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第四章
4-48 特別編 スノー&フレア編
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女性に抱かれてこちらを見つめるめちゃくちゃ可愛い赤ちゃん。
初めて見る人の赤ちゃんに私はトキメキを感じていた。
昔から可愛ものは好きだ。
兄弟達は可愛さ抜きでも好きだが...目の前の赤ちゃんはダントツ可愛いとしか言えない生き物。
目はくりくりしていてまつ毛もふさふさ。
肌は私達とは違ってすべすべのモチモチとした感じに見える。
頭部分にもふわふわの毛が...。
全体的にモチ・プニ・ふわっとした物を見て興味がひかれない奴がいたら私がぶっ飛ばしてやる!
そう思いながら私は布の中より身を乗り出して赤ちゃんの方に手を伸ばしていくと...?!!
なんと私が伸ばした指を赤ちゃんがモチモチした手で握りしめたのだ。
味わったことない感触に感激していたのだが...私はこの時完全に油断していた。
あまりにもモチモチした感触のものに自分の指を掴まれているのはいい。
とてもいい。
だが、この時ちゃんと気付くべきだったのだ。
赤ちゃんの握っている指の力が強いことに。
兄弟達と対して変わらない力で握られていることに!!!
私はかなり浮かれていたのでそれに気付いておらず握られていない指で赤ちゃんの手に触れて楽しんでいたのだ。
『母さん!モチモチのぷにぷになの!可愛いの!私この子欲しい!!』
赤ちゃんに指を握られたまま私は後ろを振り向き母さんに伝えた時だった。
私の視界が急に変わり目には青々とした空と真っ白な雲が写っている。
何より自分の体が浮いた感じがあるのはなぜ??
そう疑問を感じていると...
「あうう!!うあうううっ!うあうぶーーー!!」
聞いたことのない言語が耳に入ってくる。
?????
と同時に...
「こら!フレア!指を話しなさい!ごめんなさい!うちの子が!!」
「なんだ?気に入ったのか?」
「うばぁーー!!」
「おっ!そうか?なんなら嫁にもらうか??」
「うばばうばぁー!!」
「おっ!喜んどるなぁー!!」
楽しそうに話す男どもの声が聞こえてきたのだ。
チラッと目を動かすと...なんと私は可愛い生き物に指を掴まれたまま振り上げられていたのだった。
(そりゃ~視界がかわるわけだ。)
冷静に状況を判断していると視界の隅に母さんの尻尾が...。
そして男達が綺麗に吹き飛ばされていったのだった。
「ごめんなさいね。うちの主人と舅が...。」
必死に可愛い生き物の指を解きながら母さんに謝る女性。
なんとか私の指を掴んでいた手が離れたと思ったら私の体は地面に向かって落ちて行こうとしていたのだが...そこはちゃんと母さんがキャッチしてくれた。
フレアと呼ばれた可愛い生き物は掴んでいたものが自分の手の中から消えたのを見て大きな目に大粒の涙を溜め出したのだった。
初めて見る人の赤ちゃんに私はトキメキを感じていた。
昔から可愛ものは好きだ。
兄弟達は可愛さ抜きでも好きだが...目の前の赤ちゃんはダントツ可愛いとしか言えない生き物。
目はくりくりしていてまつ毛もふさふさ。
肌は私達とは違ってすべすべのモチモチとした感じに見える。
頭部分にもふわふわの毛が...。
全体的にモチ・プニ・ふわっとした物を見て興味がひかれない奴がいたら私がぶっ飛ばしてやる!
そう思いながら私は布の中より身を乗り出して赤ちゃんの方に手を伸ばしていくと...?!!
なんと私が伸ばした指を赤ちゃんがモチモチした手で握りしめたのだ。
味わったことない感触に感激していたのだが...私はこの時完全に油断していた。
あまりにもモチモチした感触のものに自分の指を掴まれているのはいい。
とてもいい。
だが、この時ちゃんと気付くべきだったのだ。
赤ちゃんの握っている指の力が強いことに。
兄弟達と対して変わらない力で握られていることに!!!
私はかなり浮かれていたのでそれに気付いておらず握られていない指で赤ちゃんの手に触れて楽しんでいたのだ。
『母さん!モチモチのぷにぷになの!可愛いの!私この子欲しい!!』
赤ちゃんに指を握られたまま私は後ろを振り向き母さんに伝えた時だった。
私の視界が急に変わり目には青々とした空と真っ白な雲が写っている。
何より自分の体が浮いた感じがあるのはなぜ??
そう疑問を感じていると...
「あうう!!うあうううっ!うあうぶーーー!!」
聞いたことのない言語が耳に入ってくる。
?????
と同時に...
「こら!フレア!指を話しなさい!ごめんなさい!うちの子が!!」
「なんだ?気に入ったのか?」
「うばぁーー!!」
「おっ!そうか?なんなら嫁にもらうか??」
「うばばうばぁー!!」
「おっ!喜んどるなぁー!!」
楽しそうに話す男どもの声が聞こえてきたのだ。
チラッと目を動かすと...なんと私は可愛い生き物に指を掴まれたまま振り上げられていたのだった。
(そりゃ~視界がかわるわけだ。)
冷静に状況を判断していると視界の隅に母さんの尻尾が...。
そして男達が綺麗に吹き飛ばされていったのだった。
「ごめんなさいね。うちの主人と舅が...。」
必死に可愛い生き物の指を解きながら母さんに謝る女性。
なんとか私の指を掴んでいた手が離れたと思ったら私の体は地面に向かって落ちて行こうとしていたのだが...そこはちゃんと母さんがキャッチしてくれた。
フレアと呼ばれた可愛い生き物は掴んでいたものが自分の手の中から消えたのを見て大きな目に大粒の涙を溜め出したのだった。
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