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第五章〜私達兄妹は冒険者になります〜
5-53 怖いドラしゃん
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私とお兄ちゃんが使った魔法は効果てきめんだったようで、顔色も良くなったようだし、何より疲れや酔いも吹き飛んだようだ。
現状に喜ぶ彼らに私とお兄ちゃんは大満足だったが...そんな私達の雰囲気とは裏腹に背後で怪しいオーラを放っている人達が...。
それに気付いてゆっくりと振り向くと両親を筆頭に保護者達が鬼の形相で見つめていた。
「これって...また...お説教かなぁ?」
「...たぶん...。」
私とお兄ちゃんが小声で話していると両親達に無言で手招きされたので、どうやら予想は的中したようだった。
私とお兄ちゃんは溜息をついてトボトボと手招きされた方へと向かい言われる前にその場で正座をする。
すると...予想通りの展開が...。
「リン!アキラ!さっきのはなんなの?!」
「いつあんな魔法を覚えたんだ!」
「あんな魔法を使う前にワタシらに話さないとダメだって言って聞かせたばかりだろうに!」
「お前たちは自重って言葉を知らんのかい!」
「いくらこの街だからって無謀ですよ!!」
「さいでっせぇ!!あんさんらになんかあったらたまったもんじゃーないんやで?!」
次から次えへと予想される言葉が次々と飛び交う中一人だけ無言で私とお兄ちゃんを見つめている保護者が...。
ただ無言で見つめているだけなのに、圧が一番強く重かった。
私とお兄ちゃんは何も言わずに無言で圧を放つ存在の方がかなり気になりチラッと見つめると目だけ笑わずに微笑んでいるドラしゃんが...。
私とお兄ちゃんは思わずヒィッ!!と情けない声をあげて互いに抱き合い震える。
するとさっきまで説教をしていた人達も静かになりなぜか私達からあとずさるのだ。
あんたらが怖いのなら私達はもっと怖いのに...なんであんたらだけ逃げるのよぉ~!!!!と私とお兄ちゃんは心の中で訴えるのだが...その行為も虚しく他の保護者達全員が離れていく。
その場に残ったのは私とお兄ちゃん。
そしてドラしゃん。
あとは遠巻きに私達を見守る保護者とその他街の住人という不思議な構図が出来上がった。
私とお兄ちゃんは金縛りにあったかのようにその場から動けなくなってしまった。
お互いに抱き合い震える。
そんな私達の方へゆっくりと歩み寄るドラしゃん。
無言なのでより迫力があり今回ばかりは私とお兄ちゃんは勝ち目がなかった。
ドラしゃんは私達に近付くとゆっくりと腰をかがめて私達と視線を合わせる。
そして...。
『お嬢様。アキラ様。私がなぜ怒っているのか分かりますか?』
ゆっくり一言一言はっきりと話すドラしゃん。
私とお兄ちゃんは半泣きになってゆっくり首を縦に振った。
『おや??では、なんで怒っているのか話して頂けますか?』
私とお兄ちゃんはあまりの怖さに唇をガタガタ震わせながらゆっくりと自分達の言葉で話をした。
「わ、わたしたちが、ど、ドラしゃんたちに、か、かくにんもとらずに、ま、まほうを、つ、つかったから...です。」
「し、しかも、こ、こうはんいに...です。」
壊れたからくり人形みたいな喋り口調になりながらも答えるとドラしゃんは態度を崩さずに答えた。
『おしいですね。我々の事を思って魔法をつかったのでしょ?』
ドラしゃんの言葉に私とお兄ちゃんは頷いた。
『許可なく使ったのは頂けませんが、我々の事を思って使ったのでそれに関しては責めてはいません。
それ以外のことが問題なんです。』
ドラしゃんの言っていることが分からず私とお兄ちゃんは困惑の表情を浮かべると、ドラしゃんは溜息をついた。
『いいですか。私が怒っているのは、必要以上に魔力を使った事に怒っているのです。お二人が使ったのは回復魔法ですよね?』
私とお兄ちゃんは頷く。
『回復魔法を使うのにあそこまでの魔力は必要ないんです。
あれの四分の一の量でも十分に回復はできます。
この街の住人相手だったから特に大事にはなりませんでしたが、下手をしたら回復魔法をかけている相手にごそっと己の魔力を抜かれる事もあるんですよ?
警戒心がなさすぎです。』
ドラしゃんの言葉に私とお兄ちゃんは衝撃を受けた。
回復魔法をかけているのに魔力を抜かれるってなに?!って感じなのだ。
それに気付いたルミばぁーちゃんが私とお兄ちゃんはの側に来て説明をしてくれた。
「人っていうのはね、魔法を使っている瞬間でどうしても無防備になってしまうのさ。しかも広範囲魔法を使う時は魔法を使う範囲も広いために使う魔力消費も多いしね。
そこを狙って相手の魔力を抜き取る魔法を使って相手を殺す奴もこの世界にはいるのさ。
この街の連中にはいないけど油断はできない。そういう事をフレアは言ってんのさ。」
ルミばぁーちゃんの言葉にドラしゃんは頷く。
が...。
「でも、私もお兄ちゃんも魔法を使う時は自分に結界を張って使ってるから問題ないよ?」
普通に私が言うとルミばぁーちゃんとドラしゃんはへっ??という表情をしたので、お兄ちゃんも私と同じような事を繰り返すように二人に話した。
「僕とリンは魔法使う時は必ず自分に保護結界をまとってから使うから大丈夫ですよ。魔法使ってる時に攻撃を受けたら倍返しになって、攻撃をした相手にはねかえるんだよ。」
この言葉にルミばぁーちゃんとドラしゃんだけでなく他の保護者達も唖然となっていたのだった。
リン:
ガチでドラしゃんこわかった(T ^ T)
アキラ:
久しぶりにドキッてなったよね(T ^ T)
リン:
母さんより怖ってなしよ。
アキラ:
わかる!
現状に喜ぶ彼らに私とお兄ちゃんは大満足だったが...そんな私達の雰囲気とは裏腹に背後で怪しいオーラを放っている人達が...。
それに気付いてゆっくりと振り向くと両親を筆頭に保護者達が鬼の形相で見つめていた。
「これって...また...お説教かなぁ?」
「...たぶん...。」
私とお兄ちゃんが小声で話していると両親達に無言で手招きされたので、どうやら予想は的中したようだった。
私とお兄ちゃんは溜息をついてトボトボと手招きされた方へと向かい言われる前にその場で正座をする。
すると...予想通りの展開が...。
「リン!アキラ!さっきのはなんなの?!」
「いつあんな魔法を覚えたんだ!」
「あんな魔法を使う前にワタシらに話さないとダメだって言って聞かせたばかりだろうに!」
「お前たちは自重って言葉を知らんのかい!」
「いくらこの街だからって無謀ですよ!!」
「さいでっせぇ!!あんさんらになんかあったらたまったもんじゃーないんやで?!」
次から次えへと予想される言葉が次々と飛び交う中一人だけ無言で私とお兄ちゃんを見つめている保護者が...。
ただ無言で見つめているだけなのに、圧が一番強く重かった。
私とお兄ちゃんは何も言わずに無言で圧を放つ存在の方がかなり気になりチラッと見つめると目だけ笑わずに微笑んでいるドラしゃんが...。
私とお兄ちゃんは思わずヒィッ!!と情けない声をあげて互いに抱き合い震える。
するとさっきまで説教をしていた人達も静かになりなぜか私達からあとずさるのだ。
あんたらが怖いのなら私達はもっと怖いのに...なんであんたらだけ逃げるのよぉ~!!!!と私とお兄ちゃんは心の中で訴えるのだが...その行為も虚しく他の保護者達全員が離れていく。
その場に残ったのは私とお兄ちゃん。
そしてドラしゃん。
あとは遠巻きに私達を見守る保護者とその他街の住人という不思議な構図が出来上がった。
私とお兄ちゃんは金縛りにあったかのようにその場から動けなくなってしまった。
お互いに抱き合い震える。
そんな私達の方へゆっくりと歩み寄るドラしゃん。
無言なのでより迫力があり今回ばかりは私とお兄ちゃんは勝ち目がなかった。
ドラしゃんは私達に近付くとゆっくりと腰をかがめて私達と視線を合わせる。
そして...。
『お嬢様。アキラ様。私がなぜ怒っているのか分かりますか?』
ゆっくり一言一言はっきりと話すドラしゃん。
私とお兄ちゃんは半泣きになってゆっくり首を縦に振った。
『おや??では、なんで怒っているのか話して頂けますか?』
私とお兄ちゃんはあまりの怖さに唇をガタガタ震わせながらゆっくりと自分達の言葉で話をした。
「わ、わたしたちが、ど、ドラしゃんたちに、か、かくにんもとらずに、ま、まほうを、つ、つかったから...です。」
「し、しかも、こ、こうはんいに...です。」
壊れたからくり人形みたいな喋り口調になりながらも答えるとドラしゃんは態度を崩さずに答えた。
『おしいですね。我々の事を思って魔法をつかったのでしょ?』
ドラしゃんの言葉に私とお兄ちゃんは頷いた。
『許可なく使ったのは頂けませんが、我々の事を思って使ったのでそれに関しては責めてはいません。
それ以外のことが問題なんです。』
ドラしゃんの言っていることが分からず私とお兄ちゃんは困惑の表情を浮かべると、ドラしゃんは溜息をついた。
『いいですか。私が怒っているのは、必要以上に魔力を使った事に怒っているのです。お二人が使ったのは回復魔法ですよね?』
私とお兄ちゃんは頷く。
『回復魔法を使うのにあそこまでの魔力は必要ないんです。
あれの四分の一の量でも十分に回復はできます。
この街の住人相手だったから特に大事にはなりませんでしたが、下手をしたら回復魔法をかけている相手にごそっと己の魔力を抜かれる事もあるんですよ?
警戒心がなさすぎです。』
ドラしゃんの言葉に私とお兄ちゃんは衝撃を受けた。
回復魔法をかけているのに魔力を抜かれるってなに?!って感じなのだ。
それに気付いたルミばぁーちゃんが私とお兄ちゃんはの側に来て説明をしてくれた。
「人っていうのはね、魔法を使っている瞬間でどうしても無防備になってしまうのさ。しかも広範囲魔法を使う時は魔法を使う範囲も広いために使う魔力消費も多いしね。
そこを狙って相手の魔力を抜き取る魔法を使って相手を殺す奴もこの世界にはいるのさ。
この街の連中にはいないけど油断はできない。そういう事をフレアは言ってんのさ。」
ルミばぁーちゃんの言葉にドラしゃんは頷く。
が...。
「でも、私もお兄ちゃんも魔法を使う時は自分に結界を張って使ってるから問題ないよ?」
普通に私が言うとルミばぁーちゃんとドラしゃんはへっ??という表情をしたので、お兄ちゃんも私と同じような事を繰り返すように二人に話した。
「僕とリンは魔法使う時は必ず自分に保護結界をまとってから使うから大丈夫ですよ。魔法使ってる時に攻撃を受けたら倍返しになって、攻撃をした相手にはねかえるんだよ。」
この言葉にルミばぁーちゃんとドラしゃんだけでなく他の保護者達も唖然となっていたのだった。
リン:
ガチでドラしゃんこわかった(T ^ T)
アキラ:
久しぶりにドキッてなったよね(T ^ T)
リン:
母さんより怖ってなしよ。
アキラ:
わかる!
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