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第五章
5-17 ダンジョンに再び コルクの能力確認
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新たに生み出した"コルク"に一筋の希望を託して私はある指示を出すことにしたのだが...まさかここまで上手く行くとはこの時は思ってもいなかった。
いや...実は密かにできるのでは?という確証めいたものは感じていたが...その予想を遥かに超えた能力を"コルク"は発揮して見せてくれたのだ。
私の頬に嬉しそうに頬ずりするコルクを私は優しく撫でてある指示をだした。
『コルク。あなたならここからこのダンジョン全体を"視る"ことができるかしら?』
私がそう確認するとコルクは少し間を置いて宙に移動する。
そして...大きな瞳を更に大きくして辺りを見渡すかのようにゆっくり回旋しながら景色を眺めてだす。
この行動の意味をいまいち分からない私達からしたらただ辺りの景色を眺めている...だけにみえるのだが、実は違っていた。
この時はコルクは一見辺りの景色を眺めている様な動作をしていたが、本当は今いる場所からダンジョン全体、いいやダンジョンの外の景色まで見通していたのだった。
ゆっくりと本当にゆっくりと目を見開いて上空を回旋するコルク。
私達はただ静かにコルクの高度を見守る。どれくらい時間が経っただろうか...上空を二周ぐらい回旋し終えると目の大きさを元に戻して上機嫌でコルクが私の元に戻ってきた。
『どう...だった??』
間抜けにもそれしか言葉が出なかった私。しかし、コルクは私の言いたいことが読み取れているのか自分のおでこを私のおでこにくっつけてきた。
側から見たら戯れている様に見えるのだが...。
『えっ?!嘘!!』
私は思わず声を上げてしまった。
実はコルクは私のおでこに自分のおでこをつけた時に私の脳内に自分が見た景色をリアルな映像として流してきたのだ。
私は近距離でコルクを見つめるとコルクはどことなく自信満々気な表情を浮かべていた。
私の驚きの声を聞いてキュリッチとブルーム兄さんは私の周りを"どうした!どうした!"と言いながらウロウロしだす。
私はとりあえずコルクが見せてくれる"映像"を全て身終えてから二人の言葉に答える。
コルクが私のおでここから離れると流れてきた映像は止まった。
コルクはこれでどう?と言わんばかりに自信満々な表情を浮かべて私をみつめる。
私はそんなコルクに満面の笑みを浮かべて良くやったと褒め称えた。
そして、今あったできごとを周囲でうるさくしている二人に伝えると二人は私と同じ様に驚いた声をあげる。
無理もない。しかし、このコルクの能力はこれでは終わらなかった。
私にした様に、キュリッチとブルーム兄さんのおでこに自分のおでこを付けて、同じように映像を見せるだけにとどまらず、表面積が広い岩肌や地面や水面などに自分が見た映像を映し出すことができたのだ。
さらに!コルクには秘められた能力を密かに持っていたのだった。
いや...実は密かにできるのでは?という確証めいたものは感じていたが...その予想を遥かに超えた能力を"コルク"は発揮して見せてくれたのだ。
私の頬に嬉しそうに頬ずりするコルクを私は優しく撫でてある指示をだした。
『コルク。あなたならここからこのダンジョン全体を"視る"ことができるかしら?』
私がそう確認するとコルクは少し間を置いて宙に移動する。
そして...大きな瞳を更に大きくして辺りを見渡すかのようにゆっくり回旋しながら景色を眺めてだす。
この行動の意味をいまいち分からない私達からしたらただ辺りの景色を眺めている...だけにみえるのだが、実は違っていた。
この時はコルクは一見辺りの景色を眺めている様な動作をしていたが、本当は今いる場所からダンジョン全体、いいやダンジョンの外の景色まで見通していたのだった。
ゆっくりと本当にゆっくりと目を見開いて上空を回旋するコルク。
私達はただ静かにコルクの高度を見守る。どれくらい時間が経っただろうか...上空を二周ぐらい回旋し終えると目の大きさを元に戻して上機嫌でコルクが私の元に戻ってきた。
『どう...だった??』
間抜けにもそれしか言葉が出なかった私。しかし、コルクは私の言いたいことが読み取れているのか自分のおでこを私のおでこにくっつけてきた。
側から見たら戯れている様に見えるのだが...。
『えっ?!嘘!!』
私は思わず声を上げてしまった。
実はコルクは私のおでこに自分のおでこをつけた時に私の脳内に自分が見た景色をリアルな映像として流してきたのだ。
私は近距離でコルクを見つめるとコルクはどことなく自信満々気な表情を浮かべていた。
私の驚きの声を聞いてキュリッチとブルーム兄さんは私の周りを"どうした!どうした!"と言いながらウロウロしだす。
私はとりあえずコルクが見せてくれる"映像"を全て身終えてから二人の言葉に答える。
コルクが私のおでここから離れると流れてきた映像は止まった。
コルクはこれでどう?と言わんばかりに自信満々な表情を浮かべて私をみつめる。
私はそんなコルクに満面の笑みを浮かべて良くやったと褒め称えた。
そして、今あったできごとを周囲でうるさくしている二人に伝えると二人は私と同じ様に驚いた声をあげる。
無理もない。しかし、このコルクの能力はこれでは終わらなかった。
私にした様に、キュリッチとブルーム兄さんのおでこに自分のおでこを付けて、同じように映像を見せるだけにとどまらず、表面積が広い岩肌や地面や水面などに自分が見た映像を映し出すことができたのだ。
さらに!コルクには秘められた能力を密かに持っていたのだった。
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