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第四章
4-67 調査報告して
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私の言葉に驚いた表情をする調査員達の顔を見ながら更に言葉を続けた。
『いいかい。今ここにいる誰一人欠けてもダメなんだよ?
私達が住んでいる街もそうだけど、この世界を今以上に素晴らしいものにするためには本当に誰一人欠けても駄目なんだ。
ちなみに役に立たない人もいないよ。
そりゃ~これだけの人がいるだ。真面目に仕事に取り組める者もいれば、適当にしか仕事に取り組めない者もいる。
それでいいのよ。
考えてみな、世の中の人が皆ブルーム兄さんみたいなのとラース兄さんみたいなのばかりだって考えてみて?ゾッとしない??』
私の言葉を脳内で再現しているのだろう。
調査員達はなんやら変顔に...。
笑いを堪える者いれば、青ざめる者もいる。
頭を抱える者もいれば、涙目になる者もいる。
『ねぇ?嫌だろ?』
私が確認のために声をかけると全員首を縦に振った。
その反応が面白くて私は思わず笑ってしまった。
『だろう??色んな考えの人がいて、色んなことができる人がいるから面白いんだから。
でもね、だからといって目の前に与えられた仕事を蔑ろにしろとはいってないからね。』
「分かりました!」
作業員達は一斉に返事を返して来た。
なんやかんや話をしながら歩いていたからだろういつもより早く街に帰ってこれた。
私は作業員達にそれぞれ家に戻り休むように声をかけた。
『今日の調査報告は私がしておくからデータ貸して。皆はちゃんと身体を休めておきなよ。』
「ありがとうございます。ではこれが今日の調査データです。よろしくお願いします。」
私は調査員からデータを預かり彼らを見送ってから調査報告のために王様達の元へと向かった。
王様の元へと向かうとこの国の中枢を担うメンバーが全員揃っていた。
まぁ~死の土地から戻ってくる前に速達で知らせを送っていたからこうなることはなんとなく予想はついていた。
ついていたからこそ報告は私がすると言ってデータを預かってきたのだからね。
私は皆の顔を見つめながら部屋のドアを閉めて中に入っていくと...皆それぞれ誰が言うわけでもなく席に着く。
私は皆の前に行き調査員から預かって来たデータを開き見せながら説明をする。
『一応先に簡単に連絡はしていたけど...説明するわね。
死の土地の土はなんとも言えないドス黒く少しどろっとしているって話は覚えてる?』
私の言葉に全員無言で頷く。
それをみて私は言葉を続ける。
『で、今日たまたま調査中にふざけてた奴らがいて懲らしめるために弱目の雷魔法を放ったんだけど...一部が奴らの近くの地面に直撃したのよ。
そしたら...直後はそうでもなかったんだけど...時間が経ったら色がその部分だけ変わっていたの。
黒から...茶色に変わったわ。
つまり...浄化されたのよ。』
そこまで言い切ると騒めきが起きた。
『いいかい。今ここにいる誰一人欠けてもダメなんだよ?
私達が住んでいる街もそうだけど、この世界を今以上に素晴らしいものにするためには本当に誰一人欠けても駄目なんだ。
ちなみに役に立たない人もいないよ。
そりゃ~これだけの人がいるだ。真面目に仕事に取り組める者もいれば、適当にしか仕事に取り組めない者もいる。
それでいいのよ。
考えてみな、世の中の人が皆ブルーム兄さんみたいなのとラース兄さんみたいなのばかりだって考えてみて?ゾッとしない??』
私の言葉を脳内で再現しているのだろう。
調査員達はなんやら変顔に...。
笑いを堪える者いれば、青ざめる者もいる。
頭を抱える者もいれば、涙目になる者もいる。
『ねぇ?嫌だろ?』
私が確認のために声をかけると全員首を縦に振った。
その反応が面白くて私は思わず笑ってしまった。
『だろう??色んな考えの人がいて、色んなことができる人がいるから面白いんだから。
でもね、だからといって目の前に与えられた仕事を蔑ろにしろとはいってないからね。』
「分かりました!」
作業員達は一斉に返事を返して来た。
なんやかんや話をしながら歩いていたからだろういつもより早く街に帰ってこれた。
私は作業員達にそれぞれ家に戻り休むように声をかけた。
『今日の調査報告は私がしておくからデータ貸して。皆はちゃんと身体を休めておきなよ。』
「ありがとうございます。ではこれが今日の調査データです。よろしくお願いします。」
私は調査員からデータを預かり彼らを見送ってから調査報告のために王様達の元へと向かった。
王様の元へと向かうとこの国の中枢を担うメンバーが全員揃っていた。
まぁ~死の土地から戻ってくる前に速達で知らせを送っていたからこうなることはなんとなく予想はついていた。
ついていたからこそ報告は私がすると言ってデータを預かってきたのだからね。
私は皆の顔を見つめながら部屋のドアを閉めて中に入っていくと...皆それぞれ誰が言うわけでもなく席に着く。
私は皆の前に行き調査員から預かって来たデータを開き見せながら説明をする。
『一応先に簡単に連絡はしていたけど...説明するわね。
死の土地の土はなんとも言えないドス黒く少しどろっとしているって話は覚えてる?』
私の言葉に全員無言で頷く。
それをみて私は言葉を続ける。
『で、今日たまたま調査中にふざけてた奴らがいて懲らしめるために弱目の雷魔法を放ったんだけど...一部が奴らの近くの地面に直撃したのよ。
そしたら...直後はそうでもなかったんだけど...時間が経ったら色がその部分だけ変わっていたの。
黒から...茶色に変わったわ。
つまり...浄化されたのよ。』
そこまで言い切ると騒めきが起きた。
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