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第二章 歩み〜生活基盤を整えましょう〜
2-18 すごい仲間が増えて大人たちは緊急会議を
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ギルドの裏から感じたくない気配と私の気配を感じたのでドラしゃん達は急いで気配のする方へ向かうと...。
なんとそこには先程までなかったお母さんがイメージしていた噴水付き公園が?!!
しかも、噴水からは大量の水が出ているではないか。
そして、その噴水の前には見知らぬ人??影が...。
その人影は複数ありその中に私の姿が!
私の姿を見つけたお母さんとお父さんが慌てて駆け寄ろうとしたら、ドラしゃんとラミィお兄ちゃんそしてルミばぁーちゃんが止めた。
お母さんとお父さんは止めに入るドラしゃん達に文句を言おうとしたが、ドラしゃん達の雰囲気がおかしかったので文句の言葉を飲み込み不安そうな顔付きで見つめる。
そんなお母さん達の気配に気付かずに私は噴水前でかなり楽しんでいた。
なんで私がそこに居るかというと...。
それはほんの数分前のできごと。
お母さん達が私をギルド前に置いて建物を造りに行った時のこと。
私を呼ぶ声がした。
しかもその声は前にも聞いた事がある声と聞いた事のない声も含まれていた。
不思議な感じはしたが、嫌な感じはしなかったので私はこっそりとその場から動いて声のする方へと向かったのです。
私が歩いて行くとそこには3人の人?が居いて手招きしているではないか。
1人は何処かで会ったことある人??
もう2人は会ったこと無いけどあった事があるような感じがする。
私が3人の方に向かって歩いていくと3人は凄く嬉しそうな顔をして私を迎えてくれた。
『やっと逢えたわね。私達は貴女にずっと逢いたかったのよ。』
『本当だよ?僕も逢いたかったよ。ようやく君に逢えてすごく嬉しいんだ。』
『俺も逢いたかったぜ。やっと逢えて嬉しいぞ。思ってた通りべっぴんだな!』
3人はそれぞれ私に声を掛けつつ抱きしめてくれた。
私も嬉しくなり、地面に降ろしてもらい改めて自己紹介をする。
「わたし、リン。3歳。よろちくね。」
私が自己紹介すると3人もそれぞれ自己紹介してくれた。
『まぁ~、ありがとう。私達も教えないとね。私は"ドライアド"というの。森の賢者にして森の管理者でもあるのよ。これからはずっと側にいるからよろしくね。』
緑色のグラデーションのかかったロングヘアーをなびかせる青緑の瞳の女の人がそう自己紹介してくれた。
すると、ドライアドと名乗った人の横に居る人も手を挙げたかと思ったら
『はいはーい!!次は僕だね!初めまして、僕は"ノーム"だよ。大地の守護者にして作物や鉱石の管理者だよ。よろしくね。』
少しゆるふあウェーブのかかった茶色の短髪のためか、幼さをかもしだすドムじぃーちゃんと同じぐらいの身長の男の子が笑顔で自己紹介をしてくれた。
そして...最後にもう1人。体格のいい男の人がニカっと笑ったかと思ったら
『最後は俺だな。改めて、初めまして俺の名前はウンディーナ。水の守護者にして恵と幸をもたらすものだ。よろしくな。』
ウンディーナと名乗った人は男の人なのにドライアドと似た感じのロングヘアーをしていて、ポニーテール風にして髪を結っているのだが、それがまた似合っている。
青色なんだけどこちらもグラデーションがかかっていてキラキラしてて綺麗な髪をしている。
瞳は海の様に蒼色なんだけど、角度によっては緑にも見える不思議な瞳をしている。
私を呼んでいた人達は実は見た目は人の姿をしているが人ではなかったのです。
この世界の【大聖霊】。
彼らがそれにあたてはまる人物だったのです。
彼らは自己紹介以外にも色々教えてくれた。
昔あった戦いで多くの人や獣人。魔獣や魔物、動物などあらゆる生き物が犠牲になってしまったこと。
それを救おうとしてこの世界の自然界を守護する【大聖霊】と生き物達を守護する【聖獣】が力を使い切って助けようとして深い眠りについていたこと。
そして...私が"日本"に産まれた事により深い眠りついていたもの達が目覚めようとしていること。
さらに!最近私が木の根元で拾った種が"3人の命の結晶"だったということまで教えてくれたのです。
それをお父さんとラミィお兄ちゃんの魔力みなぎる土地に私が植えた事により、不足していたエネルギーが一気に吸収され予定よりもだいぶ早く芽吹く事ができたので嬉しさのあまりに会いにきてくれたというのだ。
といってもとどめに今朝私が3人の実った樹に、私が無意識に魔力を流してしまい力をフル充電させてしまったらしいんだけどね...。
それは内緒だ。
『やっぱり目覚めて動けるなら逢いにいかなきゃって思って。』
『ドライアド達と話し合って僕たち3人で逢いに来たんだ。』
『今日からずっと君の側に居るからね。よろしく頼むよ。』
3人はそう私に話ながら微笑む。
本来ならこの状況を怪しんだり、驚いたりしないといけないのだが....私はまだ3歳!!
考えることなんてとうに諦めて新しく家族が増えたと認識して大喜びする。
私が喜んでいると腕に付けてあった、ブレスレットが光だす。
これはお母さんが私のために作ってくれたもの。
急に光出したブレスレットを不思議そうに私が見つめると、3人が笑顔で教えてくる。
『貴女が私達を受け入れてくれたから私達も貴女を受け入れたの。』
『これで君と僕達は結ばれたよ。』
『結ばれた証に君の腕の飾りに俺たちの力の一部を入れたんだ。これでいつでも繋がっていられるから外さないでくれよ。』
3人の言葉は本当にそうなのだろう。
以前まではプラスチックの玉だった飾りが、光が消えると光輝く宝石の玉に変わっていたからね。
(めちゃ高級そうなのに変化してたの)
『それはそう簡単に燃えないし壊れないわよ。』
『そして、身に付けている君に僕たちの力を玉を通して貸すことができるんだ。』
『あとは俺たちの守護もつくってもんだ。いいだろう?』
その時は彼らの言っている言葉の"本当の意味"が分からず、とりあえず3人が笑顔なので良いものだと思い私も笑顔で御礼を言う。
『あとついでに私たちを目覚めさせてくれた御礼がしたいわ。』
『そうだね。僕たちで出来る事あるかい?』
『なんでもいいぞ。俺たちに出来る事ならなんでも叶えてやるよ。』
3人はそう言うと私の前に屈んで私の返事を待つ。
私はしばらく悩む。
悩みながら首を傾げるとある物が目に入り、お母さん達の会話を思い出す。
お母さんが造りたいと言った噴水付きの公園の事をだ。
私はそれを自分が覚えている範囲でその事を3人に話。
「あのね。こうえんを、ちゅくってほしいの。いしでできた、みじゅが、でるやつ。
あとね、そのまわりに、おはな、いっぱいなの。しゅわるものも、ちゅくるの。」
私の精一杯の説明を3人はしっかり聞いてくれた。
そして3人は私のつたない説明をなんとか理解してくれたようで造ってくれることに。
お母さんがイメージした公園をだ。
その公園が完成した頃にドラしゃん達が私達の元にやって来たのだった。
私と3人で完成を喜んでいると、ウンディーナがドラしゃん達に気づく。
もちろん残りの2人も。
私は様子がおかしい3人に気付き、後ろを振り向くとそこにはドラしゃん達が怪訝そうな表情を浮かべて見つめている。
私は噴水公園ができたことを報告しに行こうとドラしゃん達の方に向かって動こうとすると、なぜか3人に止められた。
それを見たドラしゃんが怒り攻撃を仕掛けようとするが、それはそれでお母さん達に阻まれた。
なんとお母さんとお父さんが私の側にいる3人に声をかけたからだ。
「あのう...すみません。私達はその子の親なんです。私はその子...リンの母親です。返してもらますか?」
「私はその子の父親です。どうかうちの子を返して下さい。」
お母さんとお父さんが3人にそうお願いすると3人は私の方を見る。
私は笑顔で頷き
「あのね。ドラしゃんとマーマにパーパと、ルミばぁーちゃん、ラミィお兄ちゃんなの。リンのね、かじょくなの。いいでしょう?
みんな、わたちのこと、だいじにちてくれるの。」
私が笑顔で話をするので3人も笑顔を見せてくれ、そして...。
『分かったわ。なら私たちは彼らを傷つけないわ。』
『リン。僕達もうしばらく休むよ。君の腕の中の宝珠の中で眠ってるね。』
『俺たちさっき力を使ったから少し眠たいんだ。また逢いに来るからな。』
私にそう話をすると3人の姿はすっーと透明になっていき私の腕の飾りに消えていく。
「おー。しゅごい!」
私が驚いているとドラしゃん達が駆け寄ってきた。
そしてお母さんが私を抱き上げ
『お嬢様!ご無事ですか?!お怪我は?先程の奴らはまさか....。』
「リン。もう心配したんだから!勝手に居なくなったら駄目よ。」
「本当に...。心配したんだからな。」
「良かったよ。困った子だね。」
「もしかして、彼らは...。」
それぞれが私に次々と声を掛けてくれる。
力一杯抱きしめるお母さんに私は苦情を言いながら皆に話をする。
「マーマ。くーしぃーよ。あのね、お姉さんたちね、はちゃけの人よ。リンがうえた、たにぇなんだって。
でね、目がね、おっきしたから、きたんだって。おねがいしちゃら、あれ、つくってくえた。」
なんとかお母さんの腕の中から自分の腕を抜き出してドライアド達が造ってくれた公園を指差す。
私が指差す方向を見て、各々驚きの声をあげる。
お母さんは感激して。
ルミばぁーちゃんは驚いて。
ラミィお兄ちゃんは何故か涙を流していた。
ドラしゃんは眉間に皺を寄せていた。
そして、なぜか"緊急会議をする"と言い出したのだ。
その頃、お兄ちゃん達も建物を建て終わりお兄ちゃんが魔力を使った事をどうドラしゃん達に報告しようかじぃーちゃん達が悩んでいる時だった。
ムキしゃん、ドムじぃーちゃん、ロドじぃーちゃんが急に天を仰ぎだした。
ドラしゃんより緊急の念話が届いたのだ。
"『トラブル発生!至急、緊急会議をする。全員、家に集合!!』"
それを聞いたムキじぃーちゃんは、お兄ちゃんを脇に抱えるとロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんを引き連れて家に向かって猛ダッシュをする。
私達はドライアド達が造った公園でドラしゃんが、移動用の魔法陣をだしてくれたので家に向かって移動開始。
私達がドラしゃんの魔法陣にて家に帰ってきた時にはまだお兄ちゃん達は戻っていなかった。
そのため、私を連れてお父さん達は家の中で待機する様にとドラしゃんに言われ私を連れて家の中にはいることに。
そのドラしゃんはと言うと..."少し気になる事がある"と言ってラミィお兄ちゃんを連れて家の裏にある家庭菜園へ向かった。
玄関先でドラしゃん達と別れた私とお母さん、お父さんにルミばぁーちゃんはとりあえず皆の帰りを家の中で待つことに。
リビングに行き一息ついていたら私のお腹の虫が元気にアピールを開始する。
私のお腹の虫の声で、お母さん達はお昼ご飯の時間もかなり過ぎていたのにようやく気付いてくれた。
お母さんは私をルミばぁーちゃんに預けるとお父さんと2人でキッチンへと向かいお昼ご飯の準備を開始する。
お母さん達が料理を開始して少し経ってからお兄ちゃん達が帰ってきた。
お兄ちゃんを脇に抱えたムキじぃーちゃんが息を切らしてリビングに入ってきた。
その後ろにはロドじぃーちゃんとドムじぃーちゃんの姿が。
リビングで楽しそうにルミばぁーちゃんと遊んでいる私を見てムキじぃーちゃん達は崩れ落ちてリビングの床に倒れ込む。
私とルミばぁーちゃんはその光景をただ見つめていた。
「くっそ...ア..イツが..至急...っつから...走って...来た...のに...」
ムキじぃーちゃんは息絶え絶えで何かを呟くがあまり聞き取れなかった。
何を言ったのか聞き返そうとしたその時だった。
感のいい人が...家庭菜園に行っていたドラしゃん達がタイミングよく戻ってきた。
『お嬢様は、居ますか?無事ですか?』
慌てた様子でドラしゃんがリビングに入ってくる。
なぜか床で倒れているムキじぃーちゃんをわざわざ踏みつけて私の元に来る。
「ムキじぃーちゃん?!大丈夫?」
ドラしゃんに踏まれたムキじぃーちゃんにお兄ちゃんは声をかける。
その声にムキじぃーちゃんは片手を上げて返事をかえす。
ルミばぁーちゃんに抱かれている私を見てドラしゃんはホッとした表情を浮かべる。
そんなドラしゃんにルミばぁーちゃんは怪訝な顔で声を掛ける。
「なんだい!騒々しいね。リンはあれからずっと私と居るわよ!
少しは落ち着きな。いったい何があっだって言うんだい!」
そんなルミばぁーちゃんの問いかけにドラしゃんではなく、後からリビングに入ってきたラミィお兄ちゃんが答えた。
「大変なんです。ユウダイさんが作った畑に植っていた【大聖霊 ドライアド】の樹が消えてるんです!しかも実っていた実も全くありません!」
その言葉にキッチンで居たお父さん達も驚き食器を床に落とす。
「そんなバカな話があるかい!昨日まであったんだろ?」
ルミばぁーちゃんは目の前のドラしゃんに確認をする。
『昨日どころか今朝もありましたよ。
この目で見てますから間違いはない。
しかし、ここに戻ってからラミィーと確認しに行ったら存在そのものがなくなっていたんだ。まるで最初からそこには何もなかったとの様にだ。』
ドラしゃんはいつにも増して真剣な顔付きでルミばぁーちゃんを含め、床に寝ている人たちに話をする。
それを聞いていたムキじぃーちゃん、ドムじぃーちゃん、ロドじぃーちゃんも困惑の顔を浮かべていく。
「誰かが来て持っていった?って言うのもあり得んか。」
ロドじぃーちゃんの呟きにラミィお兄ちゃんが、"それはあり得ない"と否定をする。
「まず、あの樹に触れる事が出来るのは限られた者のみです。
それにここには世界最強の結界が張られてます。これを破れる者などいいですよ。」
それもその通りだと皆分かっていた。しかしそれ以外考えられないのだ。
いや。考えたく無いのが正しかった。
皆が黙ってしまったので私はルミばぁーちゃんの袖を引っ張った。
そしてルミばぁーちゃんに話しかけてみた。
「あのね。リンね。おこちたのね。
でね。リンのここで、ねんねちてるの。」
ルミばぁーちゃんに私の腕輪を見せながら説明をすると、ルミばぁーちゃんは最初は私が何を言っているのかが分からない感じだった。
それは側で聞いていたドラしゃんもだ。
しかし、私の腕輪を見てドラしゃんがいち早く気付き、次にルミばぁーちゃんも気付いた。
「ちょいと!ユイカ。アンタの作ったリンのコレ。玉ってこんなんだったかい?」
ルミばぁーちゃんはキッチンでいるお母さんに声をかけると、落とした食器を片付けていたお母さんが慌てて私の元に来て、腕輪を確認する。
私の腕にはまっている腕輪は、お母さんが作った物で間違い。間違いはないが...違和感を感じていた。
よく見ると腕輪に使っている素材は全く違うものになっていたのだ。
それに気付いたお母さんはルミばぁーちゃんに向かって話をする。
「確かに、腕輪は私が作ったものです。間違いないです。
しかし、玉はこれではなかったです。
安物のビーズを使っていたのでこんな豪華なものではなかったです。」
それを聞いてドラしゃんは確信がもてようす。
そして、それを皆に聞こえるように言う。
『やはりそうだったか。嫌な予感は必ず当たるものだ。あの樹に実っていたのはドライアドだけでなかった。
3つ実っていた時点で気づくべきだった。
いいですかこれは過程の話ではなく、事実です。心して聞いて下さい。
あの樹に実っていたのは、【大聖霊 ドライアド】【大聖霊 ノーム】【大聖霊 ウンディーナ】の3体が眠っていたんだ。
そして、旦那様の魔力やお嬢様の魔力に感化されてこの度目覚めた。
目覚めたことにより、魔力を蓄えていた樹も消えたのでしょう。それなら説明がつきます。
あと、自分達が使える主人を見つけたので、目覚めと共に契約を結んだが主人が幼いために再度眠りに入ったのでしょう。しかも、主人の側で。』
それを聞いて皆の視線は私に集中する。
私は状況が分からずキョトンとして首を傾げる。
「リンに何かトラブルでもおきるの?ドラしゃん?」
お母さんは不安そうにドラしゃんに質問すると、ドラしゃんは正直に答える。
『お嬢様自信には特に大きな危険はございません。彼らは一度主人と認めた相手は全力で護ります。
そのため、お嬢様に害を成す者が居たら全力で潰しにかかります。
今はお嬢様が幼いのもあり、力も安定しないのでお嬢様の身につけている物を仮住まいにして眠っています。
だからでしょう。腕輪の玉が彼らの力を得た宝珠変わったのです。
しかし、あの3体が目醒めたと言うことは他の【大聖霊】も集まってくる可能性が高くなります。
そうなれば、我々が色々気を付けないといけなくなります。
本来はこんなに早く現れるとは思っていませんでしたので油断しておりました。
それほどお嬢様の魔力は皆様より強力と言えます。
正直に申しますと、お嬢様はこの世界で神の次。いいえ、神をも超える存在になる可能性があります。
それでもお嬢様はお嬢様です。』
ドラしゃんがそういうと、お母さんが
「どんな力を得てもリンがリンなら、私達の娘です。アキラも私達の息子です。私達は今までと変わらずこの子達を愛して育てます。
それは誰がなんと言おうと変わりません。」
お母さんの言葉にお父さんもキッチンで頷く。
「フレア。お前さんが心配なのは分かるけどこの子はまだ3歳だよ。人生もこれからだ。この親の子だよ。心配し過ぎは良くないね。
それにこの家族を護ってるのはアンタだけでないよ。
私らも居るだよ。こんだけのメンバーが居るんだ。どうにかなるさ。」
ルミばぁーちゃんは"なぁー、リン"と言い私の頭を優しく撫でてくれた。
私は皆が何を言ってるのかは分からなかったが、私を大事に思っていてくれているのは分かったので笑顔皆を見つめる。
そしてそれを見守っていたムキじぃーちゃん達もルミばぁーちゃんと同じ気持ちだった。ドラしゃんは腹を完全に括る。
どのような事が起ころうが"お嬢様を守り抜く"と。
この話は一度終了し遅めの昼ご飯を取る事に。
何せ、私のお腹の虫がご飯をひたすら要求し続けているからだ。
ドラしゃんは少し不安が残るので今日の事を王様へ報告することにした。
皆がお昼ご飯の準備をしている時にこっそり伝言を飛ばしたのだっあ。
なんとそこには先程までなかったお母さんがイメージしていた噴水付き公園が?!!
しかも、噴水からは大量の水が出ているではないか。
そして、その噴水の前には見知らぬ人??影が...。
その人影は複数ありその中に私の姿が!
私の姿を見つけたお母さんとお父さんが慌てて駆け寄ろうとしたら、ドラしゃんとラミィお兄ちゃんそしてルミばぁーちゃんが止めた。
お母さんとお父さんは止めに入るドラしゃん達に文句を言おうとしたが、ドラしゃん達の雰囲気がおかしかったので文句の言葉を飲み込み不安そうな顔付きで見つめる。
そんなお母さん達の気配に気付かずに私は噴水前でかなり楽しんでいた。
なんで私がそこに居るかというと...。
それはほんの数分前のできごと。
お母さん達が私をギルド前に置いて建物を造りに行った時のこと。
私を呼ぶ声がした。
しかもその声は前にも聞いた事がある声と聞いた事のない声も含まれていた。
不思議な感じはしたが、嫌な感じはしなかったので私はこっそりとその場から動いて声のする方へと向かったのです。
私が歩いて行くとそこには3人の人?が居いて手招きしているではないか。
1人は何処かで会ったことある人??
もう2人は会ったこと無いけどあった事があるような感じがする。
私が3人の方に向かって歩いていくと3人は凄く嬉しそうな顔をして私を迎えてくれた。
『やっと逢えたわね。私達は貴女にずっと逢いたかったのよ。』
『本当だよ?僕も逢いたかったよ。ようやく君に逢えてすごく嬉しいんだ。』
『俺も逢いたかったぜ。やっと逢えて嬉しいぞ。思ってた通りべっぴんだな!』
3人はそれぞれ私に声を掛けつつ抱きしめてくれた。
私も嬉しくなり、地面に降ろしてもらい改めて自己紹介をする。
「わたし、リン。3歳。よろちくね。」
私が自己紹介すると3人もそれぞれ自己紹介してくれた。
『まぁ~、ありがとう。私達も教えないとね。私は"ドライアド"というの。森の賢者にして森の管理者でもあるのよ。これからはずっと側にいるからよろしくね。』
緑色のグラデーションのかかったロングヘアーをなびかせる青緑の瞳の女の人がそう自己紹介してくれた。
すると、ドライアドと名乗った人の横に居る人も手を挙げたかと思ったら
『はいはーい!!次は僕だね!初めまして、僕は"ノーム"だよ。大地の守護者にして作物や鉱石の管理者だよ。よろしくね。』
少しゆるふあウェーブのかかった茶色の短髪のためか、幼さをかもしだすドムじぃーちゃんと同じぐらいの身長の男の子が笑顔で自己紹介をしてくれた。
そして...最後にもう1人。体格のいい男の人がニカっと笑ったかと思ったら
『最後は俺だな。改めて、初めまして俺の名前はウンディーナ。水の守護者にして恵と幸をもたらすものだ。よろしくな。』
ウンディーナと名乗った人は男の人なのにドライアドと似た感じのロングヘアーをしていて、ポニーテール風にして髪を結っているのだが、それがまた似合っている。
青色なんだけどこちらもグラデーションがかかっていてキラキラしてて綺麗な髪をしている。
瞳は海の様に蒼色なんだけど、角度によっては緑にも見える不思議な瞳をしている。
私を呼んでいた人達は実は見た目は人の姿をしているが人ではなかったのです。
この世界の【大聖霊】。
彼らがそれにあたてはまる人物だったのです。
彼らは自己紹介以外にも色々教えてくれた。
昔あった戦いで多くの人や獣人。魔獣や魔物、動物などあらゆる生き物が犠牲になってしまったこと。
それを救おうとしてこの世界の自然界を守護する【大聖霊】と生き物達を守護する【聖獣】が力を使い切って助けようとして深い眠りについていたこと。
そして...私が"日本"に産まれた事により深い眠りついていたもの達が目覚めようとしていること。
さらに!最近私が木の根元で拾った種が"3人の命の結晶"だったということまで教えてくれたのです。
それをお父さんとラミィお兄ちゃんの魔力みなぎる土地に私が植えた事により、不足していたエネルギーが一気に吸収され予定よりもだいぶ早く芽吹く事ができたので嬉しさのあまりに会いにきてくれたというのだ。
といってもとどめに今朝私が3人の実った樹に、私が無意識に魔力を流してしまい力をフル充電させてしまったらしいんだけどね...。
それは内緒だ。
『やっぱり目覚めて動けるなら逢いにいかなきゃって思って。』
『ドライアド達と話し合って僕たち3人で逢いに来たんだ。』
『今日からずっと君の側に居るからね。よろしく頼むよ。』
3人はそう私に話ながら微笑む。
本来ならこの状況を怪しんだり、驚いたりしないといけないのだが....私はまだ3歳!!
考えることなんてとうに諦めて新しく家族が増えたと認識して大喜びする。
私が喜んでいると腕に付けてあった、ブレスレットが光だす。
これはお母さんが私のために作ってくれたもの。
急に光出したブレスレットを不思議そうに私が見つめると、3人が笑顔で教えてくる。
『貴女が私達を受け入れてくれたから私達も貴女を受け入れたの。』
『これで君と僕達は結ばれたよ。』
『結ばれた証に君の腕の飾りに俺たちの力の一部を入れたんだ。これでいつでも繋がっていられるから外さないでくれよ。』
3人の言葉は本当にそうなのだろう。
以前まではプラスチックの玉だった飾りが、光が消えると光輝く宝石の玉に変わっていたからね。
(めちゃ高級そうなのに変化してたの)
『それはそう簡単に燃えないし壊れないわよ。』
『そして、身に付けている君に僕たちの力を玉を通して貸すことができるんだ。』
『あとは俺たちの守護もつくってもんだ。いいだろう?』
その時は彼らの言っている言葉の"本当の意味"が分からず、とりあえず3人が笑顔なので良いものだと思い私も笑顔で御礼を言う。
『あとついでに私たちを目覚めさせてくれた御礼がしたいわ。』
『そうだね。僕たちで出来る事あるかい?』
『なんでもいいぞ。俺たちに出来る事ならなんでも叶えてやるよ。』
3人はそう言うと私の前に屈んで私の返事を待つ。
私はしばらく悩む。
悩みながら首を傾げるとある物が目に入り、お母さん達の会話を思い出す。
お母さんが造りたいと言った噴水付きの公園の事をだ。
私はそれを自分が覚えている範囲でその事を3人に話。
「あのね。こうえんを、ちゅくってほしいの。いしでできた、みじゅが、でるやつ。
あとね、そのまわりに、おはな、いっぱいなの。しゅわるものも、ちゅくるの。」
私の精一杯の説明を3人はしっかり聞いてくれた。
そして3人は私のつたない説明をなんとか理解してくれたようで造ってくれることに。
お母さんがイメージした公園をだ。
その公園が完成した頃にドラしゃん達が私達の元にやって来たのだった。
私と3人で完成を喜んでいると、ウンディーナがドラしゃん達に気づく。
もちろん残りの2人も。
私は様子がおかしい3人に気付き、後ろを振り向くとそこにはドラしゃん達が怪訝そうな表情を浮かべて見つめている。
私は噴水公園ができたことを報告しに行こうとドラしゃん達の方に向かって動こうとすると、なぜか3人に止められた。
それを見たドラしゃんが怒り攻撃を仕掛けようとするが、それはそれでお母さん達に阻まれた。
なんとお母さんとお父さんが私の側にいる3人に声をかけたからだ。
「あのう...すみません。私達はその子の親なんです。私はその子...リンの母親です。返してもらますか?」
「私はその子の父親です。どうかうちの子を返して下さい。」
お母さんとお父さんが3人にそうお願いすると3人は私の方を見る。
私は笑顔で頷き
「あのね。ドラしゃんとマーマにパーパと、ルミばぁーちゃん、ラミィお兄ちゃんなの。リンのね、かじょくなの。いいでしょう?
みんな、わたちのこと、だいじにちてくれるの。」
私が笑顔で話をするので3人も笑顔を見せてくれ、そして...。
『分かったわ。なら私たちは彼らを傷つけないわ。』
『リン。僕達もうしばらく休むよ。君の腕の中の宝珠の中で眠ってるね。』
『俺たちさっき力を使ったから少し眠たいんだ。また逢いに来るからな。』
私にそう話をすると3人の姿はすっーと透明になっていき私の腕の飾りに消えていく。
「おー。しゅごい!」
私が驚いているとドラしゃん達が駆け寄ってきた。
そしてお母さんが私を抱き上げ
『お嬢様!ご無事ですか?!お怪我は?先程の奴らはまさか....。』
「リン。もう心配したんだから!勝手に居なくなったら駄目よ。」
「本当に...。心配したんだからな。」
「良かったよ。困った子だね。」
「もしかして、彼らは...。」
それぞれが私に次々と声を掛けてくれる。
力一杯抱きしめるお母さんに私は苦情を言いながら皆に話をする。
「マーマ。くーしぃーよ。あのね、お姉さんたちね、はちゃけの人よ。リンがうえた、たにぇなんだって。
でね、目がね、おっきしたから、きたんだって。おねがいしちゃら、あれ、つくってくえた。」
なんとかお母さんの腕の中から自分の腕を抜き出してドライアド達が造ってくれた公園を指差す。
私が指差す方向を見て、各々驚きの声をあげる。
お母さんは感激して。
ルミばぁーちゃんは驚いて。
ラミィお兄ちゃんは何故か涙を流していた。
ドラしゃんは眉間に皺を寄せていた。
そして、なぜか"緊急会議をする"と言い出したのだ。
その頃、お兄ちゃん達も建物を建て終わりお兄ちゃんが魔力を使った事をどうドラしゃん達に報告しようかじぃーちゃん達が悩んでいる時だった。
ムキしゃん、ドムじぃーちゃん、ロドじぃーちゃんが急に天を仰ぎだした。
ドラしゃんより緊急の念話が届いたのだ。
"『トラブル発生!至急、緊急会議をする。全員、家に集合!!』"
それを聞いたムキじぃーちゃんは、お兄ちゃんを脇に抱えるとロドじぃーちゃん、ドムじぃーちゃんを引き連れて家に向かって猛ダッシュをする。
私達はドライアド達が造った公園でドラしゃんが、移動用の魔法陣をだしてくれたので家に向かって移動開始。
私達がドラしゃんの魔法陣にて家に帰ってきた時にはまだお兄ちゃん達は戻っていなかった。
そのため、私を連れてお父さん達は家の中で待機する様にとドラしゃんに言われ私を連れて家の中にはいることに。
そのドラしゃんはと言うと..."少し気になる事がある"と言ってラミィお兄ちゃんを連れて家の裏にある家庭菜園へ向かった。
玄関先でドラしゃん達と別れた私とお母さん、お父さんにルミばぁーちゃんはとりあえず皆の帰りを家の中で待つことに。
リビングに行き一息ついていたら私のお腹の虫が元気にアピールを開始する。
私のお腹の虫の声で、お母さん達はお昼ご飯の時間もかなり過ぎていたのにようやく気付いてくれた。
お母さんは私をルミばぁーちゃんに預けるとお父さんと2人でキッチンへと向かいお昼ご飯の準備を開始する。
お母さん達が料理を開始して少し経ってからお兄ちゃん達が帰ってきた。
お兄ちゃんを脇に抱えたムキじぃーちゃんが息を切らしてリビングに入ってきた。
その後ろにはロドじぃーちゃんとドムじぃーちゃんの姿が。
リビングで楽しそうにルミばぁーちゃんと遊んでいる私を見てムキじぃーちゃん達は崩れ落ちてリビングの床に倒れ込む。
私とルミばぁーちゃんはその光景をただ見つめていた。
「くっそ...ア..イツが..至急...っつから...走って...来た...のに...」
ムキじぃーちゃんは息絶え絶えで何かを呟くがあまり聞き取れなかった。
何を言ったのか聞き返そうとしたその時だった。
感のいい人が...家庭菜園に行っていたドラしゃん達がタイミングよく戻ってきた。
『お嬢様は、居ますか?無事ですか?』
慌てた様子でドラしゃんがリビングに入ってくる。
なぜか床で倒れているムキじぃーちゃんをわざわざ踏みつけて私の元に来る。
「ムキじぃーちゃん?!大丈夫?」
ドラしゃんに踏まれたムキじぃーちゃんにお兄ちゃんは声をかける。
その声にムキじぃーちゃんは片手を上げて返事をかえす。
ルミばぁーちゃんに抱かれている私を見てドラしゃんはホッとした表情を浮かべる。
そんなドラしゃんにルミばぁーちゃんは怪訝な顔で声を掛ける。
「なんだい!騒々しいね。リンはあれからずっと私と居るわよ!
少しは落ち着きな。いったい何があっだって言うんだい!」
そんなルミばぁーちゃんの問いかけにドラしゃんではなく、後からリビングに入ってきたラミィお兄ちゃんが答えた。
「大変なんです。ユウダイさんが作った畑に植っていた【大聖霊 ドライアド】の樹が消えてるんです!しかも実っていた実も全くありません!」
その言葉にキッチンで居たお父さん達も驚き食器を床に落とす。
「そんなバカな話があるかい!昨日まであったんだろ?」
ルミばぁーちゃんは目の前のドラしゃんに確認をする。
『昨日どころか今朝もありましたよ。
この目で見てますから間違いはない。
しかし、ここに戻ってからラミィーと確認しに行ったら存在そのものがなくなっていたんだ。まるで最初からそこには何もなかったとの様にだ。』
ドラしゃんはいつにも増して真剣な顔付きでルミばぁーちゃんを含め、床に寝ている人たちに話をする。
それを聞いていたムキじぃーちゃん、ドムじぃーちゃん、ロドじぃーちゃんも困惑の顔を浮かべていく。
「誰かが来て持っていった?って言うのもあり得んか。」
ロドじぃーちゃんの呟きにラミィお兄ちゃんが、"それはあり得ない"と否定をする。
「まず、あの樹に触れる事が出来るのは限られた者のみです。
それにここには世界最強の結界が張られてます。これを破れる者などいいですよ。」
それもその通りだと皆分かっていた。しかしそれ以外考えられないのだ。
いや。考えたく無いのが正しかった。
皆が黙ってしまったので私はルミばぁーちゃんの袖を引っ張った。
そしてルミばぁーちゃんに話しかけてみた。
「あのね。リンね。おこちたのね。
でね。リンのここで、ねんねちてるの。」
ルミばぁーちゃんに私の腕輪を見せながら説明をすると、ルミばぁーちゃんは最初は私が何を言っているのかが分からない感じだった。
それは側で聞いていたドラしゃんもだ。
しかし、私の腕輪を見てドラしゃんがいち早く気付き、次にルミばぁーちゃんも気付いた。
「ちょいと!ユイカ。アンタの作ったリンのコレ。玉ってこんなんだったかい?」
ルミばぁーちゃんはキッチンでいるお母さんに声をかけると、落とした食器を片付けていたお母さんが慌てて私の元に来て、腕輪を確認する。
私の腕にはまっている腕輪は、お母さんが作った物で間違い。間違いはないが...違和感を感じていた。
よく見ると腕輪に使っている素材は全く違うものになっていたのだ。
それに気付いたお母さんはルミばぁーちゃんに向かって話をする。
「確かに、腕輪は私が作ったものです。間違いないです。
しかし、玉はこれではなかったです。
安物のビーズを使っていたのでこんな豪華なものではなかったです。」
それを聞いてドラしゃんは確信がもてようす。
そして、それを皆に聞こえるように言う。
『やはりそうだったか。嫌な予感は必ず当たるものだ。あの樹に実っていたのはドライアドだけでなかった。
3つ実っていた時点で気づくべきだった。
いいですかこれは過程の話ではなく、事実です。心して聞いて下さい。
あの樹に実っていたのは、【大聖霊 ドライアド】【大聖霊 ノーム】【大聖霊 ウンディーナ】の3体が眠っていたんだ。
そして、旦那様の魔力やお嬢様の魔力に感化されてこの度目覚めた。
目覚めたことにより、魔力を蓄えていた樹も消えたのでしょう。それなら説明がつきます。
あと、自分達が使える主人を見つけたので、目覚めと共に契約を結んだが主人が幼いために再度眠りに入ったのでしょう。しかも、主人の側で。』
それを聞いて皆の視線は私に集中する。
私は状況が分からずキョトンとして首を傾げる。
「リンに何かトラブルでもおきるの?ドラしゃん?」
お母さんは不安そうにドラしゃんに質問すると、ドラしゃんは正直に答える。
『お嬢様自信には特に大きな危険はございません。彼らは一度主人と認めた相手は全力で護ります。
そのため、お嬢様に害を成す者が居たら全力で潰しにかかります。
今はお嬢様が幼いのもあり、力も安定しないのでお嬢様の身につけている物を仮住まいにして眠っています。
だからでしょう。腕輪の玉が彼らの力を得た宝珠変わったのです。
しかし、あの3体が目醒めたと言うことは他の【大聖霊】も集まってくる可能性が高くなります。
そうなれば、我々が色々気を付けないといけなくなります。
本来はこんなに早く現れるとは思っていませんでしたので油断しておりました。
それほどお嬢様の魔力は皆様より強力と言えます。
正直に申しますと、お嬢様はこの世界で神の次。いいえ、神をも超える存在になる可能性があります。
それでもお嬢様はお嬢様です。』
ドラしゃんがそういうと、お母さんが
「どんな力を得てもリンがリンなら、私達の娘です。アキラも私達の息子です。私達は今までと変わらずこの子達を愛して育てます。
それは誰がなんと言おうと変わりません。」
お母さんの言葉にお父さんもキッチンで頷く。
「フレア。お前さんが心配なのは分かるけどこの子はまだ3歳だよ。人生もこれからだ。この親の子だよ。心配し過ぎは良くないね。
それにこの家族を護ってるのはアンタだけでないよ。
私らも居るだよ。こんだけのメンバーが居るんだ。どうにかなるさ。」
ルミばぁーちゃんは"なぁー、リン"と言い私の頭を優しく撫でてくれた。
私は皆が何を言ってるのかは分からなかったが、私を大事に思っていてくれているのは分かったので笑顔皆を見つめる。
そしてそれを見守っていたムキじぃーちゃん達もルミばぁーちゃんと同じ気持ちだった。ドラしゃんは腹を完全に括る。
どのような事が起ころうが"お嬢様を守り抜く"と。
この話は一度終了し遅めの昼ご飯を取る事に。
何せ、私のお腹の虫がご飯をひたすら要求し続けているからだ。
ドラしゃんは少し不安が残るので今日の事を王様へ報告することにした。
皆がお昼ご飯の準備をしている時にこっそり伝言を飛ばしたのだっあ。
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