30 / 59
涙雨
しおりを挟む
町奉行所に運ばれた尾形の遺骸は、簡単な調べの後に翌日には引き渡しが許された。
紀堂は大八を引く人足を伴って奉行所から遺骸を預かると、長屋にてひっそりと通夜を催し、翌日夕刻、本駒込の菩提寺に懇ろに埋葬した。用人上席の小島豊太郎、近習の加納忠厚、給人の織部武二郎と水沢慎一郎、尾形の離縁した妻・世津と、三つになる息子の吉之進が会葬する、小さな葬儀だった。
重く垂れ込める鉛色の雲から、ぬるい糸雨が音もなく降る夕刻だった。
父の死を真実理解できぬ様子の吉之進は、通夜で布団に横たえられた父を見ると、側にちょこんと座って不思議そうに顔を覗き込んでいた。僧侶の読経の間、利口に母の隣に座っていたが、時折うつらうつらと舟を漕いだり、あどけない瞳で会葬者をちらちらと見回す仕草が愛らしく、哀れだった。
寺の墓地に尾形を埋葬する段になると、吉之進は急にひどく怖がってしくしくと泣き、俯く母の袂をぎゅっと掴んでいた。
「……父の仇は、取ってやる。必ず取ってやるゆえ待っておれ」
尾形を埋葬した五輪塔の墓石の前で、小島はぐすぐすと鼻を鳴らす吉之進を見下ろして、穏やかに聞こえるほどの声で言う。感傷も悲嘆ももはや無となり、ただ己と仇の死だけを見詰める横顔が、雨に濡れて青白く浮かび上がる。小島と三人の侍たちを、吉之進が濡れた目を瞬かせて見詰めている。雨と夕闇にかすむ侍たちの姿は、灰色の影となってぴくりとも動かず、彼ら自身も墓石と化してしまったかのように思われた。
母親の世津は白い喉をふるわせながら、じっと墓を見つめて動かない。少し離れたところから、紀堂はそれを凝視していた。
蝉の声すら死に絶えたような夕闇に、世津の押し殺した嗚咽だけが、かすかに響いていた。
***
ひたひたと町を濡らす雨は、数日経っても止まなかった。
まんじりともしない夜を幾日も過ごした紀堂は、気だるい体を布団から起こすと、千川家旧臣を訪ねようと重い腰をあげた。
「駕篭を呼ばなくともよろしいので? 誰かお供にお連れになられては……」
と手代がしきりに案ずるのを、
「いや……小雨だし、歩きたい気分だからいらないよ」
と言って、蛇の目傘を手に下駄を鳴らして店の裏手から外へ出る。
尾形の妻子はもとより、千川家旧臣の憔悴ぶりが案じられてならなかった。特に小島は同じ長屋で苦楽を共にしてきたから、尾形の死は計り知れぬ打撃であるに違いない。小島は深川の長屋を引き払い、近習と給人ら三名が暮らす浅草福井町の表店へ移っていた。一人でいるよりは気が紛れるであろうか、などと考えながら重い足を黙々と運ぶ。
傘の縁から、時折つうっと水滴が糸を引き、涙のようにこぼれ落ちる。
本町四丁目を北に向かった。本町の表通りはやがて大伝馬町と名を変え、通旅籠町、通油町と移っていき、浜町川に出る。この一帯は豪商が店を構える目抜き通りで、日本橋有数の繁華を誇る。しかし今朝は雨のせいで行き来するお店者の姿もまばらで、棒手ふりも商い休み、番傘をさした高足下駄の女や、尻端折りに笠や手ぬぐいをかぶった人影が俯きながら行き交うのが見えるばかりだった。通旅籠町はかつてその名の通り旅籠が軒を連ねていたが、今は傘や文具、紙類、小間物を扱う問屋が集中している。両手にそれらの問屋の暖簾を見ながら歩いていた紀堂は、通油町に入ったところでふと耳を澄ませた。
そぼ降る雨の音に混じって、よく知った声を聞いた気がした。
目を上げると、前から歩いてくる男女がいる。
男のさしかける小粋な蛇の目傘が目を引いた。煙雨を透かし、その傘に入った女の顔が目に入った途端、ぴたりと足が止まっていた。
若い男の隣で、有里が親しげに笑っている。隣にいるのは、見覚えのある男だった。以前有里と船宿へ入っていくのを見た、あの男。
突然と、炙られるような熱が胸のうちを舐める。火傷が火脹れのように爛れ、苦痛と共に醜い痕を残していく。
「──紀堂さん?」
娘と目があう。弾かれたように目を逸らし、泥水をはね上げて大股に歩き出した。二人の脇を会釈もせずに通り過ぎ、急き立てられるようにして足を運ぶ。
紀堂さん、と戸惑ったような声が追ってくる。
通油町の先の浜町川にかかる緑橋が眼前に迫る。
橋の上を、数人の集団が傘をさして歩いてきた。仕方なく橋の中程で足を緩めると、小走りの足音が近づいてきた。
「紀堂さん、紀堂さん、待って」
息を切らして有里が数歩後ろに立つ。
「待ってくださいな。どうして行ってしまうんですか」
傘もささずに走ってきたせいで、髪や額に細かな雨粒が光って見える。化粧気のない白い頬が火照り、潤んだ両目が傷ついたような表情を浮かべていた。
「いや、邪魔をしたら悪いかと思ったんだ」
気が咎めて口ごもると、
「邪魔……? 紀堂さんが邪魔なわけがありません」
と驚いたように娘が言う。
「そうかい。その……急ぐんだ、悪いね」
いたたまれず歩きかけて、有里に自分の蛇の目傘を差し出すと、視線が合った。
混乱を浮かべる娘の目が紀堂のそれを見詰め、何かを掬い取ったかのように見開かれる。
朱を刷いたように染まっていた頬から、みるみる血の気が引いていく。
「どうして、そんなことおっしゃるの」
ぎこちなく、固い声で囁く。
「あ、あの方はうちのお客様です。通油町に、丸尾という醤油問屋さんがございますでしょう。あちらの若旦那さんです。私の従妹ともうすぐ祝言をあげるので、祝宴に花筏のお料理をご注文くださって……兄さんに頼まれて、板前を連れてお台所を拝見しにうかがったんです」
紀堂は声もなく立ち竦んだ。あの男の顔に浮かんでいた幸福感と高揚は、自分の祝言が近かったからなのだ。それなのに、なんという目で有里を責めたのだ。口に出さずとも、有里は正確にそれを読み取った。どうかしている。どうかしているのだ、俺は。
「いや、違うんだ。江戸橋で前に見かけたもんだから、親しくしている人かと思っただけで……」
江戸橋、と怪訝そうに瞬きをして、有里は息を飲んだ。
「……あそこにおいでだったんですか? だからですか。あの日は従妹と若旦那さんに屋根舟に誘われたんです。紀堂さんもぜひと勧められましたけれど、お店に伺ってもお留守だったから……あの方とどうにかなんて、そんなはずないじゃありませんか……」
苦しげに絞り出す声に、目の前が暗くなる。
「わかってる。そんなわけがない。有里さん……」
「いいえ、わかっていません。わかっていらっしゃらない」
呻くように囁く娘の両目に、涙が盛り上がった。
「ちっとも、わかってません……」
「有里さん」
頭を抱えたくなった。斬りつけられるような痛みで、息をするのも苦しくてならない。
「すまない……有里さん、わかってる。本当に、すまないと思っている」
「何がですか。もう会いにもきてくださらないこと? 何も言ってくださらないこと?」
ますます悲しげに、娘が喘ぐように言う。
「それとも……心変わりなさったこと?」
ぐいと有里を抱き寄せた。放り出した蛇の目傘が足元でくるくると回る。
「心変わりなんてしていない。本当に、していない」
胸が固く強張り、懸命に絞り出す声が上ずった。頭ががんがんと鳴り、胸の中で心ノ臓が暴れている。なよやかな娘の体が火のように熱い。顎を手で掬って口付けようとして、有里が身をよじった。驚くほど強い力で腕がふり解かれる。呆然とする紀堂を残し、娘が身を翻して小走りに離れていく。
「──有里さん」
糸雨の中に溶けていく背中に叫んだ。かたかたと下駄が橋板を鳴らす音が遠ざかる。追いかけようとするのに、足がびくとも動かない。
追いかけろ、早く追いかけろ、と絶望的な気持ちで己を急き立てた。失ってしまう。駄目になってしまう。それなのに足が動いてくれない。何と言えば。何を話せばいい。わからない。わからない。
顔を覆って呻いた。
大切に育ててきた花が、無残に枯れていくのを見ているようだ。
代々の店主が築いた資産を切り崩して水野家に大金を献上し、石翁に一万両の庭園を進呈し、店を危険に晒しても、なおも何の手がかりも掴めず、それどころか尾形を死なせ、有里さえも失いそうだ。
いったい、何をしているんだ。
櫛の歯が抜けるように、大切なものが手から零れ落ちていく。雨に洗い流されるように、逃げていってしまう。
明るい雨が降っている。橋から滴り落ちる雫が、川面をぴたぴたと叩く音を聞きながら、紀堂はひとり、白い雨の中に取り残されていた。
紀堂は大八を引く人足を伴って奉行所から遺骸を預かると、長屋にてひっそりと通夜を催し、翌日夕刻、本駒込の菩提寺に懇ろに埋葬した。用人上席の小島豊太郎、近習の加納忠厚、給人の織部武二郎と水沢慎一郎、尾形の離縁した妻・世津と、三つになる息子の吉之進が会葬する、小さな葬儀だった。
重く垂れ込める鉛色の雲から、ぬるい糸雨が音もなく降る夕刻だった。
父の死を真実理解できぬ様子の吉之進は、通夜で布団に横たえられた父を見ると、側にちょこんと座って不思議そうに顔を覗き込んでいた。僧侶の読経の間、利口に母の隣に座っていたが、時折うつらうつらと舟を漕いだり、あどけない瞳で会葬者をちらちらと見回す仕草が愛らしく、哀れだった。
寺の墓地に尾形を埋葬する段になると、吉之進は急にひどく怖がってしくしくと泣き、俯く母の袂をぎゅっと掴んでいた。
「……父の仇は、取ってやる。必ず取ってやるゆえ待っておれ」
尾形を埋葬した五輪塔の墓石の前で、小島はぐすぐすと鼻を鳴らす吉之進を見下ろして、穏やかに聞こえるほどの声で言う。感傷も悲嘆ももはや無となり、ただ己と仇の死だけを見詰める横顔が、雨に濡れて青白く浮かび上がる。小島と三人の侍たちを、吉之進が濡れた目を瞬かせて見詰めている。雨と夕闇にかすむ侍たちの姿は、灰色の影となってぴくりとも動かず、彼ら自身も墓石と化してしまったかのように思われた。
母親の世津は白い喉をふるわせながら、じっと墓を見つめて動かない。少し離れたところから、紀堂はそれを凝視していた。
蝉の声すら死に絶えたような夕闇に、世津の押し殺した嗚咽だけが、かすかに響いていた。
***
ひたひたと町を濡らす雨は、数日経っても止まなかった。
まんじりともしない夜を幾日も過ごした紀堂は、気だるい体を布団から起こすと、千川家旧臣を訪ねようと重い腰をあげた。
「駕篭を呼ばなくともよろしいので? 誰かお供にお連れになられては……」
と手代がしきりに案ずるのを、
「いや……小雨だし、歩きたい気分だからいらないよ」
と言って、蛇の目傘を手に下駄を鳴らして店の裏手から外へ出る。
尾形の妻子はもとより、千川家旧臣の憔悴ぶりが案じられてならなかった。特に小島は同じ長屋で苦楽を共にしてきたから、尾形の死は計り知れぬ打撃であるに違いない。小島は深川の長屋を引き払い、近習と給人ら三名が暮らす浅草福井町の表店へ移っていた。一人でいるよりは気が紛れるであろうか、などと考えながら重い足を黙々と運ぶ。
傘の縁から、時折つうっと水滴が糸を引き、涙のようにこぼれ落ちる。
本町四丁目を北に向かった。本町の表通りはやがて大伝馬町と名を変え、通旅籠町、通油町と移っていき、浜町川に出る。この一帯は豪商が店を構える目抜き通りで、日本橋有数の繁華を誇る。しかし今朝は雨のせいで行き来するお店者の姿もまばらで、棒手ふりも商い休み、番傘をさした高足下駄の女や、尻端折りに笠や手ぬぐいをかぶった人影が俯きながら行き交うのが見えるばかりだった。通旅籠町はかつてその名の通り旅籠が軒を連ねていたが、今は傘や文具、紙類、小間物を扱う問屋が集中している。両手にそれらの問屋の暖簾を見ながら歩いていた紀堂は、通油町に入ったところでふと耳を澄ませた。
そぼ降る雨の音に混じって、よく知った声を聞いた気がした。
目を上げると、前から歩いてくる男女がいる。
男のさしかける小粋な蛇の目傘が目を引いた。煙雨を透かし、その傘に入った女の顔が目に入った途端、ぴたりと足が止まっていた。
若い男の隣で、有里が親しげに笑っている。隣にいるのは、見覚えのある男だった。以前有里と船宿へ入っていくのを見た、あの男。
突然と、炙られるような熱が胸のうちを舐める。火傷が火脹れのように爛れ、苦痛と共に醜い痕を残していく。
「──紀堂さん?」
娘と目があう。弾かれたように目を逸らし、泥水をはね上げて大股に歩き出した。二人の脇を会釈もせずに通り過ぎ、急き立てられるようにして足を運ぶ。
紀堂さん、と戸惑ったような声が追ってくる。
通油町の先の浜町川にかかる緑橋が眼前に迫る。
橋の上を、数人の集団が傘をさして歩いてきた。仕方なく橋の中程で足を緩めると、小走りの足音が近づいてきた。
「紀堂さん、紀堂さん、待って」
息を切らして有里が数歩後ろに立つ。
「待ってくださいな。どうして行ってしまうんですか」
傘もささずに走ってきたせいで、髪や額に細かな雨粒が光って見える。化粧気のない白い頬が火照り、潤んだ両目が傷ついたような表情を浮かべていた。
「いや、邪魔をしたら悪いかと思ったんだ」
気が咎めて口ごもると、
「邪魔……? 紀堂さんが邪魔なわけがありません」
と驚いたように娘が言う。
「そうかい。その……急ぐんだ、悪いね」
いたたまれず歩きかけて、有里に自分の蛇の目傘を差し出すと、視線が合った。
混乱を浮かべる娘の目が紀堂のそれを見詰め、何かを掬い取ったかのように見開かれる。
朱を刷いたように染まっていた頬から、みるみる血の気が引いていく。
「どうして、そんなことおっしゃるの」
ぎこちなく、固い声で囁く。
「あ、あの方はうちのお客様です。通油町に、丸尾という醤油問屋さんがございますでしょう。あちらの若旦那さんです。私の従妹ともうすぐ祝言をあげるので、祝宴に花筏のお料理をご注文くださって……兄さんに頼まれて、板前を連れてお台所を拝見しにうかがったんです」
紀堂は声もなく立ち竦んだ。あの男の顔に浮かんでいた幸福感と高揚は、自分の祝言が近かったからなのだ。それなのに、なんという目で有里を責めたのだ。口に出さずとも、有里は正確にそれを読み取った。どうかしている。どうかしているのだ、俺は。
「いや、違うんだ。江戸橋で前に見かけたもんだから、親しくしている人かと思っただけで……」
江戸橋、と怪訝そうに瞬きをして、有里は息を飲んだ。
「……あそこにおいでだったんですか? だからですか。あの日は従妹と若旦那さんに屋根舟に誘われたんです。紀堂さんもぜひと勧められましたけれど、お店に伺ってもお留守だったから……あの方とどうにかなんて、そんなはずないじゃありませんか……」
苦しげに絞り出す声に、目の前が暗くなる。
「わかってる。そんなわけがない。有里さん……」
「いいえ、わかっていません。わかっていらっしゃらない」
呻くように囁く娘の両目に、涙が盛り上がった。
「ちっとも、わかってません……」
「有里さん」
頭を抱えたくなった。斬りつけられるような痛みで、息をするのも苦しくてならない。
「すまない……有里さん、わかってる。本当に、すまないと思っている」
「何がですか。もう会いにもきてくださらないこと? 何も言ってくださらないこと?」
ますます悲しげに、娘が喘ぐように言う。
「それとも……心変わりなさったこと?」
ぐいと有里を抱き寄せた。放り出した蛇の目傘が足元でくるくると回る。
「心変わりなんてしていない。本当に、していない」
胸が固く強張り、懸命に絞り出す声が上ずった。頭ががんがんと鳴り、胸の中で心ノ臓が暴れている。なよやかな娘の体が火のように熱い。顎を手で掬って口付けようとして、有里が身をよじった。驚くほど強い力で腕がふり解かれる。呆然とする紀堂を残し、娘が身を翻して小走りに離れていく。
「──有里さん」
糸雨の中に溶けていく背中に叫んだ。かたかたと下駄が橋板を鳴らす音が遠ざかる。追いかけようとするのに、足がびくとも動かない。
追いかけろ、早く追いかけろ、と絶望的な気持ちで己を急き立てた。失ってしまう。駄目になってしまう。それなのに足が動いてくれない。何と言えば。何を話せばいい。わからない。わからない。
顔を覆って呻いた。
大切に育ててきた花が、無残に枯れていくのを見ているようだ。
代々の店主が築いた資産を切り崩して水野家に大金を献上し、石翁に一万両の庭園を進呈し、店を危険に晒しても、なおも何の手がかりも掴めず、それどころか尾形を死なせ、有里さえも失いそうだ。
いったい、何をしているんだ。
櫛の歯が抜けるように、大切なものが手から零れ落ちていく。雨に洗い流されるように、逃げていってしまう。
明るい雨が降っている。橋から滴り落ちる雫が、川面をぴたぴたと叩く音を聞きながら、紀堂はひとり、白い雨の中に取り残されていた。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
南町奉行所お耳役貞永正太郎の捕物帳
勇内一人
歴史・時代
第9回歴史・時代小説大賞奨励賞受賞作品に2024年6月1日より新章「材木商桧木屋お七の訴え」を追加しています(続きではなく途中からなので、わかりづらいかもしれません)
南町奉行所吟味方与力の貞永平一郎の一人息子、正太郎はお多福風邪にかかり両耳の聴覚を失ってしまう。父の跡目を継げない彼は吟味方書物役見習いとして南町奉行所に勤めている。ある時から聞こえない正太郎の耳が死者の声を拾うようになる。それは犯人や証言に不服がある場合、殺された本人が異議を唱える声だった。声を頼りに事件を再捜査すると、思わぬ真実が発覚していく。やがて、平一郎が喧嘩の巻き添えで殺され、正太郎の耳に亡き父の声が届く。
表紙はパブリックドメインQ 著作権フリー絵画:小原古邨 「月と蝙蝠」を使用しております。
2024年10月17日〜エブリスタにも公開を始めました。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
浅葱色の桜
初音
歴史・時代
新選組の局長、近藤勇がその剣術の腕を磨いた道場・試衛館。
近藤勇は、子宝にめぐまれなかった道場主・周助によって養子に迎えられる…というのが史実ですが、もしその周助に娘がいたら?というIfから始まる物語。
「女のくせに」そんな呪いのような言葉と向き合いながら、剣術の鍛錬に励む主人公・さくらの成長記です。
時代小説の雰囲気を味わっていただくため、縦書読みを推奨しています。縦書きで読みやすいよう、行間を詰めています。
小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも載せてます。
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
田楽屋のぶの店先日記〜殿ちびちゃん参るの巻〜
皐月なおみ
歴史・時代
わけあり夫婦のところに、わけあり子どもがやってきた!?
冨岡八幡宮の門前町で田楽屋を営む「のぶ」と亭主「安居晃之進」は、奇妙な駆け落ちをして一緒になったわけあり夫婦である。
あれから三年、子ができないこと以外は順調だ。
でもある日、晃之進が見知らぬ幼子「朔太郎」を、連れて帰ってきたからさあ、大変!
『これおかみ、わしに気安くさわるでない』
なんだか殿っぽい喋り方のこの子は何者?
もしかして、晃之進の…?
心穏やかではいられないながらも、一生懸命面倒をみるのぶに朔太郎も心を開くようになる。
『うふふ。わし、かかさまの抱っこだいすきじゃ』
そのうちにのぶは彼の尋常じゃない能力に気がついて…?
近所から『殿ちびちゃん』と呼ばれるようになった朔太郎とともに、田楽屋の店先で次々に起こる事件を解決する。
亭主との関係
子どもたちを振り回す理不尽な出来事に対する怒り
友人への複雑な思い
たくさんの出来事を乗り越えた先に、のぶが辿り着いた答えは…?
※田楽屋を営む主人公が、わけありで預かることになった朔太郎と、次々と起こる事件を解決する物語です!
※歴史・時代小説コンテストエントリー作品です。もしよろしければ応援よろしくお願いします。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる