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第五章

5-5 ダンジョンに再び 新たな試みを

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 翌朝、予定通り私達は二手に分かれて行動をとる。

私とブルーム兄さん、ローダンそしてキュリッチがダンジョンに入り、ラース兄さん、フレア、ギルマスが基地に残り私達からの連絡を待つと言う段取りでだ。

『問題なくできたら本日中には何らかのアクションが皆さんの所に来るかと思います。最低でも2日程待って何もなかったらダンジョンに入って来るでどうでしょうか?』

私達がダンジョンに入る前にキュリッチがラース兄さん達に最終確認と言わんばかりに提案するとその予定で動くことに。

私達は必要な準備をしっかりしてダンジョンに入る。

ダンジョンに入ればエリアはどこでもいいとキュリッチは言うので、とりあえず最初のエリアのどこかには入ってみることにした。

入り口付近でもよかったのだが、そこだと魔物が全くいないので、外に映像を届ける時に何もない単なる森を写しても意味がないと思ったからだ。

まぁ~一番無難なスライムエリアに行くことに決め、私達はスライムエリアの入り口を目指す。

入り口を進んでスライムエリアへ入る入り口を見つけたのだが...何か様子が変であることに気付いた。

いつもなら入り口が光っていて、近寄ると扉が勝手に開くのだが...全く光っていない上に、近寄っても扉が開く気配がまったくない。

前回来た時にスライムエリアを色々いじったせいかと思い、急遽他のエリアに向かうことにしたのだが...。

『えっ?嘘でしょう?なんで??』

他のエリアへの入り口もスライムエリアへ行く入り口とまったく同じ状況になっていたのだ。

ブルーム兄さんが入り口の扉を引いたり押したり、蹴ったり、殴ったりしてみたが...うんともすんとも言わない。

『あれれ?どうしたんだろう?エリア内は特に普段と変わりないんだけど...。』

そう言ってキュリッチはエリアの入り口の扉に手を当てて言う。

どうやらダンジョンの主なので軽く扉に触れるだけでも、エリア内の様子がわかるようだ。

『向こうの様子は全く変わりないの?』

私がキュリッチに質問するとキュリッチは頷きながらこたえる。

『全く変わりないですね。でも...。』

『でも?』

私がキュリッチの言葉に対してオウム返ししていると

『エリアの中は変わりないんですが、どうやらエリア同士の出入口が何らかの作用で全て使えなくなっていますね。』

そう呟くキュリッチ。探りを入れているみたいだけど、原因がわからない様子。

エリア内は変わりないのに、エリア同士を繋ぐ出入り口だけ様子が変なのはかなり気になる。

とりあえず原因がわからないのでは先に進むことができないので、一度ダンジョンから出てギルマス達にも相談しようと思って出口に向かったのだが...案の定なんらかの作用で出口が封鎖されており、私達は完全に閉じ込められてしまったのだった。
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