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第四章

4-74 汚染された土地の調査開始 ③

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 一番土地が豊かになっている所の土とその土地に湧いていた水の採取をしながら戻るため、全員等間隔に横一列に並んで入り口に向かって歩いて行き、十歩ほど歩いたらその場所のサンプルをとって行く。
そして、またその場所から十歩ほど歩いて行きサンプルを採るを繰り返して進んでいった。

こうして日が沈む前にはサンプルを全て取り終えて休憩ポイントに戻ることができた。

調査に出た私達は休憩ポイント戻り今日あった出来事を残っているメンバーにも話をしつつ、自分達も頭の中を整理していくことにした。

話を聞いた残りのメンバー達は予想通りかなり驚いていた。
それもそうだよ。現場にいた私達ですら驚いているんだから無理もない。

現地に行って採ってきた無数のサンプルを目の前に広げながら話しをしたので彼らも納得するしかないので、半信半疑で話を飲み込んでくれた。

『サンプルを見てもらったら分かるけど、ここまで戻る間...雷を前に落とした所までこの色の土が広がっていて、場所によっては水が湧き出ていたのよ。』

私がそう説明するとラース兄さんが私の言葉に補足をしていく。

『それだけじゃない。水が湧き出ている側には少ないが草が生えていた。そちらも...ほら、サンプルを少しだが採ってきてるから明日からでいいから今できる範囲でいいから調べていって欲しい。』

ラース兄さんがそう話をすると

「明日と言わず今からします!手が欲しいので、街に残っているメンバーで動けそうな人がいたら派遣して欲しいのですが...可能ですか?!」

メンバーの一人からそう返事が返ってきたので、それならと言ってローダンが街へと一飛びしてくれることになった。

『今からするなら私達は明日に備えて先に休ませてもらってもいいかしら?
明日は私達兄弟だけで空からも色々と確認したい事があるから。』

私がそう話をするとブルーム兄さんが驚く。

『えっ?!お前!装具なしで動くのはまだ早いぞ!空気もどうなっているか分からないんだ?!!』

慌てて私を説得しようとするブルーム兄さんに向かって私はハァーと大きな溜息を吐きながら

『あのね...私なら装具着たままでも空から調査できるでわよ!
明日は私が上から見て、地上は兄さん達に任せるからそのつもりでいてね。』

私がそう言ってブルーム兄さんの肩を叩くと、肩を叩かれたブルーム兄さんは不思議そうな表情を浮かべて首を傾げる。

この状況からして本気で意味がわかっていないことが理解できたので、私は"馬鹿"でも理解できるようにブルーム兄さんに説明することにした。

私がブルーム兄さんに説明する間に、ラース兄さんとフレアは調査するに必要なものはないかと確認をとることにしたみたい。



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