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第四章
4-117 調査・探索を続行して ⑤
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『ブルームそれはあまりにも無謀だと思うぞ。日数的にはまだ想定していた期間より早く事が進んでいるから問題はないかと思うが...未知のダンジョンに挑むには準備不足だ。
どんなダンジョンかも分からないのに、こんな軽装備なんかでは死にに行く様なものだ。』
フレアは冷静にブルーム兄さんを見つめながら語る。
フレアのその言葉にブルーム兄さんは反論するのかと思ったら意外とあっさりと納得した。
『やっぱりそうか...だよな?じゃー一度戻って体制を立て直すのが一番だよな?』
いつもならごねるのに一体どうした?そんな感情が私、ローダン、ラース兄さんの表情に現れていたのだろう、急にブルーム兄さんが不機嫌になり
『なっ!俺だってちゃんと考える時は考えるさ!ただよ、こんだけ広いダンジョンを難なくまえたからよぉ~もしかしたらって思っただけだ!』
と言って頬を膨らませてすねだす。
まぁ~確かにこの森もダンジョンなんだが...悠々自適に...楽勝に過ごせたのは、キュリッチのおかげだからなんだけどね...。
そうじゃなかったら結構苦戦していたと思う。
そんな事を私が考えていたらラース兄さんが地図を再度確認してから話出す。
『この森自体だけなら私達の誰かを含めてなら、他の人達も入れるエリアがあるから問題はないと思うが...未知の領域を残したままにしておくのはスッキリしない。
それに、最初キュリッチが話していた"覚醒していない他の連中"の存在についても気になるからね。』
確かに...契約する前のキュリッチに会った時にそんな事を言っていたなぁーと改めて思い出して、ご飯の準備を整えて待機しているキュリッチを兄弟全員で見つめる。
すると...キュリッチは"そんな事言いましたね"と軽い感じで呟きつつもちゃんと詳しい話をしだした。
『確かにあの時にそんな感じの事を言いましたね。
私がこの土地が変化する前にいたダンジョンと同等のレベルのダンジョンが近隣に幾つかあったんだよねぇ~。
もちろんそれらのダンジョンはどれも系統は違うよ。でも、それぞれのダンジョンを納めているモノは曲者揃いで、能力値も私と変わらないモノ達ばかりだ。
そんな連中もこの地が壊れる時に奴らのダンジョンも同じ道を歩んでいる。
不思議とそういうのは関わりがなくとも分かるような仕組みになってるからね。』
昔話を語る様に話をするキュリッチ。
しかし、その内容はあまり喜ばしいものではなかった。
『私が眠りについたようにそれぞれのダンジョンの主も眠りについているし、もちろん私のように再生もしている。しかし...いくら私でも彼らがどのように再生して、今現在どのような能力を備えているかはまでは分からない。
分からないが...まだ覚醒していないのは確かだね。再生はしてるけど...覚醒はしていない。』
キュリッチのその言葉にフレアが眉を顰めながら質問する。
『なぜ、覚醒していないと言い切れるんだ?』
フレアのその言葉にキュリッチはとんでもない事を言い出すのだった。
どんなダンジョンかも分からないのに、こんな軽装備なんかでは死にに行く様なものだ。』
フレアは冷静にブルーム兄さんを見つめながら語る。
フレアのその言葉にブルーム兄さんは反論するのかと思ったら意外とあっさりと納得した。
『やっぱりそうか...だよな?じゃー一度戻って体制を立て直すのが一番だよな?』
いつもならごねるのに一体どうした?そんな感情が私、ローダン、ラース兄さんの表情に現れていたのだろう、急にブルーム兄さんが不機嫌になり
『なっ!俺だってちゃんと考える時は考えるさ!ただよ、こんだけ広いダンジョンを難なくまえたからよぉ~もしかしたらって思っただけだ!』
と言って頬を膨らませてすねだす。
まぁ~確かにこの森もダンジョンなんだが...悠々自適に...楽勝に過ごせたのは、キュリッチのおかげだからなんだけどね...。
そうじゃなかったら結構苦戦していたと思う。
そんな事を私が考えていたらラース兄さんが地図を再度確認してから話出す。
『この森自体だけなら私達の誰かを含めてなら、他の人達も入れるエリアがあるから問題はないと思うが...未知の領域を残したままにしておくのはスッキリしない。
それに、最初キュリッチが話していた"覚醒していない他の連中"の存在についても気になるからね。』
確かに...契約する前のキュリッチに会った時にそんな事を言っていたなぁーと改めて思い出して、ご飯の準備を整えて待機しているキュリッチを兄弟全員で見つめる。
すると...キュリッチは"そんな事言いましたね"と軽い感じで呟きつつもちゃんと詳しい話をしだした。
『確かにあの時にそんな感じの事を言いましたね。
私がこの土地が変化する前にいたダンジョンと同等のレベルのダンジョンが近隣に幾つかあったんだよねぇ~。
もちろんそれらのダンジョンはどれも系統は違うよ。でも、それぞれのダンジョンを納めているモノは曲者揃いで、能力値も私と変わらないモノ達ばかりだ。
そんな連中もこの地が壊れる時に奴らのダンジョンも同じ道を歩んでいる。
不思議とそういうのは関わりがなくとも分かるような仕組みになってるからね。』
昔話を語る様に話をするキュリッチ。
しかし、その内容はあまり喜ばしいものではなかった。
『私が眠りについたようにそれぞれのダンジョンの主も眠りについているし、もちろん私のように再生もしている。しかし...いくら私でも彼らがどのように再生して、今現在どのような能力を備えているかはまでは分からない。
分からないが...まだ覚醒していないのは確かだね。再生はしてるけど...覚醒はしていない。』
キュリッチのその言葉にフレアが眉を顰めながら質問する。
『なぜ、覚醒していないと言い切れるんだ?』
フレアのその言葉にキュリッチはとんでもない事を言い出すのだった。
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