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第三章

3-76 不思議な依頼内容

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 ローダンの一言により抱えていたモヤモヤがとこかに吹っ飛んでいった。
とても身軽になった感じがしたので私は笑顔でローダンに抱きついた。

『お前って本当にいい子だね。何があっても姉ちゃんはあんたは護るから!』

私がそう言いながらローダンに頬ずりしていると兄達も私ごとローダンに抱きついてきた

『ずりーぞ!なら俺はお前たちを守ってやる!』

『それなら私もですね。』

「なら皆で互いを護ればいい。」

『良いね!そしたらずっと僕達は一緒に居られるね!』

夜がふけるまで私達は子供時代に返ったようにはしゃぎ回った。

もちろん騒ぎすぎたので両親の雷が落ちたのは言うまでもない。

 翌朝からいつもの日常を過ごしていった。ただ少し違うことも増えた。

一つは神様達から教わった訓練は密かに継続していること。

敷地が広いのでそれをうまく利用して習った事の復讐をしている。

それ以外にも自分達なりに応用して訓練をしたりもした。

そうする事により能力の衰えを防いでいる。
と言ってもあの神様の所で訓練したことが楽しくて忘れられないから勝手にしているだけなんだけどね。

あと一つは以前に増して私達のギルドには変な依頼が増えた事だ。

前から一風変わった依頼が来ている。

例えば...好きな子がいるので自分の存在をアピールしたいので悪役をお願いしたい!や最近体重が増えてきている気がするので体重を減らす手伝いをして欲しい!やスノーさんの事が知りたいので情報提供してほしいですなど...。

もちろんほとんどの変な内容をお断りしたりしたり、依頼を出した人を締め上げたりしたりしている。

しかし...最近の依頼の内容は、家畜が急に凶暴化して困ってます。助けて下さい!や近所の人が急に人格が変わったように暴れてます。怖いのでどうにかしてください!などどうしたものかと思われる内容が増えてきているのだ。

どの依頼も私達兄弟が率先して対応しているのだが...気になることが多々あった。

他の人達には見えないようだが...凶暴化した魔物も人も周りに黒いモヤのような物を纏っている。

そして白目が血のように真っ赤に染まっていて普通ではないのだ。

人格というか...何もかも変わってしまっている。

しかし、その黒いモヤのような物を消してしまうと...元に戻るのだが...その分反動が来るのだろう...人は軽い人なら数日寝込む程度で済むのだが、最悪死ぬケースも出てきた。

魔物はほぼ死亡している。

『なんか人意的な意図がある気がするのだが...きのせいだろうか?』

ラース兄さんが報告書を見ながら呟くのだが...対応した私達もラース兄さんの意見に賛成するのだった。


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