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第四章
4-17 大きな子ども??
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兄達と話し合って私が結界で保護してある石と奴は一度国に連れて帰るのはかなりリスクが高いと言う結論がでた。
これに関しては私もあらかじめ予想していたので意義はなかった。
なかったが......だったらどうする?と言う事になる。
そこで、現在地から王都までの中間地点に設けてある施設に行くことにした。
そこは私達の部隊の兵士達の実地訓練用に新設した施設で基地みたいなもの。
あらかたの設備はあるし王都までそれなりに距離があるので、例え何かあっても対処がギリギリとれるかなぁー...という事で行き先がそこに決まったので早速移動開始した。
それぞれに散っていた部下達には早急に連絡して基地に行くように伝えた。
「罠はどうしますか?」
『念のためそのままで移動するわよ。』
大型用の魔物相手の罠なので小型の魔物には意味のない。
だからあえて罠は仕掛けたまま移動する事にした。
移動中奴は私の側から離れることはなかった。
と言っても私が例の石を持っているのあるし、私があえて側から離れないようにしたのだ。
移動中兄達と奴との間にはなんとも言えない空気が流れていたが...奴はこれといって気に留めている様子はなかった。
それどころか視界に入るもの全てが真新しいものの様に振る舞うのだ。
どう言うことかと言うと...
《あれはなんだ?》
『えっ?どれ??』
《あの...黄色いのがある奴だ。》
『あー、ピネモノの木ね。』
《???ピネ???》
『ピネモノの木。あの黄色いのがピネモノと呼ばれる果実よ。皮は硬いけど...そう...中身の果実はとても甘いのよぉ~。』
私がそう言うと奴はいきなり道を逸れたかと思ったらピネモノの木から木の実をもぎとってきてそれを嬉しそうだ。
これには兄さん達もかなり驚いていた。
まさか話を聞いただけてそんな行動をするとは...。
ピネモノの実を食べ終えると今度は野草やら花やらに興味を出し出して片道数分で行ける距離が...なんやかんやで着いたのは二時間以上経ってからだった。
これには私も兄さん達もヘトヘト。
奴だけが子供のように無邪気な笑顔を浮かべて道中に収穫したものを食べるのだ。
『いったいなんなんだ?コイツ...。』
『まるで大きなこどもじゃないですか?』
『それは思った。やることなすこと子供の頃の僕達みたいだったよぉ~。』
「偉くでかい図体したガキだ...。でも油断するな。」
フレアがそう言うと兄達は息を整えながら頷く。
私はと言うと...奴の食べこぼしの後始末なんやらをせっせことおこなっていた。
これに関しては私もあらかじめ予想していたので意義はなかった。
なかったが......だったらどうする?と言う事になる。
そこで、現在地から王都までの中間地点に設けてある施設に行くことにした。
そこは私達の部隊の兵士達の実地訓練用に新設した施設で基地みたいなもの。
あらかたの設備はあるし王都までそれなりに距離があるので、例え何かあっても対処がギリギリとれるかなぁー...という事で行き先がそこに決まったので早速移動開始した。
それぞれに散っていた部下達には早急に連絡して基地に行くように伝えた。
「罠はどうしますか?」
『念のためそのままで移動するわよ。』
大型用の魔物相手の罠なので小型の魔物には意味のない。
だからあえて罠は仕掛けたまま移動する事にした。
移動中奴は私の側から離れることはなかった。
と言っても私が例の石を持っているのあるし、私があえて側から離れないようにしたのだ。
移動中兄達と奴との間にはなんとも言えない空気が流れていたが...奴はこれといって気に留めている様子はなかった。
それどころか視界に入るもの全てが真新しいものの様に振る舞うのだ。
どう言うことかと言うと...
《あれはなんだ?》
『えっ?どれ??』
《あの...黄色いのがある奴だ。》
『あー、ピネモノの木ね。』
《???ピネ???》
『ピネモノの木。あの黄色いのがピネモノと呼ばれる果実よ。皮は硬いけど...そう...中身の果実はとても甘いのよぉ~。』
私がそう言うと奴はいきなり道を逸れたかと思ったらピネモノの木から木の実をもぎとってきてそれを嬉しそうだ。
これには兄さん達もかなり驚いていた。
まさか話を聞いただけてそんな行動をするとは...。
ピネモノの実を食べ終えると今度は野草やら花やらに興味を出し出して片道数分で行ける距離が...なんやかんやで着いたのは二時間以上経ってからだった。
これには私も兄さん達もヘトヘト。
奴だけが子供のように無邪気な笑顔を浮かべて道中に収穫したものを食べるのだ。
『いったいなんなんだ?コイツ...。』
『まるで大きなこどもじゃないですか?』
『それは思った。やることなすこと子供の頃の僕達みたいだったよぉ~。』
「偉くでかい図体したガキだ...。でも油断するな。」
フレアがそう言うと兄達は息を整えながら頷く。
私はと言うと...奴の食べこぼしの後始末なんやらをせっせことおこなっていた。
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