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第三章

3-38 新たな神様の登場

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 筋肉ダルマとの訓練にだいぶ慣れてきた時のことだ。
いつもの様に神様の屋敷に筋肉ダルマが訪ねてきたのだが、この日は一人ではなかった。

あっ、私達はこの神様の世界でいる間は神様の屋敷に居候させてもらっているの。
なんかとても凄い屋敷で屋敷に入るだけで身体に蓄積されていたダメージが綺麗さっぱりと消えるの。

そんでもってその屋敷で出された食べ物を食べたり、お風呂に浸かって身体を癒すと翌日には前日より能力が微量に向上されているの。

そんな屋敷に毎日筋肉ダルマは尋ねてくるのだが、この日に限って一人ではなかった。

筋肉ダルマ以外に三人の人...いや神様の姿が。

一人は武装した女剣士みたいな神様で、もう一人はエセくさい風貌の神様で、最後の一人がいかにも飲んだくれのオヤジ風の神様だ。

なんでこんな感じの神様達を連れて来たのだろうと疑問に思っていたら筋肉ダルマが楽しそうに話出した。

《あんた達まだご飯食べてるの?遅いわねぇ~。あ、今日からこの三人もあんた達の訓練に参加するからね。》

そう言って私達の前に一緒に来た神様を紹介してくれた。

《この武装しているのが戦いの女神 アテネでその横が魔力の神 ナチョマ。その横が酒の神 タルロスよ。》

戦いの女神が訓練に参加するのはわかるが...魔力の神と酒の神がなんで訓練に参加するのかがわからなかった。

筋肉ダルマの話を聞きながらも私達はご飯を食べる手を止めなかったが彼らはそれに関して特に文句を言うことはない。

それどころかじっーと私達のことを見ているだけ。

私達は彼らの視線を受けつつも朝ごはんを食べ尽くし片付けを行ってから屋敷を出て改めて自己紹介をし直した。

自己紹介をし終えると今日からの訓練内容について話を聞くと...えげつない内容だった。

筋肉ダルマとアテネが私とブルーム兄さん、フレアの相手を。

ナチョマがローダンの相手を。

そして...タルロスがラース兄さんの相手をすると言うのだ。

筋肉ダルマとアテネが私とブルーム兄さん、フレアの相手をするのは理解できた。

できたが...ナチョマとタルロスがなぜローダンとラース兄さんの相手をするのか分からなかった。

『なんで?』

私がそれだけ言うと筋肉痛ダルマではなくアテナが答えてくれた。

《ナチョマはああ見えて魔法に長けているのよ。だから貴女の弟さんの相手には丁度いいわ。彼の方があの子の潜在能力を引き出せそうだからね。
 タルロスはのんべいに見えるけどたんなるのんべいではないのよ。ああ見えて神の中でも一番の策略家でもあるのよね。
だから彼の相手をする方がいいでしょ?》

そう言われると...この組み合わせの意味が理解できたし、兄弟達も納得した。



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