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第四章

4-23 部下達からの励まし?

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 日々訓練をしているのに中々自分達の実力が上がらないことに不安を感じる私達兄弟は若干焦っていた。

焦っても意味がない事は分かっている。
分かっているが...いつ奴が目覚めるか分からない状況で自分達が何も成長できていない事が悔しかったのだ。

それは私達だけでなく他の...周囲で私達と一緒に過ごしている人達にも感じ取られていたのだった。

そんな事にも気づかないぐらい自分達が追い詰められているとは思っても見なかった...。

それに気付いたのは自分達が指揮する部下達の何気ない言葉で気づく事ができたのだ。

この時はいつもの様に兄弟で合同の訓練して各自休息をとっているときだった。

「隊長...少しよろしいですか?」

私達兄弟は兄弟で固まって訓練内容の見直しの話を休息をとりながら話をしているところに休息を命じた部下達が恐る恐ると言った感じで私達の所にやって来て声をかけてきたのだ。

私達は話を中断して部下達を見つめると彼らは必死の形相をしていたのでかなり驚いた。

何事かと質問すると...皆で一斉に私達に対して頭を下げてきたのだ。

これには何がなんやら分からず兄弟で驚き思わず狼狽えてしまったがそんな事は気にせず彼らは頭を下げたまま話出した。

「すみません!俺たち弱くって!」

「隊長達みたいに強く生まれてこなくてすみません!」

「でも、俺たちは大丈夫です!」

「俺たちは俺たちで選択して今を生きてます!」

「今をこうして過ごせるのも隊長達のおかげなのは理解してます!」

「これ以上贅沢な事は望みません!それどころか今とても贅沢な暮らしをさせてもらってます!」

「以前の暮らしからしたら俺たちはちゃんと"人として"扱ってもらってます。」

「仕事も貰えて、安心して暮らせる場所ももらえてます。これほど贅沢な事はありません。」

「それなのにこうして隊長達自ら訓練をつけてもらえるなんて...こんな生活が送れるなんて夢の様です。」

「ですので、今の俺たちには後悔はありません!」

「隊長達のせいとか思いません!」

「もしこのまま闘いになってこの身が散ったとしても後悔も恨みもありません!!」

「ですから...ですから...。」

「「隊長達は...隊長達らしく、もっと自由に伸び伸びとして欲しいです!
今までの...自由な隊長達でいて下さい!!お願いします!!」」

部下達からの思いもよらない言葉に私達兄弟は即答で返事ができなかった。
まず彼らが何を言っているのか理解が追いつかなかったからだ。

中々私達が返事を返してこないからだろう、彼らはゆっくりと顔を上げて不安そうな表情をして私達を見つめる。

そんな彼らの顔を見ても私達兄弟は驚きすぎて返事をする事ができずに固まってしまっていた。
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