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第三章
3-93 なんとも言えない不気味な日々
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ブルーム兄さん、ラース兄さん、ローダンは集まってくる情報を集めたり、おかしな依頼書が来ないかの確認をしてもらうためにギルドに残ってそれぞれ通常通りに過ごしてもらうことにした。
私とフレアだけギルドからの依頼を受けながら二人で独自に動いて情報を集めていきながら、今回五組の冒険者パーティーにも情報収集を依頼したので彼らとも定期的に合流して状況確認を行うことにしたのだが...これが思ってたのより中々状況が進展しない。
人手が増えたらなんとかなると思っていたのだが...相手も馬鹿ではないようであれ以来存在を消すように姿も...気配も消えたのだった。
『嘘でしょ?!なんでこんな...。』
今の状況にイライラしながら呟く私に対してフレアは冷静に考察していた。
あまりにも相手の動きがスマートすぎる。
まるでこっちの動きを先読みしているような動きに違和感しかわかなかった。
きっと一時的なものなのだろうと思うが...本当にわからない...。
全く情報がないわけではないのだが...集まってくるのはあの一件がある前の話ばかり。
最近の話は全く上がってこなくなったし事件などにもでくわさなくなった。
本当に息を潜めたように静かになっている。
なんともいえない歯痒さを感じる日々を過ごすハメに...。
『兄さん何か情報来た?』
依頼をこなして報告がてらに兄を尋ねると兄も頭を抱えながら机の上に並べられた書類に目を通していた。
『スノー?情報は...ないな。全く新しい情報はまったくと言って入ってこないんだ。
集まってくるのはけっこう前の情報ばかりなんだ。そっちはどうだ?』
書類から顔を上げたブルーム兄さんと目が合い私はかぶりを振る。
『こっちもまったくよ...。怪しい人影もなければ魔物も見ない。いたって普通の状況よ。
だからかえって不気味すぎて落ち着かないわ。』
『だよな...。それは他の連中も言っている。今回の調査に協力してくれている冒険者達もお前と同じことを言っているよ。
"あまりにも変に静かすぎて不気味だって"なんか対策をとっておくか?』
ブルーム兄さんのその言葉を聞いて私はある事を思いついた。
『兄さん...ある事を思いついたんだけど...。』
そう言って私は思いついた事を兄に伝えると兄もその案に賛同してくれた。
『他の連中にもこの事を伝えてみる。きっと賛同してくれるぞ。スノー、お前先に準備をしておいてくれるか?』
『任せて!』
私はそう返事をすると部屋から出て外で待機していたフレアにブルーム兄さんと話した事を伝えると...
「それはいいな。俺も協力する。他の連中への連絡は?」
『兄さんがしてくれるって。私達は先に準備をしましょう。』
「分かった。」
こうして私達はギルドの裏に周り土地を広げていくのだった。
私とフレアだけギルドからの依頼を受けながら二人で独自に動いて情報を集めていきながら、今回五組の冒険者パーティーにも情報収集を依頼したので彼らとも定期的に合流して状況確認を行うことにしたのだが...これが思ってたのより中々状況が進展しない。
人手が増えたらなんとかなると思っていたのだが...相手も馬鹿ではないようであれ以来存在を消すように姿も...気配も消えたのだった。
『嘘でしょ?!なんでこんな...。』
今の状況にイライラしながら呟く私に対してフレアは冷静に考察していた。
あまりにも相手の動きがスマートすぎる。
まるでこっちの動きを先読みしているような動きに違和感しかわかなかった。
きっと一時的なものなのだろうと思うが...本当にわからない...。
全く情報がないわけではないのだが...集まってくるのはあの一件がある前の話ばかり。
最近の話は全く上がってこなくなったし事件などにもでくわさなくなった。
本当に息を潜めたように静かになっている。
なんともいえない歯痒さを感じる日々を過ごすハメに...。
『兄さん何か情報来た?』
依頼をこなして報告がてらに兄を尋ねると兄も頭を抱えながら机の上に並べられた書類に目を通していた。
『スノー?情報は...ないな。全く新しい情報はまったくと言って入ってこないんだ。
集まってくるのはけっこう前の情報ばかりなんだ。そっちはどうだ?』
書類から顔を上げたブルーム兄さんと目が合い私はかぶりを振る。
『こっちもまったくよ...。怪しい人影もなければ魔物も見ない。いたって普通の状況よ。
だからかえって不気味すぎて落ち着かないわ。』
『だよな...。それは他の連中も言っている。今回の調査に協力してくれている冒険者達もお前と同じことを言っているよ。
"あまりにも変に静かすぎて不気味だって"なんか対策をとっておくか?』
ブルーム兄さんのその言葉を聞いて私はある事を思いついた。
『兄さん...ある事を思いついたんだけど...。』
そう言って私は思いついた事を兄に伝えると兄もその案に賛同してくれた。
『他の連中にもこの事を伝えてみる。きっと賛同してくれるぞ。スノー、お前先に準備をしておいてくれるか?』
『任せて!』
私はそう返事をすると部屋から出て外で待機していたフレアにブルーム兄さんと話した事を伝えると...
「それはいいな。俺も協力する。他の連中への連絡は?」
『兄さんがしてくれるって。私達は先に準備をしましょう。』
「分かった。」
こうして私達はギルドの裏に周り土地を広げていくのだった。
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