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拐かし(一)
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表に響く時鐘を聞いて、ふと顔を上げた。入れ込みの座敷から暖簾の外を見ると、強い日差しが水たまりのできた通りを照らしている。雨はとうに上がったらしかった。
有里と別れた後、小島らを訪ねる気力も失せて、横山町で見かけた煮売り屋に転がり込んでいた。どうとでもなれと思って次々杯を重ねたが、飲んでも飲んでも酔えなかった。胃の腑が重く冷たくなって、忘れたいことばかりを思い出した。
「兄さんよ、真っ昼間からそんなに飲んで大丈夫かい」
とお節介な客が声をかけてきたのを覚えている。
「ヤケ酒かい、え?」と訊ねるので、そうだと答えた。
「あれか、女にふられたとか」と別の客が馴れ馴れしく訊ねるので、そうだと答えた。
「へぇ、兄さんみたいなのをふる女がいるかね。こんな綺麗首を」
魂消たような声が上がったので、
「……いい女なんだ。滅法いい女なんだ」
と呟いて乾いた声で笑った気がする。やっぱり酔っていたのかもしれなかった。
店内を入った右手には畳を敷いて衝立で仕切った入れ込み座敷があり、左手の台所の側に床机が二つばかり、それに酒樽がならんでいる。先ほどまでの雨のせいか、午時を迎えた割に客は少なかった。職人姿の男が五、六人、そこここで飯を掻き込み、紀堂の背後にある衝立の向こうでは、数人のお店者が商談に熱中しているのが聞こえていた。
石を詰めたように頭が重く、こめかみが疼いていた。膝の前に転がる空の徳利を見下ろし、溜め息をついて眉間を揉んだ。こんなところで燻っていても埒が開かない。勘定を払って大鳥屋へ戻ろう。のろのろと懐の巾着を探っていると、暖簾をくぐって男が入ってくるのが見えた。
小袖袴に羽織をまとい、両刀を帯びた侍だった。いらっしゃい、という女中の声に軽く頷き、滑らかな身ごなしでこちらへと歩いてくる。奥の入れ込みに上がるのかと思っていると、男が紀堂の前ですっと足を止めた。
「……その方」
と声が降ってきたので顔を上げると、精悍な顔つきの侍が見下ろしていた。
「大鳥屋紀堂とは、その方か」
紀堂は慌てて膝を揃えて座り直した。
「はぁ、手前に何か御用で……」
うむ、と頷いて打刀を鞘ごと抜いた男が畳に座る。四十を幾つか越した頃だろうか、上背があり、太い首と胸板の厚さが羽織の上からでも見て取れた。
「すぐに出る故、注文はよい」
女中が、へぇ、と怪訝そうに返事をして台所へ去るのを見送り、男がこちらに目を戻す。
はっきりとした目鼻立ちに、感情の読み取れぬ、凪いだ瞳をしている。薄物の黒い羽織と灰鼠の小袖袴は素っ気ないほど地味だが、きちんと熨斗がきいて手入れが行き届いている。役人か何かであろうか。こんな煮売り屋に訪ねてくるとはどういうつもりかと訝しんでいると、男がおもむろに口を開いた。
「拙者は薩摩島津家にて勝手方書役を務める、八代直右衛門と申す。過日大鳥屋へ出向いたものの、その方は不在であったな。一昨日も訪ねたがやはり留守だと大番頭が言い張った。ゆえにここまで出向く羽目になった」
薩摩と聞いて、酒で火照っていた頭が一瞬で冷えた。藤五郎に再三追い返されても、まだ諦めていなかったのか。
「それは……わざわざのご足労を賜りまして、まことに恐縮に存じます。こちらでお話をうかがうわけには参りませぬし、どうぞ明日にでも本店へお運びを賜れれば……」
「いや、ここでよい。また居留守を使われては敵わぬしな」
かすかに頬だけを動かして笑うと、八代は冷やかな眼差しを据えたまま言った。
「そなたには、上役方より内々のお話があると言い付かっておる。よってこれから当家屋敷まで出向いてもらう」
「今、すぐに……でございますか」
呆気に取られて聞き返すと、さよう、という短い返答が返ってきた。
薩摩の上屋敷は三田であったはずだ。そこへ今すぐ来いとは、何という強引さなのだ。手強い大番頭の裏をかいて未熟な若店主を連れ出し、金の用立てにうんと言わせようという算段だろうか。
「それはいささか急なお申し出にございますれば……まず本店に知らせ、身なりを整えてから参上致したく存じます。なにしろこの姿でございまして……」
着流しに羽織の上に酒臭いときているのだ。とても上屋敷の重役に目通りするような姿ではない。しかし、八代は表情も変えずにぴしりと言った。
「構わぬ。迎えはこの先に用意してある故、ついて参るがいい」
胸に沸いた叢雲のような困惑が、みるみる濃くなっていく。何か妙だと頭の隅で警告する声が聞こえる。いくら巨額の債務に苦しんでいるとはいえ、この性急さは異常だった。
「あくまでも従わぬというのであれば、面倒なことになるぞ」
男が懐に手を入れたかと思うと、拳大の白っぽい包みを取り出した。
膝の前に置かれたそれを見下ろした紀堂は目を見開いた。包金。紙で包封された上、署名や墨印をびっしりと捺された高額現金である。大鳥屋の印が捺され、調製した番頭の名が記されたそれは、間違いなく大鳥屋が発行する大鳥包だ。
その封が切られている。
無礼を承知で八代の顔を食い入るように見詰めると、男は表情の乏しい、しかしどろりと曇った瞳でこちらを見返してきた。
包金銀は中身の金銀を使用するためにあるものではない。包そのものを通貨として使用するのであり、封を切ることは慣習上の禁忌でもある。包の信用を疑うことは取引相手に対する不信をも表す上に、一度破ればすべての金銀の秤量と真贋鑑定を余儀なくされ、商取引に甚大な支障を生じるからだ。
「……当家御用を務める両替商より納められた御用金の中にあった大鳥包なのだが。勝手方の調べで、中身の真贋に疑いが浮上した」
紀堂は怒りを押し殺しながら低く言った。
「──畏れながら、何かの間違いかと……当店の包金に贋金などが混じっているわけがございません。大鳥屋の金銀鑑定は徹底しております。ぜひとも、この包の中身を鑑定させていただきたく存じます」
「当家の調べが誤りだと申すのか、貴様。わざわざ当屋敷にて申し開きの機会を与えようと申しておるのだ。不満と申すのであれば、大鳥包に疑惑ありと、たちまち各所に知れ渡るであろうの」
無感情な声が降ってくる。紀堂は慄然としながら腹の底にふつふつと怒りが滾ってくるのを覚えた。
有里と別れた後、小島らを訪ねる気力も失せて、横山町で見かけた煮売り屋に転がり込んでいた。どうとでもなれと思って次々杯を重ねたが、飲んでも飲んでも酔えなかった。胃の腑が重く冷たくなって、忘れたいことばかりを思い出した。
「兄さんよ、真っ昼間からそんなに飲んで大丈夫かい」
とお節介な客が声をかけてきたのを覚えている。
「ヤケ酒かい、え?」と訊ねるので、そうだと答えた。
「あれか、女にふられたとか」と別の客が馴れ馴れしく訊ねるので、そうだと答えた。
「へぇ、兄さんみたいなのをふる女がいるかね。こんな綺麗首を」
魂消たような声が上がったので、
「……いい女なんだ。滅法いい女なんだ」
と呟いて乾いた声で笑った気がする。やっぱり酔っていたのかもしれなかった。
店内を入った右手には畳を敷いて衝立で仕切った入れ込み座敷があり、左手の台所の側に床机が二つばかり、それに酒樽がならんでいる。先ほどまでの雨のせいか、午時を迎えた割に客は少なかった。職人姿の男が五、六人、そこここで飯を掻き込み、紀堂の背後にある衝立の向こうでは、数人のお店者が商談に熱中しているのが聞こえていた。
石を詰めたように頭が重く、こめかみが疼いていた。膝の前に転がる空の徳利を見下ろし、溜め息をついて眉間を揉んだ。こんなところで燻っていても埒が開かない。勘定を払って大鳥屋へ戻ろう。のろのろと懐の巾着を探っていると、暖簾をくぐって男が入ってくるのが見えた。
小袖袴に羽織をまとい、両刀を帯びた侍だった。いらっしゃい、という女中の声に軽く頷き、滑らかな身ごなしでこちらへと歩いてくる。奥の入れ込みに上がるのかと思っていると、男が紀堂の前ですっと足を止めた。
「……その方」
と声が降ってきたので顔を上げると、精悍な顔つきの侍が見下ろしていた。
「大鳥屋紀堂とは、その方か」
紀堂は慌てて膝を揃えて座り直した。
「はぁ、手前に何か御用で……」
うむ、と頷いて打刀を鞘ごと抜いた男が畳に座る。四十を幾つか越した頃だろうか、上背があり、太い首と胸板の厚さが羽織の上からでも見て取れた。
「すぐに出る故、注文はよい」
女中が、へぇ、と怪訝そうに返事をして台所へ去るのを見送り、男がこちらに目を戻す。
はっきりとした目鼻立ちに、感情の読み取れぬ、凪いだ瞳をしている。薄物の黒い羽織と灰鼠の小袖袴は素っ気ないほど地味だが、きちんと熨斗がきいて手入れが行き届いている。役人か何かであろうか。こんな煮売り屋に訪ねてくるとはどういうつもりかと訝しんでいると、男がおもむろに口を開いた。
「拙者は薩摩島津家にて勝手方書役を務める、八代直右衛門と申す。過日大鳥屋へ出向いたものの、その方は不在であったな。一昨日も訪ねたがやはり留守だと大番頭が言い張った。ゆえにここまで出向く羽目になった」
薩摩と聞いて、酒で火照っていた頭が一瞬で冷えた。藤五郎に再三追い返されても、まだ諦めていなかったのか。
「それは……わざわざのご足労を賜りまして、まことに恐縮に存じます。こちらでお話をうかがうわけには参りませぬし、どうぞ明日にでも本店へお運びを賜れれば……」
「いや、ここでよい。また居留守を使われては敵わぬしな」
かすかに頬だけを動かして笑うと、八代は冷やかな眼差しを据えたまま言った。
「そなたには、上役方より内々のお話があると言い付かっておる。よってこれから当家屋敷まで出向いてもらう」
「今、すぐに……でございますか」
呆気に取られて聞き返すと、さよう、という短い返答が返ってきた。
薩摩の上屋敷は三田であったはずだ。そこへ今すぐ来いとは、何という強引さなのだ。手強い大番頭の裏をかいて未熟な若店主を連れ出し、金の用立てにうんと言わせようという算段だろうか。
「それはいささか急なお申し出にございますれば……まず本店に知らせ、身なりを整えてから参上致したく存じます。なにしろこの姿でございまして……」
着流しに羽織の上に酒臭いときているのだ。とても上屋敷の重役に目通りするような姿ではない。しかし、八代は表情も変えずにぴしりと言った。
「構わぬ。迎えはこの先に用意してある故、ついて参るがいい」
胸に沸いた叢雲のような困惑が、みるみる濃くなっていく。何か妙だと頭の隅で警告する声が聞こえる。いくら巨額の債務に苦しんでいるとはいえ、この性急さは異常だった。
「あくまでも従わぬというのであれば、面倒なことになるぞ」
男が懐に手を入れたかと思うと、拳大の白っぽい包みを取り出した。
膝の前に置かれたそれを見下ろした紀堂は目を見開いた。包金。紙で包封された上、署名や墨印をびっしりと捺された高額現金である。大鳥屋の印が捺され、調製した番頭の名が記されたそれは、間違いなく大鳥屋が発行する大鳥包だ。
その封が切られている。
無礼を承知で八代の顔を食い入るように見詰めると、男は表情の乏しい、しかしどろりと曇った瞳でこちらを見返してきた。
包金銀は中身の金銀を使用するためにあるものではない。包そのものを通貨として使用するのであり、封を切ることは慣習上の禁忌でもある。包の信用を疑うことは取引相手に対する不信をも表す上に、一度破ればすべての金銀の秤量と真贋鑑定を余儀なくされ、商取引に甚大な支障を生じるからだ。
「……当家御用を務める両替商より納められた御用金の中にあった大鳥包なのだが。勝手方の調べで、中身の真贋に疑いが浮上した」
紀堂は怒りを押し殺しながら低く言った。
「──畏れながら、何かの間違いかと……当店の包金に贋金などが混じっているわけがございません。大鳥屋の金銀鑑定は徹底しております。ぜひとも、この包の中身を鑑定させていただきたく存じます」
「当家の調べが誤りだと申すのか、貴様。わざわざ当屋敷にて申し開きの機会を与えようと申しておるのだ。不満と申すのであれば、大鳥包に疑惑ありと、たちまち各所に知れ渡るであろうの」
無感情な声が降ってくる。紀堂は慄然としながら腹の底にふつふつと怒りが滾ってくるのを覚えた。
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