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第四章

4-107 発光する不審人物と遭遇して ②

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 ローダンが見つけた人物について今分かる情報としたら...全体的に発光していること、そして...とても残念な生き物であること、行動パターンがどことなく私達と代わり映えしないことだ。

発光しているのもどの様な原理で発光しているのかは分からないが、ぱっと見だけでだと、"発光キノコ"と同じ原理じゃないのか?というラース兄さんの意見だ。

光りかたも"発光キノコ"に似ていて、淡く存在を知らせる感じで光っているように見えるからだ。

あと、知能はある程度あるのだろうけど...賢いか??と聞かれたら...残念な分類に(ブルーム兄さんより)近いかな?という意見になった。

透き通った感じに見えるが、私達と同様に手足があり、枝を蔦で括ったりする技術はあるし、火おこしもしているので生活様式は私達と対して変わらないのだろうと予測した。

しかし...

『マジで気配がないな...。ないというか...薄いのか??いや??気配ないよな??』

今だに必死に枝を蔦でくくりつけながら必死に小屋をつくっている人物を見つつも辺りを警戒しながら観察を続けている私達。

ブルーム兄さんはその場にしゃがみ込み、完全にリラックスした状態で観察しながらそんな言葉を呟くが、確かに気を抜くと人物を見失いそうになるので"気配がない"と言ったほうが正解なのだろう。

あと...かなり観察しているが、怪しい人物と同系統の人種は全く現れる気配がない。

側にいるが、私達が見つけれてない可能性はあるが...視界に入る範囲内では今の所は確実にいない。

さてどうしたものかと悩んでいるといきなりブルーム兄さんが"やべー!!"と少し大きめの声を上げる。

声が大きいと注意をしようとしたらある事に気付いた。

観察していた対象と視線が完全に合っていることに気づいたのだ。

しかも、私が瞬きすれば相手も瞬きする。
視線を少しずらすと相手も少しずらす。

こちらも気配を消して観察していたはずなのだが...相手の状態も能力もまったく分からない状況で相手にバレるとは...。

私達はとりあえずその場から動かずに戦闘に備えていると、怪しい人物が不思議そうな表情からとても嬉しそうな表情に代わり...しまいには、とても嬉しそうにその場でジャンプしながら手を振り出したのだ。

『えっ?な、なに??あれ??』

思わずそう呟く私の言葉に他の兄弟達は"そんなのしるかい?!"と返事を返して警戒を強める。

と、とりあえず私だけでもと思い、相手が手を振っているので片手で手を振りかえすと...?!!

先程まで離れたいたはずの人物が一瞬にして目の前に移動して来て、振りかざしていた私の手を握っていた。

『えっ?!嘘っ!』

驚きながら思わずそう呟く私に目の前の人物が私の手を握ったまま話しかけてきた。
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