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第四章

4-135 ギルマスを連れて森に再調査へ ③

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 ギルマスに見つめられて私は苦笑いを浮かべて見つめ返す。
ラース兄さんは荷造りしながら更に言葉を続ける。

『キュリッチは今はあんな見た目ですが、あの森原産の魔物の上に、ダンジョンの管理者なんですよ。
そんなキュリッチに気に入られてスノーが契約してしまって、スノーはあの森の総支配人みたいな立ち位置になってしまったんですよね。
 ですから余程の命知らずか、ダンジョンルールに忠実な魔物しか私達に襲いかかる事はなかったので、比較的楽にまえたんですよ。』

ラース兄さんの言葉にギルマスは膝を崩して地面にひれ伏して頭を抱えだす。

『ラース...お前もーちっと言葉を選んでやったら?』

『あーあー...ギルマス大丈夫??ただでさえお年寄りくさくなってきたのに...老け込むよ?』

「お前ら...もっといいようがあるだろう?大丈夫か?ギルマス??」

ブルーム兄さん、ローダン、フレアが作業の手を止めて崩れ落ちたギルマスの側に来て声をかける。

すると...

「なんで...お前らは...普通に調査ができないんだ??」

内心泣きたいのを必死に堪えて小言をいうギルマスに私達は苦笑いを返すしかできなかった。

『一応...普通に調査してきたのよ?たまたま...ねぇ~...。幸運に恵まれた??ってな感じよね!』

私がそう言うとギルマスに睨まれた。
まぁ~普通の人ならそんな事は起きないだろうし、まずあの森からは出れないと思う。

でも...私達ですからね...仕方がないといい加減諦めて欲しいと内心私は思っていたら

『ギルマスもいい加減諦めた方がいいですよ。私達ですよ?一般人の普通が適用するはずがないですよ。』

これまた天使の笑みを浮かべてラース兄さんがトドメを刺す。

ラース兄さんの言葉を聞いてギルマスの堪忍袋のおが切れた。

「き・さ・ま・らぁーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギルマスの怒号と共に私達の頭に拳が落とされ、私達はその場に正座させられて久しぶりに説教を受けることに...。

約三十分ほどかな??ギルマスの説教を受けた私達。
まだお怒りのギルマスを宥めて、私達は荷造りを再開して準備を整えて森の入り口まで移動した。

「なんで...お前達は...。」

まだぶつぶつ文句を言うギルマス。
私達はギルマスを宥めながらも森の外で私達の帰りを待つロコリスに段取りについて話をする。

『とりあえず、私達とギルマスで森にもう一度入ってくる。今度はどうなるか分からないから...私達が森に入って1ヶ月経っても出てこなったから街に報告して。それまでは、あの場所で待機してて欲しい。』

私がそう伝えるとロコリスは不安そうな顔をする。
そんなロコリスに私は普段通りに接する。

『大丈夫。私達よ?ギルマスはともかく、私達なら大丈夫だから。あくまでももしもって事だから。
 前も通信魔道具で連絡とれたでしょう?今回もそれで何かあれば連絡するからちゃんと通信魔道具持っててよ?』

私はそう言って鞄の中から通信魔道具をロコリスに見せなが話をするとロコリスはホッとした表情を浮かべて頷く。

森の入り口に着くと歩を止めて改めてロコリスに留守をお願いして、私達は文句をまだ言っているギルマスの背中を押して森の中に入って行く。
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