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第四章
4-106 発光する不審人物と遭遇して
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いきなり歩みを止めて意味不明な事を言い出したローダン。
そして、ローダンが視線を動かさずに左腕を上げて一点を指差すので、その先を見つめると...なんと?!数メートル先に人の姿があったのだ。
人??人だよね??でも全く気配を感じさせない...というか、気配がないと言った方が正しい。
ローダンが気付かなかったらきっと誰も気付かずにスルーしていたと思う。
いや、完全にスルーしていた。
(嘘でしょ?!結構広範囲に感知魔法[サーチ]をかけているんだけど、全く引っ掛からなかったわよ!!なんなの?!あの生き物?!)
ローダンが人と言った生き物は見た目は確かに人の形をしているが、なぜが淡く発光しているし、全く気配を感じないので注意深く見ていないと確実に見逃している。
きているものも、服...というにはお粗末で、ボロボロの布を纏っているだけの状態で、髪も伸び放題になっているので、どちらが前で後ろなのか分からない感じ。
相手はこちらの存在に全く気付いていない様子で、気の根元に大きな葉っぱと落ちていたのであろう木の枝を集めて小屋らしき物を作っている。
『おい...まじか...。えっ??どうするんだ??アイツにこえをかけるか??』
ブルーム兄さんが小声で話しかけてくるが、どうしたものか...。
誰も直ぐには返事が返せなかった。
しばらくこちらも気配を消して相手の動きを観察するのが賢明なのは確か。
まだ森の中がどの様になっているのか確かめていないからね。
でも...この気を逃すのもどうかと悩んでいると...
『とりあえず、声をかけるのはよしましょう。相手は今の所はひとりみたいですが、もしかしたら仲間が潜伏しているやも知れませんからね。
我々の感知魔法を掻い潜っているという事は、相手の方が一枚...もしかしたらそれ以上の上手の可能性がありますからね。』
ラース兄さんがいつも以上に慎重に回答してきたので、私達はそれに従う事にした。
だって、すでに目の前の人物一人すら感知できていなかったのだから、これで複数人いますとなったら完全にこちらの方が不利だ。
私達はこれでもかっとほど気配を消してその場で様子を伺うことにした。
こちらが観察していることに本当に全く気付いていないのか分からないが、何者かわからない人物は、出来栄えの悪い小屋を作り上げて喜んでいる。
でも...側から見るに絶対直ぐに潰れるだろうなぁーというショボイつくりをしているので、不安そうに見ていると...バキバキと物音を立てて案の定壊れていった。
不審人物は壊れた建物を見て絶望感を漂わせている。
(えー...これって...。)
なんとも言えない気持ちになったのはどうやら私だけでなかった様だ。
一緒に様子を見ていた兄弟皆が私と同じ思いだったようで、全員が同じなんとも残念そうな表情を浮かべて不審人物を眺めている。
(これはどうなんだろう??)
相手が何者か分からないのでなんとも言えない気持ちのまま私達はしばらくこのまま見守ることにした。
そして、ローダンが視線を動かさずに左腕を上げて一点を指差すので、その先を見つめると...なんと?!数メートル先に人の姿があったのだ。
人??人だよね??でも全く気配を感じさせない...というか、気配がないと言った方が正しい。
ローダンが気付かなかったらきっと誰も気付かずにスルーしていたと思う。
いや、完全にスルーしていた。
(嘘でしょ?!結構広範囲に感知魔法[サーチ]をかけているんだけど、全く引っ掛からなかったわよ!!なんなの?!あの生き物?!)
ローダンが人と言った生き物は見た目は確かに人の形をしているが、なぜが淡く発光しているし、全く気配を感じないので注意深く見ていないと確実に見逃している。
きているものも、服...というにはお粗末で、ボロボロの布を纏っているだけの状態で、髪も伸び放題になっているので、どちらが前で後ろなのか分からない感じ。
相手はこちらの存在に全く気付いていない様子で、気の根元に大きな葉っぱと落ちていたのであろう木の枝を集めて小屋らしき物を作っている。
『おい...まじか...。えっ??どうするんだ??アイツにこえをかけるか??』
ブルーム兄さんが小声で話しかけてくるが、どうしたものか...。
誰も直ぐには返事が返せなかった。
しばらくこちらも気配を消して相手の動きを観察するのが賢明なのは確か。
まだ森の中がどの様になっているのか確かめていないからね。
でも...この気を逃すのもどうかと悩んでいると...
『とりあえず、声をかけるのはよしましょう。相手は今の所はひとりみたいですが、もしかしたら仲間が潜伏しているやも知れませんからね。
我々の感知魔法を掻い潜っているという事は、相手の方が一枚...もしかしたらそれ以上の上手の可能性がありますからね。』
ラース兄さんがいつも以上に慎重に回答してきたので、私達はそれに従う事にした。
だって、すでに目の前の人物一人すら感知できていなかったのだから、これで複数人いますとなったら完全にこちらの方が不利だ。
私達はこれでもかっとほど気配を消してその場で様子を伺うことにした。
こちらが観察していることに本当に全く気付いていないのか分からないが、何者かわからない人物は、出来栄えの悪い小屋を作り上げて喜んでいる。
でも...側から見るに絶対直ぐに潰れるだろうなぁーというショボイつくりをしているので、不安そうに見ていると...バキバキと物音を立てて案の定壊れていった。
不審人物は壊れた建物を見て絶望感を漂わせている。
(えー...これって...。)
なんとも言えない気持ちになったのはどうやら私だけでなかった様だ。
一緒に様子を見ていた兄弟皆が私と同じ思いだったようで、全員が同じなんとも残念そうな表情を浮かべて不審人物を眺めている。
(これはどうなんだろう??)
相手が何者か分からないのでなんとも言えない気持ちのまま私達はしばらくこのまま見守ることにした。
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