410 / 664
第三章
3-82 追加依頼はアースタートルから
しおりを挟む
予想外の所で依頼対象と遭遇する事ができた。
見るからに全員健康そうで外傷も見られない。
なぜ彼らがこんな所に居るのかと、外ではどんな事になっているのかを互いに情報交換する事にしたのだが...彼らから内容を聞いて絶句してしまった。
なんと彼らは元々受けていた依頼を達成してギルドに戻ろうとしていた所で不気味なオーラを放ち魔物を数匹引き連れた人物に遭遇したそうだ。
そして彼らが何か言う前にその人物は引き連れていた魔物を彼らに向かって消しかけてきたという。
「どう見ても勝てる相手でないのは一目瞭然だったので、俺たちは逃げることを選択して必死に逃げ回ったんです。」
「なんとかまいたかと思って断崖絶壁の所まで逃げてきたんですが...。」
『逆に追い詰められていた...ってやつね。』
私がそう言うと彼らは頷く。
「もう逃げ場もなくて絶体絶命と思ったらいきなり足元に大穴が空いて気付いたらここにいました。」
「食料は持っていたやつを皆で少しずつ分けて凌いでたんです。
それもそろそろ底をつきそうで...。」
「どうしようか悩んでいたら貴方達が来たんです。」
と言うのだ。
きっと彼らがいう穴というのは...アースタートルだと思う。
思うのだが...なぜ?と疑問に思っているとまたどこからか声が聞こえてきたのだが...。
どうやらその声は私とフレアにしか聞こえていない様子。
『お話し中申し訳ないねぇ~。その子達があまりにもタチの悪そうなのに狙われていたから助けたんだよ。
助けたんだが...私ごと黒い霧に封じられてねここから身動きが取れなくなってしまったんだよ。
あんた達は強そうだから私をここから出してもらえるかい?
そしたらこの子達も外に出してあげられるんだが...。』
私達をとりこんでいるこのアースタートルは魔物の割には敵意がまったく感じられない。
それどころか人間である彼らの事を凄く心配しているのだった。
私とフレアが受けた依頼は彼らを探し出して連れ戻すことなので問題はない。
『分かったわ。なんとかするからもう暫く彼らをお願いできる?』
『ええ。問題はないわ。無理な事を頼んで申し訳ないけど頼むわね。』
アースタートルの声が聞こえない彼らは不思議そうに私達を見るので私はとりあえず鞄から食料と水分を取り出して彼らに差し出す。
『ここから出るには悪い奴らを倒さないといけないみたいだからもう暫くここでいてくれるかしら?
ここは凄く安全だから。』
「悪い奴らは俺たちでどうにかしてくるから大人しくしておくように。」
私とフレアがそう彼らに伝えると彼らは真剣な表情をして頷き私が差し出した食料と水分をしっかり握りしめていたのだった。
見るからに全員健康そうで外傷も見られない。
なぜ彼らがこんな所に居るのかと、外ではどんな事になっているのかを互いに情報交換する事にしたのだが...彼らから内容を聞いて絶句してしまった。
なんと彼らは元々受けていた依頼を達成してギルドに戻ろうとしていた所で不気味なオーラを放ち魔物を数匹引き連れた人物に遭遇したそうだ。
そして彼らが何か言う前にその人物は引き連れていた魔物を彼らに向かって消しかけてきたという。
「どう見ても勝てる相手でないのは一目瞭然だったので、俺たちは逃げることを選択して必死に逃げ回ったんです。」
「なんとかまいたかと思って断崖絶壁の所まで逃げてきたんですが...。」
『逆に追い詰められていた...ってやつね。』
私がそう言うと彼らは頷く。
「もう逃げ場もなくて絶体絶命と思ったらいきなり足元に大穴が空いて気付いたらここにいました。」
「食料は持っていたやつを皆で少しずつ分けて凌いでたんです。
それもそろそろ底をつきそうで...。」
「どうしようか悩んでいたら貴方達が来たんです。」
と言うのだ。
きっと彼らがいう穴というのは...アースタートルだと思う。
思うのだが...なぜ?と疑問に思っているとまたどこからか声が聞こえてきたのだが...。
どうやらその声は私とフレアにしか聞こえていない様子。
『お話し中申し訳ないねぇ~。その子達があまりにもタチの悪そうなのに狙われていたから助けたんだよ。
助けたんだが...私ごと黒い霧に封じられてねここから身動きが取れなくなってしまったんだよ。
あんた達は強そうだから私をここから出してもらえるかい?
そしたらこの子達も外に出してあげられるんだが...。』
私達をとりこんでいるこのアースタートルは魔物の割には敵意がまったく感じられない。
それどころか人間である彼らの事を凄く心配しているのだった。
私とフレアが受けた依頼は彼らを探し出して連れ戻すことなので問題はない。
『分かったわ。なんとかするからもう暫く彼らをお願いできる?』
『ええ。問題はないわ。無理な事を頼んで申し訳ないけど頼むわね。』
アースタートルの声が聞こえない彼らは不思議そうに私達を見るので私はとりあえず鞄から食料と水分を取り出して彼らに差し出す。
『ここから出るには悪い奴らを倒さないといけないみたいだからもう暫くここでいてくれるかしら?
ここは凄く安全だから。』
「悪い奴らは俺たちでどうにかしてくるから大人しくしておくように。」
私とフレアがそう彼らに伝えると彼らは真剣な表情をして頷き私が差し出した食料と水分をしっかり握りしめていたのだった。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
573
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる