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第四章

4-37 この世界の成り立ちについて 3

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 自分の血肉を犠牲にして生き物を生み出すことがなぜ禁忌行為かという母親の言葉の本当の意味が理解していなかった??どう言う事なのか分からず私もラース兄さんもフレアも首を傾げて父さんの言葉を待つ。

父さんは私達の反応を見ながら話を続けた。

『自分の血肉を犠牲にして生き物を生み出す行為は"神様"なら誰でもできる行為なんだ。
だけどそれをあえて禁忌の行為として母親である女神が決めたのには意味があったんだ。
 その意味とは...未熟なものが生み出したものは生み出されたものも未熟なものとなるのだ。

だからある程度年数を経て知識や経験を積んだもののみしか生き物を生み出すのを禁じていてんだ。

それをその神は理解していなかったからとても未熟で無知な生き物を生み出したんだ。

それが...人間だ。
人間の祖先というべき生き物だ。

これを生み出したことによりこの世界も神様自身もとんでもない運命を辿ることになったんだ。』

そこまで話を聞いてこの先の話のオチが読めてきた私とラース兄さん。
そしてブルーム兄さん以外の人達も話の展開が読めたようで頭を抱えていた。

『神様はとんでもない事件を起こすまで自分がした過ちについて気付くことができなかった。

それは彼自身未熟な存在だったからだ。

未熟な神が生み出したんだ未熟な生き物のために平和だった世界は荒れていく。

無意味な殺戮や理不尽な差別などが起きて世界が崩壊する音が聞こえ始めてようやく自分のしでかしたことの罪の重さを知ったのだ。

神様は慌てて母親に助けを求めた。
母親である女神が連絡を受けてその星にやって来た時にはもう時すでに遅し...。

女神ですらもうどうすることもできない状況となっていた。

もう、彼女ができることと言ったらこの世界の神である我が子と一緒にこの星をリセット...つまり一度死滅させて新しくするしかなかった。

女神は苦渋の決断をして我が子共々その星を一度破壊したのだ。

その時本来なら砕け散る筈だった神様は母親の愛情にて卵の状態にもどされた。

前回の記憶を引き継いで...。
前代未聞の出来事だったが...致し方がなないこと。

この世界は一度滅亡してまた生まれ変わることに。

同じ過ちを起こさぬよう女神はこの世界の神様に枷を付けて子守り兼見張り役として数名の神様を付けた。

それがこの世界にずっと言い伝えられている神様達だ。

本来の祖の神は長い時間卵の姿で過ごす事を選び、自分の孵化をこの世界の生き物達に託したのだ。

それが...【神の卵】というものであり、世界に生きる生き物によって良き神にもなり、邪神にもなる存在なのさ。という話だ。』

父さんの話を聞き終えて全員が絶句したのはいうまでもない。









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