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第三章
3-86 虚しい後処理
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辺り一面に黒々と無数にいた魔物達は綺麗さっぱり姿を消して...というか消し飛ばされて何もいない状況となった。
あるのは岩肌と倒した魔物が落としていった素材しかその場には残らなかった。
もしかしたら...と思ったあの一際大きな化け物級の魔物も姿がなくなっていたのにはさすがに驚いた。
魔法を放っておきながらあの化け物級の魔物は残っていると思いながら放ったからね。
でも自分の予想をいい方に裏切ってあの魔物も倒すことができてホッとしている。
フレアと二人で魔物の残骸を集めていると大きな甲羅の一部と黒いもやがかった不気味な光を放つ大きな魔石があの魔物がいた場所に転がっていたのを見つけた。
『フレア...これって...。』
「そうでしょうね。」
地面に転がっている甲羅の残骸と禍々しい魔石を見つめる私とフレア。
このままこの場に放置...するのは良くないのは分かっている。
分かってはいるが...。
あまりにも不気味なオーラを放つ魔石に素手で触るのはさすがの私も嫌なので魔石の周りに結界を張り、結界越しに持ち上げて鞄に収納することにした。
『これで全部かなぁ?』
「この辺りはね...。」
『へっ?どう言うこと?』
フレアの言葉に私は首を傾げるとフレアはある場所に向かって指をさすので私はフレアが指し示す方に目をやると...。
明らかに私が放った魔法によって抉られたのだろうと見える風景が奥へと続いていた。
『ありゃ~。』
「きっとこの奥にも残骸があると思いますよ。それに...ここがどういう所か調べておかないと報告もできないのでは?」
フレアの言葉に私はえーー!!と声を上げると軽く睨まれた。
フレアのこういう所が段々とラース兄さんやおばさん(フレアの母親)に似てきたと思う。
フレアに軽く睨まれているので私は渋々奥へと向かって行く。
奥行くほど暗くって空気が重く感じるが私の放った魔法の効果なのかそこまで重苦しく感じることはない。
少しずつだが空気も浄化されている気がする。
なぜなら...あちらこちらにこれでもかってほど魔物の残骸が落ちているからだ。
『フレア...これ...。』
恐る恐るフレアに質問するとフレアはハァーとため息を吐きながら
「全部拾うに決まってるでしょう。文句言わず動いて下さい。」
フレアはそう言って足元に落ちているものを拾っていく。
その姿を見て嫌だとはいえなかったので同じ様にすることに...。
まるで落ち葉を拾い集めるかのように私とフレアは黙々と地面に落ちている残骸と素材を集めていく。
すると...どれくらい歩いただろうか。
ようやくこの洞窟なのかなんなのか分からない場所の一番最奥と思われる場所に行き着いた。
しかしそこには...見たことない模様が描かれた大きな扉がそびえたっていたのだ。
あるのは岩肌と倒した魔物が落としていった素材しかその場には残らなかった。
もしかしたら...と思ったあの一際大きな化け物級の魔物も姿がなくなっていたのにはさすがに驚いた。
魔法を放っておきながらあの化け物級の魔物は残っていると思いながら放ったからね。
でも自分の予想をいい方に裏切ってあの魔物も倒すことができてホッとしている。
フレアと二人で魔物の残骸を集めていると大きな甲羅の一部と黒いもやがかった不気味な光を放つ大きな魔石があの魔物がいた場所に転がっていたのを見つけた。
『フレア...これって...。』
「そうでしょうね。」
地面に転がっている甲羅の残骸と禍々しい魔石を見つめる私とフレア。
このままこの場に放置...するのは良くないのは分かっている。
分かってはいるが...。
あまりにも不気味なオーラを放つ魔石に素手で触るのはさすがの私も嫌なので魔石の周りに結界を張り、結界越しに持ち上げて鞄に収納することにした。
『これで全部かなぁ?』
「この辺りはね...。」
『へっ?どう言うこと?』
フレアの言葉に私は首を傾げるとフレアはある場所に向かって指をさすので私はフレアが指し示す方に目をやると...。
明らかに私が放った魔法によって抉られたのだろうと見える風景が奥へと続いていた。
『ありゃ~。』
「きっとこの奥にも残骸があると思いますよ。それに...ここがどういう所か調べておかないと報告もできないのでは?」
フレアの言葉に私はえーー!!と声を上げると軽く睨まれた。
フレアのこういう所が段々とラース兄さんやおばさん(フレアの母親)に似てきたと思う。
フレアに軽く睨まれているので私は渋々奥へと向かって行く。
奥行くほど暗くって空気が重く感じるが私の放った魔法の効果なのかそこまで重苦しく感じることはない。
少しずつだが空気も浄化されている気がする。
なぜなら...あちらこちらにこれでもかってほど魔物の残骸が落ちているからだ。
『フレア...これ...。』
恐る恐るフレアに質問するとフレアはハァーとため息を吐きながら
「全部拾うに決まってるでしょう。文句言わず動いて下さい。」
フレアはそう言って足元に落ちているものを拾っていく。
その姿を見て嫌だとはいえなかったので同じ様にすることに...。
まるで落ち葉を拾い集めるかのように私とフレアは黙々と地面に落ちている残骸と素材を集めていく。
すると...どれくらい歩いただろうか。
ようやくこの洞窟なのかなんなのか分からない場所の一番最奥と思われる場所に行き着いた。
しかしそこには...見たことない模様が描かれた大きな扉がそびえたっていたのだ。
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