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第四章

4-43 国王陛下達の話し合いの結果...

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 大会議室で話し合って二日後、いつものように部下達と訓練したり日用品の補充を行っているとお城から早馬がやってきた。

私達兄弟はすぐさまお城へ向かうようにとの事で、国王陛下達に呼ばれたので部下達に残りのことを託して城へと向かう。

城に行くと保護者達も来ていてようやくあの時の話し合いの結果が出たのだと思って覚悟して部屋に向かった。

部屋に入ると王様達と保護者達、そして私達兄弟で席に座る。

全員が座ると国王陛下達が最初に口を開いた。

「あれから我々だけで話し合った。」

「民に話をどのようにするかもそうだが...これからの我々の行いについてなどについてもな...。」

「中々話がまとまらなくてねぇ~...。でもいつまでも話がまとまらないからってすますわけにはいかないだろう?」

「だから我々で話した事を全て君達の保護者の方々にも伝えてどの様にしていくかの結論をだしたんだ。」

「それを今から聞いて欲しいんだが...いいか?」

国王陛下達の言葉に私達は特に反論することなく頷き国王陛下達の話を聞く事にした。

私達が話を聞く姿勢にあることを感じた国王陛下達は保護者達に視線をやる。

国王陛下達の視線を感じた保護者達は頷き話をするように促す。

国王陛下達は深呼吸をするとゆっくりと口を開きあの後どのような話し合いをして、どんな意見が出たかを細かく話してくれた。

その話だけでも約一時間...いや二時間以上は話を聞いていた気がする。

でもその時の私達は特に時間の経過が気になる様なことはなかった。

それどころか話がどのようにまとまっていったのかが気掛かりでしかたがなかったからね。

結局の所長々と話を聞いて...国王陛下達の話し合いでは、ありのまま伝えるのとオブラートに包んで必要な事だけ伝えて対応するので意見が分かれている事がはっきりした。

なぜその意見に二分されたのかと言うと...

「民の中にはまだ傷の癒えてない者もいる。その者達の事を考えると包み隠さずに伝える方がいい。」

と言う意見と...

「傷が癒えてないからこそ全てを伝えるのではなく、オブラートに包んで必要最小限の事だけを伝えれば良いではないでしょうか?」

と言う事らしい...。

どちらも民の心を気遣っての結論なのでなんとも言えないが...ただ言えることは...

『隠せば隠すほど疑念が湧くのではないですか?嘘をつかれていると。』

国王陛下達の意見にボソッと私が呟くとブルーム兄さんが確かに!と言って私の言葉に乗せるように話をし出した。

『あっ!それわかるわ!人にはさぁーついていい嘘とついてはいけない嘘があるんだろう?なら今回のはついてはいけない嘘の方に当たるんじゃないか?』

単純な兄さんらしい発想だが...それは一理ある。

我々ドラゴン族は嘘が苦手だ。
苦手というか...嘘をつく理由が分からないと言った方が正しいのかも知れない。

前世の記憶のある私以外のドラゴン族は思ったこと、感じた事を口にしたり行動する種族なのだ。


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