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第四章

4-79 汚染された土地を徹底的に調査 ②

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 私達が調査開始して数十分経った頃に、休憩スペースに街からの増援が到着した。

昨日ラース兄さんがちゃんと説明...という名の脅しをかけてくれたおかげでちゃんとした人数で来ていた。

荷物を運搬するだけしたら、余分に来ていた人達は現地に残る人達に激励の言葉を伝えきた道を戻っていった。

前日のサンプル品を調査している人達と協力して荷物や機材の整理をして、全員で作業に取りかかる。

今回増援で来た人達の中には調理専門の人がいた。

こちらは頼んでなかったが、両親からの計らないだという。

『うちの子達、一つの事に夢中になるとまともなご飯も食べないから心配なの。だからしっかり、栄養ある物を食べさせてね。』

母達からの手紙も持参しての参加だったので断ることができず、調査チームの食事を一手に担ってもらった。

街からの増援の人達も昨日とってきたサンプル品の調査に加わっていく。

「凄い...本当に土の色が変わっているんですね。」

一人の調査員がまじまじとサンプル品を見つめる。

「色だけじゃない。なんと土に含まれる成分も変わっているだ!どう変化しているかしっかり確かめないといけないから頼むぞ!」

前から調査している調査員の一人が目を輝かせて答える。

その言葉を聞いて皆やる気を出して次々とサンプル品の調査を行なっていくのだった。


 

 その頃私達兄弟は現地にて新たなサンプルを見つけていた。

上空に放った無数の"眼"の一つが変化を見つけてそこに兄達を向かわせる。

『兄さん達!"眼"が新しい物を見つけたわ!ラース兄さんはそのまま前に進んで!他の人達はラース兄さんの方に向かって!』

私が上空からその内容を伝えると兄弟達の行動は早かった。

私が伝言を伝え切る前にすでに動いていたからだ。

全員で目的の場所に向かうと...なんとそこには?!!

『うそ...だろ?...。』

『いやいや...ありえませんよ...。』

『姉さんの魔力...やば...。』

「これは...やらかしたな...スノー。」

兄弟達は愕然とした表情でその場所を見つめながら呟く。

私は地上に降りたち兄弟達から発せられる呟きを耳にしながら内心焦る。
(マジで?!本当に私の魔力のせいなの?!!)

兄弟達がその呟きをいうのも無理がない。

雷を落としたのは二日前。
土地が変化したのが判明したのは昨日。
そして...草木が生えているのが今日!なのだから...。

"眼"が上空から見つけたモノを私に知らせた時には本当に疑った。

が...実際に目にすると疑わざるおえなかった。

今目の前には、変化した土地が更に色が鮮やかになっており、その上に少しだが草花と若木が植っているからだ。

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