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第三章
3-79 断崖絶壁の上に
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浮遊魔法を使って私とフレアは断崖絶壁を登って行く。
登っていくというより飛んでいく...という方がしっくりくるんだろうなぁー。
かなり高く聳えたつ断崖絶壁に沿って飛んでいく私とフレア。
魔物の姿も気配もないが一応警戒をしながら上がっていくと...断崖絶壁の上に見たこともない鳥?の巣らしきものがあった。
木の枝や草などを組み合わせて造られた直径二メートル前後ぐらいはありそうな大きな巣。
しかしそこには卵もその巣の主の姿もなかった。
それどころか人の姿もなかった。
なかったが...
『おかしいわね...。』
「どうした?」
『ここから人の気配がするんだけど...。』
「はっ?なんもないし、いないぞ?」
『そう...よね?』
「どういうことだ?」
『わからないわ。とりあえず...探ってみるしかないわよ。』
私とフレアは巣の近くに降り立ち様子を伺う。
辺りには大きな木や岩、草花があるだけで魔物の気配はないし姿もない。
何かが潜んでそうな洞穴とかもない。
となると...不自然にあるこの巣が怪しく見えてくる。
「スノー。これは本当に巣なのか?」
フレアがじっと目の前の大きな何かの巣を見ながら質問してくる。
『どういうこと?』
フレアの言葉に私はクビを傾げながら質問するとフレアは言葉を続ける。
「神様達も以前言ってたじゃないですか...。目に見えるものばかりが全てじゃない。
疑ってかかるのも大事ですよ。っていう話をしてたじゃないですか。」
フレアの言葉を聞いて私はハッとして慌てて巣に向かって鑑定魔法をかけた。
すると...先程まで何かの巣だったのが姿が変わって見たこともない扉に変わったのだ。
『何よこれ!』
「やっぱ...おかしいと思ったんだ。」
『フレア凄いじゃない。』
「巣にしては新しすぎたからな。しかも普通...巢なら作り主の羽などが混ざっててもおかしくないだろう?それがないからな。」
『そうなんだ。気にしたことなかったわ。』
「どうする?」
『入るに決まってるじゃない。』
「だろうな...。」
『でもただでは入らないわよ。転移陣をここに描いて...隠蔽魔法をかけて...。よし!これで大丈夫よ。』
私は少し離れた場所に何があっても対応できるように転移陣を描いて、それがバレないように隠蔽魔法をかけて目眩しをした。
「じゃーいくか?」
『もちろん!』
私達は目の前の扉を開けて中に入っていった。
扉を開けると下に向かって階段が出てできたので魔法で灯りを灯しながら降りていく。
下に降りるにつれて魔物の気配がし出した。
私とフレアは軽くため息つきながら武器を構えるのだった。
登っていくというより飛んでいく...という方がしっくりくるんだろうなぁー。
かなり高く聳えたつ断崖絶壁に沿って飛んでいく私とフレア。
魔物の姿も気配もないが一応警戒をしながら上がっていくと...断崖絶壁の上に見たこともない鳥?の巣らしきものがあった。
木の枝や草などを組み合わせて造られた直径二メートル前後ぐらいはありそうな大きな巣。
しかしそこには卵もその巣の主の姿もなかった。
それどころか人の姿もなかった。
なかったが...
『おかしいわね...。』
「どうした?」
『ここから人の気配がするんだけど...。』
「はっ?なんもないし、いないぞ?」
『そう...よね?』
「どういうことだ?」
『わからないわ。とりあえず...探ってみるしかないわよ。』
私とフレアは巣の近くに降り立ち様子を伺う。
辺りには大きな木や岩、草花があるだけで魔物の気配はないし姿もない。
何かが潜んでそうな洞穴とかもない。
となると...不自然にあるこの巣が怪しく見えてくる。
「スノー。これは本当に巣なのか?」
フレアがじっと目の前の大きな何かの巣を見ながら質問してくる。
『どういうこと?』
フレアの言葉に私はクビを傾げながら質問するとフレアは言葉を続ける。
「神様達も以前言ってたじゃないですか...。目に見えるものばかりが全てじゃない。
疑ってかかるのも大事ですよ。っていう話をしてたじゃないですか。」
フレアの言葉を聞いて私はハッとして慌てて巣に向かって鑑定魔法をかけた。
すると...先程まで何かの巣だったのが姿が変わって見たこともない扉に変わったのだ。
『何よこれ!』
「やっぱ...おかしいと思ったんだ。」
『フレア凄いじゃない。』
「巣にしては新しすぎたからな。しかも普通...巢なら作り主の羽などが混ざっててもおかしくないだろう?それがないからな。」
『そうなんだ。気にしたことなかったわ。』
「どうする?」
『入るに決まってるじゃない。』
「だろうな...。」
『でもただでは入らないわよ。転移陣をここに描いて...隠蔽魔法をかけて...。よし!これで大丈夫よ。』
私は少し離れた場所に何があっても対応できるように転移陣を描いて、それがバレないように隠蔽魔法をかけて目眩しをした。
「じゃーいくか?」
『もちろん!』
私達は目の前の扉を開けて中に入っていった。
扉を開けると下に向かって階段が出てできたので魔法で灯りを灯しながら降りていく。
下に降りるにつれて魔物の気配がし出した。
私とフレアは軽くため息つきながら武器を構えるのだった。
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