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第四章
4-188 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜ここからは本格的なダンジョンへ ⑦〜
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食事を済ませて一息をつきながら今後どうするかを改めて話し合うことにした。
ラース兄さんは持っていた地図を片付けたテーブルの上に広げて現在地の説明から行う。
『ここは地図で言うと...この場所にあたる。まだ、はっきりとした名前は付いていないが、中腹エリアにしてはかなりハイランクの魔物がゴロゴロいる場所ではある。
その分、得られる資材は高額なものが多いし、薬草や食料品もそれなりにある場所だが...ここで過ごせるのは私達の経験上Sランク以上の冒険者でも1割生き残れたらいい方だと思っている。』
ラース兄さんの言葉にギルマスは顔色を失う。
私達はラース兄さんの言葉に静かに頷き間違いでない事を肯定する。
私達の反応をみて言葉も失うギルマス。
この反応には私達は予想がついていたので特に何も言わず様子を伺う。
ラース兄さんはギルマスの様子を観察しながら言葉を続ける。
『正直、この中腹エリアではここが一番厄介な場所です。だからと言って他の中腹エリアが安全だとは言わない。
あと、ここより先に進むと上腹部エリアとなるのだが...ここらになるとSランク冒険者以上でも生き残れる可能性はかなり低くなります。
ソロなら中腹エリアでも生き残りは無理です。
複数のパーティでなんとか生き残れる可能性が上がるだけです。
上腹部エリアになるとソロだと確実に生存不可で、パーティだと...ギリギリだと考えられます。
なぜなら私達兄弟でもキュリッチがいたから無傷で生還できたのですから。』
ここまで話するとギルマスから魂が抜け出しかけていた。
私は慌ててギルマスに声をかけた。
『ギルマス!しっかりして!今回ギルマスはこ"ダンジョンの調査"に来たんですよね?
だからラース兄さんは包み隠さずに事実を述べているんです。
確かにかなり残酷な内容ばかりだけど正確な情報を持って帰らないといけないんだよね?しっかりしてよ!』
私がそう伝えるとギルマスは消えかけていた魂を呼び戻して、止まりかけていた思考回路を動かしていく。
空気を読んだフレアがギルマスにリラックスできようにお茶を渡すと、ギルマスはフレアからお茶をもらい一息付いてから頭の整理がてら質問をし出す。
「ふー...頭から情報を整理したいからもう一度内容を繰り返す事になるが...協力してくれよ。」
ギルマスの言葉を聞いて私もラース兄さんも提案を断らずに素直に受け入れて、ギルマスの言葉に耳を傾ける。
ギルマスはラース兄さんが広げている地図を指さしながらダンジョン全体の環境を把握していく。
地図全体をこのダンジョン全体としたら入り口手前が、初級ランクならソロは難しいが、パーティなら!無事に生還できるエリア。
中級、上級ランクの冒険者ならソロならなんとか生還でき、パーティなら確実に生還可能なエリアであること。
今私達がいる場所を含めた中腹エリアは、初級ランクの冒険者はソロどころかパーティでも生還不可能なエリア。
中級、上級ランクでもソロは確実に生還不可能。運が良ければギリギリのラインで生還ができるかな...。
パーティだとなんとか生還する可能性が上がるレベルのエリアであること。
そして...ここよりさらに上のエリアになると...私達ランクの冒険者でもかなり危険で、キュリッチもしくはキュリッチの主である私が一緒なら生還可能なエリアであること。
そして、エリアのランクが上がれば上がるほど、そこに生存する魔物ランクもハイランクがゴロゴロ。
薬草なども貴重なものが豊富で資材類も高価なものが多いのだが...確実に命の保証はない場所となるのだった。
その事をギルマスは確認作業のごとく一つ一つ丁寧に私達に問い合わせしながら話を進めるのだった。
ラース兄さんは持っていた地図を片付けたテーブルの上に広げて現在地の説明から行う。
『ここは地図で言うと...この場所にあたる。まだ、はっきりとした名前は付いていないが、中腹エリアにしてはかなりハイランクの魔物がゴロゴロいる場所ではある。
その分、得られる資材は高額なものが多いし、薬草や食料品もそれなりにある場所だが...ここで過ごせるのは私達の経験上Sランク以上の冒険者でも1割生き残れたらいい方だと思っている。』
ラース兄さんの言葉にギルマスは顔色を失う。
私達はラース兄さんの言葉に静かに頷き間違いでない事を肯定する。
私達の反応をみて言葉も失うギルマス。
この反応には私達は予想がついていたので特に何も言わず様子を伺う。
ラース兄さんはギルマスの様子を観察しながら言葉を続ける。
『正直、この中腹エリアではここが一番厄介な場所です。だからと言って他の中腹エリアが安全だとは言わない。
あと、ここより先に進むと上腹部エリアとなるのだが...ここらになるとSランク冒険者以上でも生き残れる可能性はかなり低くなります。
ソロなら中腹エリアでも生き残りは無理です。
複数のパーティでなんとか生き残れる可能性が上がるだけです。
上腹部エリアになるとソロだと確実に生存不可で、パーティだと...ギリギリだと考えられます。
なぜなら私達兄弟でもキュリッチがいたから無傷で生還できたのですから。』
ここまで話するとギルマスから魂が抜け出しかけていた。
私は慌ててギルマスに声をかけた。
『ギルマス!しっかりして!今回ギルマスはこ"ダンジョンの調査"に来たんですよね?
だからラース兄さんは包み隠さずに事実を述べているんです。
確かにかなり残酷な内容ばかりだけど正確な情報を持って帰らないといけないんだよね?しっかりしてよ!』
私がそう伝えるとギルマスは消えかけていた魂を呼び戻して、止まりかけていた思考回路を動かしていく。
空気を読んだフレアがギルマスにリラックスできようにお茶を渡すと、ギルマスはフレアからお茶をもらい一息付いてから頭の整理がてら質問をし出す。
「ふー...頭から情報を整理したいからもう一度内容を繰り返す事になるが...協力してくれよ。」
ギルマスの言葉を聞いて私もラース兄さんも提案を断らずに素直に受け入れて、ギルマスの言葉に耳を傾ける。
ギルマスはラース兄さんが広げている地図を指さしながらダンジョン全体の環境を把握していく。
地図全体をこのダンジョン全体としたら入り口手前が、初級ランクならソロは難しいが、パーティなら!無事に生還できるエリア。
中級、上級ランクの冒険者ならソロならなんとか生還でき、パーティなら確実に生還可能なエリアであること。
今私達がいる場所を含めた中腹エリアは、初級ランクの冒険者はソロどころかパーティでも生還不可能なエリア。
中級、上級ランクでもソロは確実に生還不可能。運が良ければギリギリのラインで生還ができるかな...。
パーティだとなんとか生還する可能性が上がるレベルのエリアであること。
そして...ここよりさらに上のエリアになると...私達ランクの冒険者でもかなり危険で、キュリッチもしくはキュリッチの主である私が一緒なら生還可能なエリアであること。
そして、エリアのランクが上がれば上がるほど、そこに生存する魔物ランクもハイランクがゴロゴロ。
薬草なども貴重なものが豊富で資材類も高価なものが多いのだが...確実に命の保証はない場所となるのだった。
その事をギルマスは確認作業のごとく一つ一つ丁寧に私達に問い合わせしながら話を進めるのだった。
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