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第三章
3-116 クズ国王の真実?!
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結局私達が救い出せたのはクズ王様以外の人達という結果に終わってしまった。
クズ王様以外にも多少の死人は出してしまったがそれでも予想より多くの人の命が救えたようで少しホッとした。
クズ王様の死に関しては一悶着あったのは致し方がない。
帰ってきた籠の中に姿がないことに王子達から質問攻めにあった。
それこそわざと置いてきたのではないかと言われたしね。
でも最後に一緒に帰ってきた兵士やメイド達の証言により、ちゃんと自分達と一緒に救出しようとしてくれたこと。
いきなり槍が飛んできて王様を一刺しにしたという証言もあり王子達はなんとか納得してくれた。
そして残っていた大臣の中に裏切り者がいたことも伝えるとかなり驚いていた。
「えっ?!嘘だろう!アイツ一番オヤジのために尽くしてたんだぜ?!」
私のいった言葉が信じられないのだろう末っ子の王子が私に食ってかかってくる。
それを第一王子が制しながら私や末の弟に言い聞かせるように話出した。
「やはりあの人でしたか...。たまたま来た商人の紹介だったので怪しかったんですよ。
私も何回か父上に異議申したてを行ったんですが...まるで取り憑かれたかのようにあの人を信用して大臣という役職まで与えたんです。
異例中の異例で長年父上に支えてくれていた他の大臣達からも異議がありましたが全く聞く耳を持ち合わせていませんでした。
確かにあの人は我々にない色んな知識を持ち合わせていましたし、かなり助けられた面もあるんですけどね...。
こんなことならもっと強く父上に進言していれば良かったです。」
そう話す第一王子の言葉に他の王子達は驚きのあまりに何も言い返してこなかった。
彼ら自身も第一王子がそんな風に思い父親である国王に進言していたことすら寝耳に水状態だったからね。
第一王子の言葉に唯一理解を示したのは後半に連れて帰ってきた生き残った大臣達だ。
「第一王子殿下の話された通りです。実は我々と同じ大臣職に以前よりついていた者の中で国王陛下に進言したことにより秘密裏に斬首された者がいます。」
「あの者が側につくようになって元々の性格がさらに悪化してあの様な振る舞いをするように...。」
「我々も自分の命欲しさにあまり強く進言することはできませんでしたが...それでもお側を離れず様子を伺いなるべく早く対応がとれるようにとしてきたんです。」
第一王子の言葉をきっかけとして大臣達が項垂れながら今まで抱えてきた胸の内をさらけ出していく。
それを聞いて王子達...特に第二、第三、第四王子は愕然としていたのだった。
クズ王様以外にも多少の死人は出してしまったがそれでも予想より多くの人の命が救えたようで少しホッとした。
クズ王様の死に関しては一悶着あったのは致し方がない。
帰ってきた籠の中に姿がないことに王子達から質問攻めにあった。
それこそわざと置いてきたのではないかと言われたしね。
でも最後に一緒に帰ってきた兵士やメイド達の証言により、ちゃんと自分達と一緒に救出しようとしてくれたこと。
いきなり槍が飛んできて王様を一刺しにしたという証言もあり王子達はなんとか納得してくれた。
そして残っていた大臣の中に裏切り者がいたことも伝えるとかなり驚いていた。
「えっ?!嘘だろう!アイツ一番オヤジのために尽くしてたんだぜ?!」
私のいった言葉が信じられないのだろう末っ子の王子が私に食ってかかってくる。
それを第一王子が制しながら私や末の弟に言い聞かせるように話出した。
「やはりあの人でしたか...。たまたま来た商人の紹介だったので怪しかったんですよ。
私も何回か父上に異議申したてを行ったんですが...まるで取り憑かれたかのようにあの人を信用して大臣という役職まで与えたんです。
異例中の異例で長年父上に支えてくれていた他の大臣達からも異議がありましたが全く聞く耳を持ち合わせていませんでした。
確かにあの人は我々にない色んな知識を持ち合わせていましたし、かなり助けられた面もあるんですけどね...。
こんなことならもっと強く父上に進言していれば良かったです。」
そう話す第一王子の言葉に他の王子達は驚きのあまりに何も言い返してこなかった。
彼ら自身も第一王子がそんな風に思い父親である国王に進言していたことすら寝耳に水状態だったからね。
第一王子の言葉に唯一理解を示したのは後半に連れて帰ってきた生き残った大臣達だ。
「第一王子殿下の話された通りです。実は我々と同じ大臣職に以前よりついていた者の中で国王陛下に進言したことにより秘密裏に斬首された者がいます。」
「あの者が側につくようになって元々の性格がさらに悪化してあの様な振る舞いをするように...。」
「我々も自分の命欲しさにあまり強く進言することはできませんでしたが...それでもお側を離れず様子を伺いなるべく早く対応がとれるようにとしてきたんです。」
第一王子の言葉をきっかけとして大臣達が項垂れながら今まで抱えてきた胸の内をさらけ出していく。
それを聞いて王子達...特に第二、第三、第四王子は愕然としていたのだった。
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