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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜
4-29 特別編 ラディミールの1日
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よっ!初めまして!いや?そうでない人の方が多いか?俺は、ラディーミルっていうもんだ。
この話をここまで読んでくれている人なら知ってるよな?
あっ?!知ってるって?そりゃ~話が早いってもんだ。
なんだかよ、作者がスクラップだか、パンクだか知らんが、まいってるからって、俺の1日を代わりに話てくれって急に言ってきてよ...。そんなもの知りたいか?
えっ?!知りたいのか?
うーーん。なら、今回特別だぞ?
俺も、人に話すのは上手くねぇーからよ。下手でも文句はなしなぁ?
じぁー、さぁー、俺のあるお気に入りの1日を、お前さん達に話してやるよ。
あれは、俺とカシムが王の伝令である街に来て、住み出してまだ日が浅い時の話だ。
その街がどこか、なんで来たかは、もう知っている奴がほとんどだろう?だから詳細は省く!
いつものように、起きて、朝のトレーニングをしてたらよ、木の影からめんこい4つの目がこっちを見てるんだよなぁー。
本人達は、気配を隠しているつもりなんだろうだかよ、これがまたバレバレなんだよなぁ~。
まるで昔の俺の倅達の姿を見ているようで懐かしく思えたぜ。
しかも、本人らがあんまりにも真剣だったからよ、しばらく知らんぷりを決め込んでやったのさ。俺、親切だろう?
俺が、奴らには気付いてるのがバレないようにするのは簡単だったさ。
後から起きてきたカシムにも話をして、協力してもらったんだぜ。
カシムもノリノリでさ。
まぁ~どんな思惑があるかわ知らんが、敵意が全くないから、俺たちもゆとりもって対応したさ。
まぁ~下手をして奴らを悲しませると、保護者の方が何かと面倒だからなぁー。
本当に面倒なんだぜ!保護者の方が!!
いやさぁ~、このめんこい二人の実の保護者はそうでもないんだけどよぉ~、問題は歳のいった保護者達なんだわぁ~。
話が中々通じねぇ~連中だから下手なことができないんだわ。
その為、俺たちは普段と変わらずに動くことにしたんだ。
あくまでも、アイツらに気付いてませんよ、って言うのを装ってだ。
それが、また楽しくってさぁーっ、クククッ。
朝のトレーニングをちゃっちゃと終わらせて、軽く汗を流してから起きてきたカシムと合流。
朝飯を簡単に終わらせて、街の探索をすることにしたんだ。
別に街を探ろうって魂胆ではなく、街の警備を任された側としては、警備の穴がないか、他に良い方法はないかを模索するのも大事な仕事だからさ、これでも結構真面目にやってんだぜ。
特にこの街は、造りが今迄住んでた所と違っているから、勝手が違う。
街にあった警備方法を見つけておかないと、実際に何かあった時が困るからなぁ~。
それもあって、カシムと連日街の探索をしていたんだ。
もちろん、この事はフレアやロドムカ、ムキファー達にも話してあるし、毎回気になる事は報告してあるさ。
この街のメインの奴らは、面識のある奴らで助かったぜ。
しかし、この街の中心人物の一家が、これまた凄いのなんの。
良く、今迄無傷で生きてこれたなぁーと本気で思う。警戒心のカケラもない連中なんだよ。
別に彼らを馬鹿にしてるとかではないんだぜ?
異世界から来てるのもあるのだろうけど...普通人ってそれなりに知らない場所や知らない人にあったら警戒ぐらいするだろう?
でもよぉ~...本当に警戒心がないんだわ。
自然にほっぽり出したらまず初めに獲物認定されるぐ・ら・いほわぉーんとしてんだわ。
まぁ~、常に側にいる奴が、この世界最強だからよ、そこまで自分達が警戒しなくても良いのはわかるがよ...。
あれは、ヤバいぞ?
王やセバス、そして、フレア達から粗方一家の話は聞いていたが...なぁ...。
戦や魔法のない平和な国から来た連中だといってもよ、幼児を連れた若い夫婦だといってもよ...もう少し...警戒心ってもんがあってもいいと思うんだわ。
しかしよぉー、神様もえれーもん連れ来たよ。
ありゃ~天然も天然。国レベルどころか、世界レベルの天然物だぜ。
しかも、一家揃って。
そんだけ、アイツらの住んでた世界はいい所だったんだろうな。
それが、ひしひしと伝わってきたさ。
その為か、一家の周りの連中が必要以上に過保護にするのもわかった。
見なくていいもの見せたくない。
しなくていい経験はさせたくない...。
そんな気持ちに、たった数日しか関わってない俺たちですらなるぐらいの、いい奴らなんだ。
そんな思いにふけながらも、ちゃんと俺は街の探索をしてたぜ。
そして、俺たちの後ろを可愛くついてくる2人の事も気にかけながらも...。
まぁ~、本人らは一生懸命尾行しているつもりなんだろうな...。
その仕草がこれまためんこいのよぉ~。
俺たちには、子供と孫がそれぞれにいるんだ。
どれも雄ばっかで、しかも何故かどいつもこいつもよぉ~、父親の俺たち似ときたもんだからさぁ?可愛げのへったくれもないんだわぁ~。
少しでも、嫁さんに似てくれたらって思うぐらいむさ苦しいーーー連中なんだ。
そんな奴らを見てたからよ、まさかぁーおんなじ子供でも、ここまで可愛い生き物がいるのか?!!
って言うぐらい、あの2人は可愛いのさ。
オスとメスの兄妹だけどさ、むさくるしさがてんでないんだよ!!
する仕草、全てが可愛いんだぜ!!
ぜってぇーーーー、カァーちゃんに見せたら悶えるぐらい!?
なんせ、俺たち2人もすでに、悶え苦しんだからなぁ...。
今でさえ、バレないように悶えを我慢しているのに...なんだ!!あの生き物は?!
ぜってぇー!俺たち死ねるわ!
小さな歩幅で、一生懸命息を切らしながらも、ついてくる。
こちらが止まれば、慌てて木陰に隠れるが、半身がかくれていない。
そして、俺たちが尻尾を揺らせば、"わぁーい♪"と歓声をあげる始末...。
もう駄目だ。
どうあがいても、俺たちは勝てなかった。
結局、俺たちは街の半分も探索しきれない前に、あの2人に降参するハメになった。
「お前たち、なにしてんだ?良かったら、一緒に歩くか?」
俺がそう言うと、2人は嬉しそうに笑顔で駆け寄ってくるだぜぇー!!
「わぁーい♪ありがとう。じぃーじぃー♪」
「ありがとうございます♪」
笑顔で、駆け寄ってきて、挙句にそんな事言われたら...。
思わず、俺は鼻血を出して倒れてしまった。
一生の不覚だ...。でも悔いはない!!
俺の鼻血を噴いて倒れたのに、びっくりして、泣け叫んだ2人の声に反応のした、優秀な保護者に俺はもう少しで殺させる所だった。
側にいたカシムの説明のお陰で、一命を取り留めることができた。
なんとかその場は見逃してもらって、カシムと2人でこの街で与えられた家に戻った。
「お前...気持ちはわかるが...。堪えろよ。」
カシムがそう言いながらも、俺の鼻血の後始末をしてくれた。
「無理だろう?!俺にしては、結構我慢したぜ??
なんだ、あの生き物は!無理だろう!
初めてみたぜ??しかも、じぃーじぃーって呼んでくれたんだぜ??
噛みつきに行かなかっだけ、まっしだろうが!!」
そう、俺はライオンの獣人だからよ、興奮すると、相手を甘噛みする習性があるんだ。
しかし、相手は人間のしかも幼児だ。
いくら甘噛みといっても、怪我は避けられない...。
しかも、興奮し切った状態だったら、手加減がなかなかできないんだ。
そうなったら...。
「そんな事すれば、お前は即死だぞ?
まぁー、鼻血噴いただけでも、消されかけたがな...。あの子達に、変態認定されないようにしないとな。
しかし、お前が十分我慢してるのは、俺も分かってる。
おれも、あれは結構キツかったからな。」
さすが、長年俺の相方をしてくれているだけあって、カシムは良く俺の気持ちを汲んでくれている。
今回もカシムがいたから、あの保護者という名の守護者から命を救ってもらったからな...。
「カシム。俺、魔獣や魔物を相手にしてる方がいいわ。アレは、勝てねぇ~。
あんな生き物は反則だせぇー...。」
俺は思わず、本音をカシムにぶつけた。
カシムは、バカにする事なく聞いてくれた。
「その気持ちは、わかる。俺にも子供も孫も居るが、あんなのは初めて見た。
いや、今までも人間の幼児は見てきたが、アレは、別格だな。かあさんが、いたら絶対喜ぶだろうな。」
どうやら、カシムも同じ事を考えていた様だった。
そんなこんなで、なんとか綺麗に鼻血の処理が終わった頃、例の守護者に連れられて、天使な2人がおずおずとやって来た。
鴨がネギではなく、核爆弾を背負って...。えっ?俺の人生幕締めか?
そんな事を思っていると、2人からとんでもない事を言われた。
「お仕事の邪魔をしてごめんなさい。」
「たいちょうが、わるいのに...わたしたちのために、ゆっくりありゅいてくれたって...。ごめんちゃい。」
フレアがどう説明したかは、知らんが可愛い天使が目をウルウルさせて謝っている?!
えっ?!なんなの?この罰ゲームは?!
テンパる俺の横で、カシムも同じ心情だった様だ。
「あの...僕達のおじぃーちゃんになってもらっても良いですか?
また、一緒に遊んでもらえますか?」
「だめ?」
そんな台詞を、そんな可愛らしい顔で言われて、駄目と言えるか?
言ったら、俺らそこの核弾頭に殺されるぞ?!
そう思いながら、俺は必死に色んな物を押さえ込み、膝をついて視線を2人に合わせた。
そして、頑張っていろいろとこらえなからも
「こんな、老ぼれでよかったらじぃーじぃでも、じじぃーでもなってやるよ。
遊びなら、付き合ってやるよ。
それで、仕事が疎かになる程、まだまだ俺たちは、落ちぶれてないからな。」
俺がそう言うと、2人は笑顔MAX!!!
あっ、俺死んだなぁー...。
そこからの記憶は無くなっていた。
翌日から、2人から"ラディじぃーちゃん" "カシムじぃーちゃん"って呼ばれて、何故か懐かれていた。
血の繋がった子や孫より可愛いってなんだ?!!
思わず、俺は国に残してあるかぁーちゃん宛に手紙を、本能のまま書いて送ってしまった。
我慢できなかったんだもん!!!
まぁ~、後悔はない。
いずれは、引退してのんびり暮らすつもりだった。
その先が、この街になって、また現役で仕事をする事となっても、悔いはない。
それどころが、あんな可愛い生き物を見捨てて過ごす方が悔いが残るってもんだろ??
これが、俺が過ごした中で今んとこ1番記憶に残ってる1日だ。
もっと他にもこれから増えてくるだろうけどなぁ。
そうなったら、また教えてやるよ!
じぁー、今回の俺の話はここまでって事で!?
またなぁー!!!
この話をここまで読んでくれている人なら知ってるよな?
あっ?!知ってるって?そりゃ~話が早いってもんだ。
なんだかよ、作者がスクラップだか、パンクだか知らんが、まいってるからって、俺の1日を代わりに話てくれって急に言ってきてよ...。そんなもの知りたいか?
えっ?!知りたいのか?
うーーん。なら、今回特別だぞ?
俺も、人に話すのは上手くねぇーからよ。下手でも文句はなしなぁ?
じぁー、さぁー、俺のあるお気に入りの1日を、お前さん達に話してやるよ。
あれは、俺とカシムが王の伝令である街に来て、住み出してまだ日が浅い時の話だ。
その街がどこか、なんで来たかは、もう知っている奴がほとんどだろう?だから詳細は省く!
いつものように、起きて、朝のトレーニングをしてたらよ、木の影からめんこい4つの目がこっちを見てるんだよなぁー。
本人達は、気配を隠しているつもりなんだろうだかよ、これがまたバレバレなんだよなぁ~。
まるで昔の俺の倅達の姿を見ているようで懐かしく思えたぜ。
しかも、本人らがあんまりにも真剣だったからよ、しばらく知らんぷりを決め込んでやったのさ。俺、親切だろう?
俺が、奴らには気付いてるのがバレないようにするのは簡単だったさ。
後から起きてきたカシムにも話をして、協力してもらったんだぜ。
カシムもノリノリでさ。
まぁ~どんな思惑があるかわ知らんが、敵意が全くないから、俺たちもゆとりもって対応したさ。
まぁ~下手をして奴らを悲しませると、保護者の方が何かと面倒だからなぁー。
本当に面倒なんだぜ!保護者の方が!!
いやさぁ~、このめんこい二人の実の保護者はそうでもないんだけどよぉ~、問題は歳のいった保護者達なんだわぁ~。
話が中々通じねぇ~連中だから下手なことができないんだわ。
その為、俺たちは普段と変わらずに動くことにしたんだ。
あくまでも、アイツらに気付いてませんよ、って言うのを装ってだ。
それが、また楽しくってさぁーっ、クククッ。
朝のトレーニングをちゃっちゃと終わらせて、軽く汗を流してから起きてきたカシムと合流。
朝飯を簡単に終わらせて、街の探索をすることにしたんだ。
別に街を探ろうって魂胆ではなく、街の警備を任された側としては、警備の穴がないか、他に良い方法はないかを模索するのも大事な仕事だからさ、これでも結構真面目にやってんだぜ。
特にこの街は、造りが今迄住んでた所と違っているから、勝手が違う。
街にあった警備方法を見つけておかないと、実際に何かあった時が困るからなぁ~。
それもあって、カシムと連日街の探索をしていたんだ。
もちろん、この事はフレアやロドムカ、ムキファー達にも話してあるし、毎回気になる事は報告してあるさ。
この街のメインの奴らは、面識のある奴らで助かったぜ。
しかし、この街の中心人物の一家が、これまた凄いのなんの。
良く、今迄無傷で生きてこれたなぁーと本気で思う。警戒心のカケラもない連中なんだよ。
別に彼らを馬鹿にしてるとかではないんだぜ?
異世界から来てるのもあるのだろうけど...普通人ってそれなりに知らない場所や知らない人にあったら警戒ぐらいするだろう?
でもよぉ~...本当に警戒心がないんだわ。
自然にほっぽり出したらまず初めに獲物認定されるぐ・ら・いほわぉーんとしてんだわ。
まぁ~、常に側にいる奴が、この世界最強だからよ、そこまで自分達が警戒しなくても良いのはわかるがよ...。
あれは、ヤバいぞ?
王やセバス、そして、フレア達から粗方一家の話は聞いていたが...なぁ...。
戦や魔法のない平和な国から来た連中だといってもよ、幼児を連れた若い夫婦だといってもよ...もう少し...警戒心ってもんがあってもいいと思うんだわ。
しかしよぉー、神様もえれーもん連れ来たよ。
ありゃ~天然も天然。国レベルどころか、世界レベルの天然物だぜ。
しかも、一家揃って。
そんだけ、アイツらの住んでた世界はいい所だったんだろうな。
それが、ひしひしと伝わってきたさ。
その為か、一家の周りの連中が必要以上に過保護にするのもわかった。
見なくていいもの見せたくない。
しなくていい経験はさせたくない...。
そんな気持ちに、たった数日しか関わってない俺たちですらなるぐらいの、いい奴らなんだ。
そんな思いにふけながらも、ちゃんと俺は街の探索をしてたぜ。
そして、俺たちの後ろを可愛くついてくる2人の事も気にかけながらも...。
まぁ~、本人らは一生懸命尾行しているつもりなんだろうな...。
その仕草がこれまためんこいのよぉ~。
俺たちには、子供と孫がそれぞれにいるんだ。
どれも雄ばっかで、しかも何故かどいつもこいつもよぉ~、父親の俺たち似ときたもんだからさぁ?可愛げのへったくれもないんだわぁ~。
少しでも、嫁さんに似てくれたらって思うぐらいむさ苦しいーーー連中なんだ。
そんな奴らを見てたからよ、まさかぁーおんなじ子供でも、ここまで可愛い生き物がいるのか?!!
って言うぐらい、あの2人は可愛いのさ。
オスとメスの兄妹だけどさ、むさくるしさがてんでないんだよ!!
する仕草、全てが可愛いんだぜ!!
ぜってぇーーーー、カァーちゃんに見せたら悶えるぐらい!?
なんせ、俺たち2人もすでに、悶え苦しんだからなぁ...。
今でさえ、バレないように悶えを我慢しているのに...なんだ!!あの生き物は?!
ぜってぇー!俺たち死ねるわ!
小さな歩幅で、一生懸命息を切らしながらも、ついてくる。
こちらが止まれば、慌てて木陰に隠れるが、半身がかくれていない。
そして、俺たちが尻尾を揺らせば、"わぁーい♪"と歓声をあげる始末...。
もう駄目だ。
どうあがいても、俺たちは勝てなかった。
結局、俺たちは街の半分も探索しきれない前に、あの2人に降参するハメになった。
「お前たち、なにしてんだ?良かったら、一緒に歩くか?」
俺がそう言うと、2人は嬉しそうに笑顔で駆け寄ってくるだぜぇー!!
「わぁーい♪ありがとう。じぃーじぃー♪」
「ありがとうございます♪」
笑顔で、駆け寄ってきて、挙句にそんな事言われたら...。
思わず、俺は鼻血を出して倒れてしまった。
一生の不覚だ...。でも悔いはない!!
俺の鼻血を噴いて倒れたのに、びっくりして、泣け叫んだ2人の声に反応のした、優秀な保護者に俺はもう少しで殺させる所だった。
側にいたカシムの説明のお陰で、一命を取り留めることができた。
なんとかその場は見逃してもらって、カシムと2人でこの街で与えられた家に戻った。
「お前...気持ちはわかるが...。堪えろよ。」
カシムがそう言いながらも、俺の鼻血の後始末をしてくれた。
「無理だろう?!俺にしては、結構我慢したぜ??
なんだ、あの生き物は!無理だろう!
初めてみたぜ??しかも、じぃーじぃーって呼んでくれたんだぜ??
噛みつきに行かなかっだけ、まっしだろうが!!」
そう、俺はライオンの獣人だからよ、興奮すると、相手を甘噛みする習性があるんだ。
しかし、相手は人間のしかも幼児だ。
いくら甘噛みといっても、怪我は避けられない...。
しかも、興奮し切った状態だったら、手加減がなかなかできないんだ。
そうなったら...。
「そんな事すれば、お前は即死だぞ?
まぁー、鼻血噴いただけでも、消されかけたがな...。あの子達に、変態認定されないようにしないとな。
しかし、お前が十分我慢してるのは、俺も分かってる。
おれも、あれは結構キツかったからな。」
さすが、長年俺の相方をしてくれているだけあって、カシムは良く俺の気持ちを汲んでくれている。
今回もカシムがいたから、あの保護者という名の守護者から命を救ってもらったからな...。
「カシム。俺、魔獣や魔物を相手にしてる方がいいわ。アレは、勝てねぇ~。
あんな生き物は反則だせぇー...。」
俺は思わず、本音をカシムにぶつけた。
カシムは、バカにする事なく聞いてくれた。
「その気持ちは、わかる。俺にも子供も孫も居るが、あんなのは初めて見た。
いや、今までも人間の幼児は見てきたが、アレは、別格だな。かあさんが、いたら絶対喜ぶだろうな。」
どうやら、カシムも同じ事を考えていた様だった。
そんなこんなで、なんとか綺麗に鼻血の処理が終わった頃、例の守護者に連れられて、天使な2人がおずおずとやって来た。
鴨がネギではなく、核爆弾を背負って...。えっ?俺の人生幕締めか?
そんな事を思っていると、2人からとんでもない事を言われた。
「お仕事の邪魔をしてごめんなさい。」
「たいちょうが、わるいのに...わたしたちのために、ゆっくりありゅいてくれたって...。ごめんちゃい。」
フレアがどう説明したかは、知らんが可愛い天使が目をウルウルさせて謝っている?!
えっ?!なんなの?この罰ゲームは?!
テンパる俺の横で、カシムも同じ心情だった様だ。
「あの...僕達のおじぃーちゃんになってもらっても良いですか?
また、一緒に遊んでもらえますか?」
「だめ?」
そんな台詞を、そんな可愛らしい顔で言われて、駄目と言えるか?
言ったら、俺らそこの核弾頭に殺されるぞ?!
そう思いながら、俺は必死に色んな物を押さえ込み、膝をついて視線を2人に合わせた。
そして、頑張っていろいろとこらえなからも
「こんな、老ぼれでよかったらじぃーじぃでも、じじぃーでもなってやるよ。
遊びなら、付き合ってやるよ。
それで、仕事が疎かになる程、まだまだ俺たちは、落ちぶれてないからな。」
俺がそう言うと、2人は笑顔MAX!!!
あっ、俺死んだなぁー...。
そこからの記憶は無くなっていた。
翌日から、2人から"ラディじぃーちゃん" "カシムじぃーちゃん"って呼ばれて、何故か懐かれていた。
血の繋がった子や孫より可愛いってなんだ?!!
思わず、俺は国に残してあるかぁーちゃん宛に手紙を、本能のまま書いて送ってしまった。
我慢できなかったんだもん!!!
まぁ~、後悔はない。
いずれは、引退してのんびり暮らすつもりだった。
その先が、この街になって、また現役で仕事をする事となっても、悔いはない。
それどころが、あんな可愛い生き物を見捨てて過ごす方が悔いが残るってもんだろ??
これが、俺が過ごした中で今んとこ1番記憶に残ってる1日だ。
もっと他にもこれから増えてくるだろうけどなぁ。
そうなったら、また教えてやるよ!
じぁー、今回の俺の話はここまでって事で!?
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