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第三章

3-75 こんな時の兄弟の言葉って

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 両親達と話をある程度した後私達は自分達の部屋に戻り寛ぐ。
その間も父さんが話してくれた昔から伝わる話の内容が気になってきた。

『代々伝わる話で...この世界を作りし神が目の前に現れる時は世界が終わりに瀕しているとき。悪しきものにて世が壊さられる時。
その時選ばれしものが神のみ技を学びで平和に導く。...と言うものなんだ。』

私は枕を抱えながら父さんのその言葉を繰り返しブツブツと声に出してらしく兄さん達がじっーと私を見つめていた。

『スノー...いったいなんでそんなに繰り返して呟いているんだ?』

私を怪訝な目をして見つめながら声をかけてくるブルーム兄さんとは正反対にラース兄さん達は多少真剣な声で私に声をかけてきた。

『やはりあの話がきになるのですね?』

そう言って近づいてくるラース兄さん。

『さすが姉ちゃんだよね!姉ちゃんが気になることってたいがい何か絡んでいるもんね。』

何か面白いことが起こるような気配を感じたのだろうローダンが少しワクワク顔しながら近づいてくる。

「まぁーそれも結果的にだがな。でもスノーのそのカンは侮れないからな。警戒して考えるのは悪くないと思う。」

フレアは私の考えが手にとって分かるような物言いをしながら近寄ってくる。

そんな兄弟達の反応をチラッと横目で確認しながらも自分の中で腑に落ちてない事を口に出していく。

『カン...ていうよりなんかずっと引っかかっているのよ。なんか...そうなる様に仕向けられている感が...あるような...ないような?
 たまたまそうなっているんだと思うけど...でもあまりにもできすぎで...ね?
 なんでこのタイミングで神様達が現れるの?って話じゃない?
しかもこう何回も私も含めて兄さん達も異世界に行くことなんてないでしょ?
あるのかなぁ??そんなのもなんか関係するのかなぁ?
あーーー!考え出したからなんか纏まらないわ!』

私の言葉にブルーム兄さん何か思うことがあったのだろう。
真剣な顔つきに変わり私のそばに寄ってきて一緒に考え出した。

『確かに親父の言っていた昔話的な内容は気になるわな。ここまで色々あると。』

『おや?楽天化の兄さんでも気になるのですか?』

『なっ?!俺を馬鹿だと思ってるだろう?!』

『違ったんですか?』

『お前ぇ~!!』

ブルーム兄さんとラース兄さんが睨み合いを始めるが今に始まった事ではないので放置しながら考えをまとめていこうとしていたが...

『でも、僕達ってある意味ラッキーだよね!』

このローダンの一言で私は考えるのを放棄した。

『えっ?』

ローダンの言葉に兄さん達も反応してローダンを見る。

『だって!普通に生きてたら体験できないことを体験してるんだよ?めちゃくちゃラッキーじゃん!』

明るく笑顔でそう話すローダンを見ていると今まであったモヤモヤが一気にどっかに吹き飛んで行ったのだった。

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