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第四章
4-174 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜スライムエリア⑦〜
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スライム達の絶滅を防ぐためにエリア内の環境をいじり出した私達。
ダンジョンの主でるキュリッチが以前とは違った環境になるように地形を変えていく。
ある程度の地形が整ったらスライム達やその敵が繁殖して生活しやすいように環境を今度は私が整えることに。
衝撃波によって剥き出しの地面と石と岩だけとなった場所に魔力を流し、草花を生み出し、木を生やして、小川を作り、泉や沼地なども作っていく。
保護しているスライムの木も場所を移動させて、敵から見えにくい場所に移植し直す。
何日もいや何年もかけてやることをほんの一瞬でやり遂げるのにはかなりの魔力を消費するので、私かキュリッチにしかできないこと。
兄弟達とギルマスは目の前で繰り広げられている生命の誕生に驚きの声を漏らしながらただひたすら黙って見守っていた。
エリア内の全てに魔力を流し、消した植物達を再生し終える頃には陽が傾きかけていた。
『ふぅ~、これでなんとか全部環境がととのったかなぁ??あとは...スライムの木の所にいって生まれてきたスライム達に異常がないか確認すればいけると思うわ。そんでもって、エリアボスに話をして、敵となる魔物を生み出したら全て完了かな??』
地面から手を離して背伸びをしながら私は兄弟達に話しかける。
私の言葉を聞いたキュリッチが手を上空にかざし、保護してあったスライム達もそれぞれの環境にあった場所に移動させて結界を解いていく。
『スライム達もそれぞれ移動させたので大丈夫でしょう。私達も移動しますか?』
キュリッチの言葉を聞いて兄さん達は慌てて頷き歩みを進める。
ギルマスはマジマジと私とキュリッチを交互に見つめて何か言いたそうな雰囲気を醸し出す。
『ギルマス何?言いたいことがあるなら言ってよ。気持ち悪い...。』
私が眉を顰めながらそう呟くとギルマスは少しムスッとして呟く。
「けっ、なんでい!お前は相変わらず凄いなぁーと感心してたんだよ!あんな芸当は普通はできないからな。お前もだ!キュ...リッチ?だったか??お前も凄い魔力の持ち主なんだな?」
ギルマスの言葉にキュリッチはキョトンとした表情を浮かべる。
まぁ~、ダンジョンの主をしているからそれなりの魔力を所持してないと無理だからこの程度の事は朝メシ所かおやつにもならないぐらい軽いことなのだ。
キュリッチは首を傾げながら
『お主はこれぐらいの事もできないのか?それでよくマスターを名乗っておるな??人間は本当に軟弱なんだな。』
キュリッチの言葉に落ち込むギルマス。
私は苦笑いを浮かべながらキュリッチに説明する。
『キュリッチ、人間はね私達兄弟や貴方みたいに魔力を持ってないのよ。
それでもギルマスは魔力多い方なのよ?じゃないと、荒くれ者達を束ねるなんてできないの。私達のような存在自体が稀なことだからね。』
私が説明すると兄弟達が頷く。
『特にスノーは俺たち兄弟の中でもかなりの魔力量の持ち主だから異例中の異例だな。でも、それも個性だからいいんだよ!』
『そうですね。魔力量が多いのもいれば、魔力量は少なくても剣捌きが上手い者、知恵が回る者、コントロールが上手い者、いろんな人がいるからこそ面白いのですよ。』
『そうそう、皆同じだったらつまらないよ!』
「ああ、それぞれに違いがあるからこそ、上を目指せるというものだ。」
兄弟達の言葉にキュリッチは関心を示す。
そして...ギルマスを見つめ
『じゃーヌシはこんな兄弟達と普通に過ごせているから人の中でも特殊な分類に入るのだな!それならマスターと名乗っても不思議ではない!素晴らしいな!』
キュリッチにそう言われて背中を押されたギルマスは複雑な表情を浮かべるのだった。
ダンジョンの主でるキュリッチが以前とは違った環境になるように地形を変えていく。
ある程度の地形が整ったらスライム達やその敵が繁殖して生活しやすいように環境を今度は私が整えることに。
衝撃波によって剥き出しの地面と石と岩だけとなった場所に魔力を流し、草花を生み出し、木を生やして、小川を作り、泉や沼地なども作っていく。
保護しているスライムの木も場所を移動させて、敵から見えにくい場所に移植し直す。
何日もいや何年もかけてやることをほんの一瞬でやり遂げるのにはかなりの魔力を消費するので、私かキュリッチにしかできないこと。
兄弟達とギルマスは目の前で繰り広げられている生命の誕生に驚きの声を漏らしながらただひたすら黙って見守っていた。
エリア内の全てに魔力を流し、消した植物達を再生し終える頃には陽が傾きかけていた。
『ふぅ~、これでなんとか全部環境がととのったかなぁ??あとは...スライムの木の所にいって生まれてきたスライム達に異常がないか確認すればいけると思うわ。そんでもって、エリアボスに話をして、敵となる魔物を生み出したら全て完了かな??』
地面から手を離して背伸びをしながら私は兄弟達に話しかける。
私の言葉を聞いたキュリッチが手を上空にかざし、保護してあったスライム達もそれぞれの環境にあった場所に移動させて結界を解いていく。
『スライム達もそれぞれ移動させたので大丈夫でしょう。私達も移動しますか?』
キュリッチの言葉を聞いて兄さん達は慌てて頷き歩みを進める。
ギルマスはマジマジと私とキュリッチを交互に見つめて何か言いたそうな雰囲気を醸し出す。
『ギルマス何?言いたいことがあるなら言ってよ。気持ち悪い...。』
私が眉を顰めながらそう呟くとギルマスは少しムスッとして呟く。
「けっ、なんでい!お前は相変わらず凄いなぁーと感心してたんだよ!あんな芸当は普通はできないからな。お前もだ!キュ...リッチ?だったか??お前も凄い魔力の持ち主なんだな?」
ギルマスの言葉にキュリッチはキョトンとした表情を浮かべる。
まぁ~、ダンジョンの主をしているからそれなりの魔力を所持してないと無理だからこの程度の事は朝メシ所かおやつにもならないぐらい軽いことなのだ。
キュリッチは首を傾げながら
『お主はこれぐらいの事もできないのか?それでよくマスターを名乗っておるな??人間は本当に軟弱なんだな。』
キュリッチの言葉に落ち込むギルマス。
私は苦笑いを浮かべながらキュリッチに説明する。
『キュリッチ、人間はね私達兄弟や貴方みたいに魔力を持ってないのよ。
それでもギルマスは魔力多い方なのよ?じゃないと、荒くれ者達を束ねるなんてできないの。私達のような存在自体が稀なことだからね。』
私が説明すると兄弟達が頷く。
『特にスノーは俺たち兄弟の中でもかなりの魔力量の持ち主だから異例中の異例だな。でも、それも個性だからいいんだよ!』
『そうですね。魔力量が多いのもいれば、魔力量は少なくても剣捌きが上手い者、知恵が回る者、コントロールが上手い者、いろんな人がいるからこそ面白いのですよ。』
『そうそう、皆同じだったらつまらないよ!』
「ああ、それぞれに違いがあるからこそ、上を目指せるというものだ。」
兄弟達の言葉にキュリッチは関心を示す。
そして...ギルマスを見つめ
『じゃーヌシはこんな兄弟達と普通に過ごせているから人の中でも特殊な分類に入るのだな!それならマスターと名乗っても不思議ではない!素晴らしいな!』
キュリッチにそう言われて背中を押されたギルマスは複雑な表情を浮かべるのだった。
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