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第三章

3-37 筋肉ダルマの訓練は

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 それからも筋肉ダルマとの訓練は毎日続いた。
ちゃんと休みもあるし、筋肉ダルマもただ一方的に攻撃してくるだけでなくそれぞれの長所や短所を指摘してそれを伸ばす方法や改善する方法も的確にアドバイスしてくれるのだ。

ブルーム兄さんに対しては、
《おい!ブーよ!まだまだ甘いぞ!力任せに攻撃するのではなく、全身の筋肉の弾みを利用するのだ!!
あと、攻撃パターンが同じのはガキでもできる。自分にしかできない攻撃パターンをみつけるのだ!》

ラース兄さんには
《ラーよ!ユーは筋肉が少なすぎ!全身の筋トレの内容をニセットから五セット毎日するように!
 人の裏をかくことばかりに専念するでない!腹黒いぞ!》

ローダンには
《ローよ!防御ばかりしてもダメだぞ!ローの防御は素晴らしいが、ちゃんと攻撃もしないとダメだよぉ~。付いてるもんがあるなら男らしくしないとねぇ~。》

フレアには
《ユーは本当に若い頃の彼奴に似ているなぁ~。その攻撃の仕方といい、力といい...つくづく血なのだろうねぇ~。
でも、まだまだ甘い!そんなのでは、守れる者も守れないぞ!》

私には
《スノー!お前は最高だよ!ほらほらまだ私はケガ一つしてないぞ!
打撃力も申し分ないが、それが本気か?まだまだやれるだろう!!
 女だからと言って遠慮せずにやるんだ!!
お前なら私を超えれるぞ!》

一人で五人を毎日相手しているにも関わらず息一つ乱れずに動けるのだから凄い。

相手はまだ本気を出してないのにね...
私達は常に満身創痍でいるのに...

それでも彼は最初の頃に比べたら真剣に取り組んでくれているのが分かるので私達も文句一つ言わずに彼の訓練に食いついた。

特に私とブルーム兄さんとフレアに対する彼の熱意は半端なかった。

ラース兄さんやローダンに対する熱意の百倍はあるかと思えるぐらいにね。

ラース兄さんは戦闘訓練しながら得意な策略の方を重点的に強化していく。

ローダンも攻撃方法と共に得意な防御の強化に加えて、防御を活用した攻撃方法の訓練も行われた。

で、私たち三人はというと...柔軟体操、準備体操に加えて筋トレにそれぞれの長所に合わせた攻撃方法と短所を補う防御を備えた攻撃方法の訓練を行なった。

それが...今までの人生で一番過酷な訓練だったがとても楽しい者だった。

何より正々堂々と神様を殴れるのだ。
これほどいいものはないと思う。

訓練を受ければ受けるたびに日々体は引き締まっていくし、動きやすくなっていく。

なぜなら来た時より私達の体型はかなり変わった。



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