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第四章

4-53 特別編 ローダン

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 ふわふわした中でウトウト寝てたの。そこはとても安心して過ごせる場所でね、どれだけでも寝れたの。

寝ているとね自分に寄り添うように優しい声が出て聞こえてきたんだ。

とても優しい声でね僕ずっと聞いていたくなるような優しい声。

最初はその声の主が一人だと思ってたんだけど...よく聞いていると二つ声が聞こえてくるんだ。

大人びた声と...幼い声。
どちらも優しい声音をしていたから全く気づかなかったんだけどね。

大人っぽい声は僕を優しく包んで温めてくれているってことに気付いたんだ。

もう一つの声は僕がいる何かに寄り添うようにいて、その何か越しに話しかけてくれていたんだ。

『大丈夫だよ。私がいるからね。』

優しく僕に囁きかけてくる声。
聞いていると本当にホッとする。

その声とは別に賑やかな力強い声が聞こえてくるんだけど...なんだか怖い。

たまに衝撃も感じるし...。

だから僕はここから出るのが本当に怖かったんだ。
怖かったからなるべく深い眠りについたんだ。

その方が不安がなくなるからね。

でもどれだけ寝たんだろう。
わからなくなるぐらい寝ていたんだ。
するとね...とっても優しい声がたくさん聞こえてきたんだ。

優しくてホワホワしてて。
だから僕どうしてもその声の主に会いたくなって起きることにしたんだ。

そしたらね、優しいお姉ちゃんと頼もしいお兄ちゃん達に出会えたの。

強い両親にも会えてね、僕嬉しかった。

毎日が楽しくって起きて良かった思ったの。
だから逆に寝るのが怖くなったんだけど、お姉ちゃん達が側で居てくれるし、起きれなくなったら起こしてくれるって約束したから安心して寝れるようにもなったんだ。

ずっと一緒に居られると思ったのに、お姉ちゃんが不思議な力を持っている事を知ったら他の人達がお姉ちゃんを虐め出したんだ。

そのせいでお姉ちゃんがここで住めなくなってね、僕意地悪を仕返そうと思ったんだけどね、僕の代わりにお母さん達がいっぱい怒ってくれたから我慢した。

そして、お姉ちゃんとずっと住める場所にお引越しする事になったんだ。

僕はお姉ちゃん達とずっと居られるところならどこでも良かった。

お引越した先はこれまた不思議な光景が毎日見れてワクワクが止まらない場所だった。

隣人もいて、隣人もとてと面白い人達ばかり。

お姉ちゃんもお兄ちゃんも毎日笑顔で僕嬉しかった。

両親のお友達にもあったんだけど...一人とんでもない人がいたんだ。

本能的にその人には逆らってはダメって初めて感じた人。

馬鹿なお兄ちゃんはいつもその人にコテンパンにやられてるけどね。

これからも楽しい毎日だといいなぁー。
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