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第三章

3-94 建物が最強?!!

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 敵と思われる相手が身を潜めている今がチャンスだと感じた私はある事を思いつきそれを実行に移すことに。

ブルーム兄さんにまず初めに伝えたら賛同してくれて、兄さんから他の人達に話を振ってもらったらあっという間に話が広がり話を聞いた人達はもれなく全員賛同してくれたのだ。

その案とは...

『相手も全力を補充している気がするの。ならこちらもそれに合わせて戦力を補充するのはどう?冒険者もそうだけど、この国や他の国もそうだけど住んでいる人達全員の戦闘能力や防衛能力を上げるのはどうかしら?』

というものだ。

もちろんなんの経験のないものに冒険者並みの戦闘能力は求めはしない。

しかし...もしもの時に備えて自分の身や家族の身、大事な人達の身ぐらい守れるようにしておく方がいいのではないか?と思ったのだ。

というか...あまりにも静かすぎてそれが逆に嫌な予感を呼ぶ。

私の嫌な予感はかなりの確率で当たるので...当たってはほしくないが備えておくのにこしたことはない。

ブルーム兄さんから私の考えをありとあらゆる人達に話を広めてもらったら...予想以上に賛同してくれる人達が多くて驚いたんだけどね...。

ブルーム兄さんが話を広めてくれている間に私とフレアでギルドの裏にある建物を作った。

それは...訓練施設を搭載した要塞を造ったのだ。

いや...最初は訓練施設だけを作るつもりだったんだけど...フレアとあれこれ話をしていると...ははっ...。

気付いたらギルドの裏からはみ出して...ギルドの周りまで侵食しまして...てな感じです。

しかも...しかもですよ!!
強度は世界一を誇りますよ!!!
なんてったて...

「えっ?やばくないですか?これ?」

フレアが出来上がった要塞のたてものを見て呟く。
それはね...

「スノーの尻尾の打撃攻撃でも無傷って...。」

『...やっぱりやばい?でも本気を出してやれば砕けるよ。でも軽めの打撃ならヒビも入らないから...いいよね?』

建物を建てている段階で何回か強度を確かめるためにこの世の最強武器と言われている私の尻尾で試していたら...こうなったの。

この事を知った国王陛下が私とフレアに特別依頼を出したのは言うまでもない。

この国のあらゆる建物の建て直しと強度の補強を頼まれたのだ。

ギルドにこれだけの事ができるのだったらという事とでね。

もちろん私達の住んでいる国だけでなく、他国の建物も手直しさせて頂きましたよ。
ほぼ無償で...。

あと地下にも避難場所なども造ったりと私とフレアは色々と大変だった。
これ...本当に...。
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