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第四章
4-190 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜ここからは本格的なダンジョンへ ⑨〜
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十分な休息をとった私達はここから出るためにエリアボスがいる場所へと移動を開始した。
出発する前にギルマスに本当にいいのか再度確認したが大丈夫だという。
「お前らがいるからと言って無理に進んだとしても、確実に俺は足手纏いになんだから無理する必要はない。
正確な判断をするのも冒険者として大事なことだからな。」
そう話したギルマスの表情には迷いはなかった。
それどころかスッキリした感じの表情に見えた。
ギルマスがそれでいいならと私達は休息地から移動する。
休息地をでると案の定次から次へと魔物と遭遇。今の所はギルマスもなんとか対応できるレベルの魔物みたいだが、かなり苦戦気味に見えた。
ギルマスレベルになると自分の実力を過剰評価せずに正確に判断することができるのだなと改めて偉大さを感じた。
ギルマスレベルにならなくても冒険者するならその判断は誰でもできて"当たり前"のことなのだろうけど、ほとんどの冒険者がそれができずに命を落としたり、重傷を負って冒険者を辞めざる得ない状況となるのだ。
だからこの大事な判断ができるかできないかが冒険者としてやっていくには大事なものである。
魔物を蹴散らしながら先を急ぐ私達。
戦闘を避けれる場合は避けて移動していく。
休憩地から出て数時間経っただろうか、ようやくエリアボスがいる場所が視界に入ってきた。
「なぁー、質問なんだが...ここのエリアボスってなんなんだ?」
群がってきた魔物達を蹴散らして一息ついていると、ギルマスが思い出したかのように聞いてきた。
ギルマスの言葉に私達は苦笑いを浮かべる。
私達の反応を見てギルマスは一気に不安な表情に変わる。
「なぁー!なんなんだよ!!」
中々返事しない私達にギルマスはオロオロしだす。
「もしかして?!爬虫類なのか?!どうなんだ?!!」
私達が中々返事をしないものだからギルマスは真っ青な顔をして私の肩を掴んで揺らし出す。
流石にギルマスが可哀想になり、揺られている私の代わりにフレアがギルマスの疑問に答える。
「心配するな。爬虫類は爬虫類でもギルマスが好き爬虫類だ。」
フレアの言葉を聞いて、ギルマスは私を揺らすのをやめる。
そして、フレアを見つめ本当か?と問いかける。
ギルマスの問いかけにフレアをはじめとして、他の兄弟達も頷く。
そして、私も目の前のギルマスに向けて溜息吐きながら伝えた。
『安心して。ここのエリアボスは気性の激しいブラックドラゴンよ。』
私の言葉にギルマスはへっ?と言って固まる。
兄弟達はなんで言うんだよ!と文句をいうが、エリアボスの前に行ってからパニックになられるよりかは今なってくれた方がいいと思って伝えたのだ。
ここのエリアは私達が本来の姿になっても遥かに大きなドラゴンで、人の話を全く聞かないクソ野郎なのだ。
それと戦って、奴をギャフンと言わせることができたらこのエリアから出られる。
その事を伝えたらギルマスは絶望感に満ちた表情で私を見つめて
「そんな奴にお前らは勝てるのか?」
ギルマスの言葉に私は満面の笑みを浮かべて
『勝てたから今私達ギルマスを連れてここにいるんじゃない?何言ってるの?今回も張り切って暴れるからギルマスは兄さん達の側からはなれないでね。』
私がそう伝えると私の側から離れてラース兄さんの側に行き、そっとラース兄さんの服の裾を掴むのだった。
出発する前にギルマスに本当にいいのか再度確認したが大丈夫だという。
「お前らがいるからと言って無理に進んだとしても、確実に俺は足手纏いになんだから無理する必要はない。
正確な判断をするのも冒険者として大事なことだからな。」
そう話したギルマスの表情には迷いはなかった。
それどころかスッキリした感じの表情に見えた。
ギルマスがそれでいいならと私達は休息地から移動する。
休息地をでると案の定次から次へと魔物と遭遇。今の所はギルマスもなんとか対応できるレベルの魔物みたいだが、かなり苦戦気味に見えた。
ギルマスレベルになると自分の実力を過剰評価せずに正確に判断することができるのだなと改めて偉大さを感じた。
ギルマスレベルにならなくても冒険者するならその判断は誰でもできて"当たり前"のことなのだろうけど、ほとんどの冒険者がそれができずに命を落としたり、重傷を負って冒険者を辞めざる得ない状況となるのだ。
だからこの大事な判断ができるかできないかが冒険者としてやっていくには大事なものである。
魔物を蹴散らしながら先を急ぐ私達。
戦闘を避けれる場合は避けて移動していく。
休憩地から出て数時間経っただろうか、ようやくエリアボスがいる場所が視界に入ってきた。
「なぁー、質問なんだが...ここのエリアボスってなんなんだ?」
群がってきた魔物達を蹴散らして一息ついていると、ギルマスが思い出したかのように聞いてきた。
ギルマスの言葉に私達は苦笑いを浮かべる。
私達の反応を見てギルマスは一気に不安な表情に変わる。
「なぁー!なんなんだよ!!」
中々返事しない私達にギルマスはオロオロしだす。
「もしかして?!爬虫類なのか?!どうなんだ?!!」
私達が中々返事をしないものだからギルマスは真っ青な顔をして私の肩を掴んで揺らし出す。
流石にギルマスが可哀想になり、揺られている私の代わりにフレアがギルマスの疑問に答える。
「心配するな。爬虫類は爬虫類でもギルマスが好き爬虫類だ。」
フレアの言葉を聞いて、ギルマスは私を揺らすのをやめる。
そして、フレアを見つめ本当か?と問いかける。
ギルマスの問いかけにフレアをはじめとして、他の兄弟達も頷く。
そして、私も目の前のギルマスに向けて溜息吐きながら伝えた。
『安心して。ここのエリアボスは気性の激しいブラックドラゴンよ。』
私の言葉にギルマスはへっ?と言って固まる。
兄弟達はなんで言うんだよ!と文句をいうが、エリアボスの前に行ってからパニックになられるよりかは今なってくれた方がいいと思って伝えたのだ。
ここのエリアは私達が本来の姿になっても遥かに大きなドラゴンで、人の話を全く聞かないクソ野郎なのだ。
それと戦って、奴をギャフンと言わせることができたらこのエリアから出られる。
その事を伝えたらギルマスは絶望感に満ちた表情で私を見つめて
「そんな奴にお前らは勝てるのか?」
ギルマスの言葉に私は満面の笑みを浮かべて
『勝てたから今私達ギルマスを連れてここにいるんじゃない?何言ってるの?今回も張り切って暴れるからギルマスは兄さん達の側からはなれないでね。』
私がそう伝えると私の側から離れてラース兄さんの側に行き、そっとラース兄さんの服の裾を掴むのだった。
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