぁ……そりゃ脱退の1つや2つするわな」
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「これからseasonはどうなるんでしょうね……」
「どうなろうが俺はもう知らん。どうせ今でも少女を食いものにしてるだろうし、バレても『自業自得』って奴だろ?」
彼は古巣のメンバーを見捨てていた。
秋人の心配をよそに、そのseasonのメンバーは相変わらずファンをつまみ食いしていた。ナツは今夜もホテルの一室で今年高校受験を控えてる女子中学生とまぐわっていた。
「お前、上手いな」
「へへー。今年でパパ活4年目だからね」
「何だ慣れてんのか。まぁ分かってる女ってもそれはそれでいいけどな」
何も知らない純粋な少女を食うのは最高に楽しいが、たまにはこんな慣れた女というのも捨てがたい。
ゴムをつけての交わりが終わりふうっと一息ついた瞬間、彼女は脱いだ服に隠していたスマホでナツの事を撮影する。
「ナツ、通報されるのが嫌ならあと10万ちょうだい。おカネ持ってるんでしょ?」
彼女はヘラヘラとした笑顔でナツに脅しをかける。脅された側はかなり不機嫌な顔をしながら交渉を始めた。
「中学生のガキが10万なんて大金、何に使うんだ?」
「えー、だってガチャ回してるとお金がいくらあっても足りないからね。だからちょうだい。嫌なら通報するよ? 今すぐ決めてね」
「……」
ナツは無言で財布から1万円札10枚を取り出すと、少女に渡す。それと同時に彼女の手からスマホを奪い、画像を消した。
「はいまいどありー。良かったらまた指名してね、ナツさん?」
彼女は「悪いことなど全くしていない」という罪悪感の決定的な欠如があった。今回の行為も「パパ活の延長線」にある事なのだろう。
罪悪感の決定的な欠如という点ではナツも同じだったので「似た者同士」とでもいうべき2人であったが。
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