500 / 664
第四章
4-49 特別編 スノー&フレア編 2
しおりを挟む
フレアの変化にギョッとする女性と母さんに吹き飛ばされて傷一つなく戻ってくる男性達はかなり慌てふためいていた。
『母さんなんであの子目に涙か?て言うか赤ちゃんて泣くいきものなんでしょう?なんであんな反応なの??』
思わず思ったことを母さんに質問すると母さんはしっ!と私の口に指を当てる。
すると...赤ちゃんを抱き抱えている女性が母さんの代わりに私の質問に答えてくれたのだ。
「この子普段感情表現をしない子なの。生まれてこの方目に涙を浮かべて泣いたことないし、あんなに嬉しそうに喋ったこともないのよ。
いつも無表情で、喋っても"あー。"や"ぶっ"しか言わないから心配してたのよ。」
そう女性が話すると男性二人も首を縦に振る。
身内である人たちがそういう反応を示すのだから...そうなんだろうなぁーと思い赤ちゃんを見るとめちゃくちゃ目に涙を浮かべて私を見つめていた。
そして...私が目を逸らすと...
「うっ...ぎぁーーーーーーーっ!!ぎぁゃーーーーーーーーーーーっ!!!」
鼓膜を突き破るような大きな声を上げてこれでもかっと言う感じで鳴き声を上げて泣き出したのだ。
これにはさすがの母さんも耳を塞いで困惑していたし、私も耳を塞いだ。
可哀想なのは赤ちゃんを抱いた女性だ。
両手が赤ちゃんを抱いていることで塞がっているため耳を塞ぐことができないでいた。
男達はちゃっかり自分の耳を塞いでいる。
女性は赤ちゃんの初めての鳴き声に耳がやられたのか顔色が悪くなり目を回しかけていた。
これはまずいと判断した私は急いで赤ちゃんの側まで浮遊魔法を使い飛んでいき、耳には魔法で音を遮断するような感じで耳栓をして赤ちゃんを抱き上げた。
すると...あんなに大きな鳴き声をあげて鳴いていた赤ちゃんが静かになり、私を抱きしめ返してきたのだった。
赤ちゃんが静かになり私が赤ちゃんを抱き抱えているのを本能で悟ったのだろう。
女性は気絶してその場に倒れてしまったのだった。
母さんは慌てて女性を抱き起こして安否を確認。
男性達に何やら指示を出している。
男達は母さんに睨まれながらワタワタしているのを横目で見ながら私は赤ちゃんを見ると...赤ちゃんは自分の親指を口に咥えながら片方の手でしっかり私の腕を掴んでいた。
その手の力はかなり強いことに今度は気付けた。
『もう~分かったわよ。一緒に居てあげるからあんなに鳴いちゃダメよ!』
私がそう赤ちゃんに言うと赤ちゃんは嬉しそうに満面の笑みを浮かべるのだった。
その光景を女性を解放しながら驚きの表情で見ている大人たちがいることを私と赤ちゃんは忘れてお互いをぷにぷにしあっていたのだった。
『母さんなんであの子目に涙か?て言うか赤ちゃんて泣くいきものなんでしょう?なんであんな反応なの??』
思わず思ったことを母さんに質問すると母さんはしっ!と私の口に指を当てる。
すると...赤ちゃんを抱き抱えている女性が母さんの代わりに私の質問に答えてくれたのだ。
「この子普段感情表現をしない子なの。生まれてこの方目に涙を浮かべて泣いたことないし、あんなに嬉しそうに喋ったこともないのよ。
いつも無表情で、喋っても"あー。"や"ぶっ"しか言わないから心配してたのよ。」
そう女性が話すると男性二人も首を縦に振る。
身内である人たちがそういう反応を示すのだから...そうなんだろうなぁーと思い赤ちゃんを見るとめちゃくちゃ目に涙を浮かべて私を見つめていた。
そして...私が目を逸らすと...
「うっ...ぎぁーーーーーーーっ!!ぎぁゃーーーーーーーーーーーっ!!!」
鼓膜を突き破るような大きな声を上げてこれでもかっと言う感じで鳴き声を上げて泣き出したのだ。
これにはさすがの母さんも耳を塞いで困惑していたし、私も耳を塞いだ。
可哀想なのは赤ちゃんを抱いた女性だ。
両手が赤ちゃんを抱いていることで塞がっているため耳を塞ぐことができないでいた。
男達はちゃっかり自分の耳を塞いでいる。
女性は赤ちゃんの初めての鳴き声に耳がやられたのか顔色が悪くなり目を回しかけていた。
これはまずいと判断した私は急いで赤ちゃんの側まで浮遊魔法を使い飛んでいき、耳には魔法で音を遮断するような感じで耳栓をして赤ちゃんを抱き上げた。
すると...あんなに大きな鳴き声をあげて鳴いていた赤ちゃんが静かになり、私を抱きしめ返してきたのだった。
赤ちゃんが静かになり私が赤ちゃんを抱き抱えているのを本能で悟ったのだろう。
女性は気絶してその場に倒れてしまったのだった。
母さんは慌てて女性を抱き起こして安否を確認。
男性達に何やら指示を出している。
男達は母さんに睨まれながらワタワタしているのを横目で見ながら私は赤ちゃんを見ると...赤ちゃんは自分の親指を口に咥えながら片方の手でしっかり私の腕を掴んでいた。
その手の力はかなり強いことに今度は気付けた。
『もう~分かったわよ。一緒に居てあげるからあんなに鳴いちゃダメよ!』
私がそう赤ちゃんに言うと赤ちゃんは嬉しそうに満面の笑みを浮かべるのだった。
その光景を女性を解放しながら驚きの表情で見ている大人たちがいることを私と赤ちゃんは忘れてお互いをぷにぷにしあっていたのだった。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
573
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる