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第三章
3-36 武神は筋肉ダルマ
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神様のいる空間で特訓を受ける事になった私達兄弟だが...訓練を施してくれるのは目の前にいる神様ではなかった。
彼は武闘系は大の苦手らしく、彼の友人の他の神様が私達に稽古をつけてくれると言うのだが...これまた癖のある神様だった。
私達のために呼ばれた神様は武神パリティリス。
上半身裸でムキムキのテカテカの肌をしていて、私達の前に来た時も自分の筋肉を自慢するかの様にポーズをとっている。
下半身はズボンで腰回りに武器を装備しており、その武器がなければたんなる筋肉ダルマにしか見えない。
が...実力は...凄かった。
武神と言われるだけある。
たんなるパンチでもかなり打撃力があり重い。
ラース兄さん、ローダンはすぐぼろぼろになってしまったのはなんとなく分かるが...ブルーム兄さんやフレアすら一発パンチを食らっただけで膝をついて息切れしている。
私ですら二発目で膝にきてギブアップを言ってしまった。
『なんなんだ?この筋肉ダルマは...ありえねぇ。』
『兄さんやスノーが無理なものが私達には無理ですよ。』
『そうだよぉ~。かなり酷いよぉ~。』
『なんなの!一発がなんであんなに重いの?!悔しい!!!!』
「スノー...お前、二発うけたんだろう?大丈夫か?」
『たった二発よ...大丈夫よ。』
息を切らしながら休息をとっていると筋肉ダルマがポーズをとりながらこっちに向かってくる。
《ユー達中々やるではないか。さすがドラゴンだねぇー。筋がいい。特にそこの君と君、そしてお嬢ちゃんはかなりのびるね。》
そう言って筋肉ダルマはブルーム兄さんとラース、そして私を指差してふんっと鼻息荒く言い放った。
《君と...君は...かなり厳しいが、元がいいからどうにかはなりそうだね。》
ラース兄さんとローダンに向かってそう話す。
《ちなみにワタシは実力の一割も出してないからね。ユー達三人は最終的にはワタシの本気でも対等に戦える様になってもらうからね。
ミー達二人はワタシの力...そうだねぇ~五割か六割ぐらいについていけたら合格だね。一休みしたらもう一回やるわよぉ~。》
そう言って筋肉ダルマはまた変なポーズをとる。
内容的に無茶苦茶な事を言われている様な気がするが...できないこともない様な気がするからやるしかなかった。
しかしあの打撃力で...
『実力の一割もないって...どんだけ化け物よ。』
私がそう呟くと兄弟達からお前に言われたら終わりだなと言われた。
どう言う意味か問いただしたかったが、自分の足が思うように動かないのでグッと堪える事にした。
彼は武闘系は大の苦手らしく、彼の友人の他の神様が私達に稽古をつけてくれると言うのだが...これまた癖のある神様だった。
私達のために呼ばれた神様は武神パリティリス。
上半身裸でムキムキのテカテカの肌をしていて、私達の前に来た時も自分の筋肉を自慢するかの様にポーズをとっている。
下半身はズボンで腰回りに武器を装備しており、その武器がなければたんなる筋肉ダルマにしか見えない。
が...実力は...凄かった。
武神と言われるだけある。
たんなるパンチでもかなり打撃力があり重い。
ラース兄さん、ローダンはすぐぼろぼろになってしまったのはなんとなく分かるが...ブルーム兄さんやフレアすら一発パンチを食らっただけで膝をついて息切れしている。
私ですら二発目で膝にきてギブアップを言ってしまった。
『なんなんだ?この筋肉ダルマは...ありえねぇ。』
『兄さんやスノーが無理なものが私達には無理ですよ。』
『そうだよぉ~。かなり酷いよぉ~。』
『なんなの!一発がなんであんなに重いの?!悔しい!!!!』
「スノー...お前、二発うけたんだろう?大丈夫か?」
『たった二発よ...大丈夫よ。』
息を切らしながら休息をとっていると筋肉ダルマがポーズをとりながらこっちに向かってくる。
《ユー達中々やるではないか。さすがドラゴンだねぇー。筋がいい。特にそこの君と君、そしてお嬢ちゃんはかなりのびるね。》
そう言って筋肉ダルマはブルーム兄さんとラース、そして私を指差してふんっと鼻息荒く言い放った。
《君と...君は...かなり厳しいが、元がいいからどうにかはなりそうだね。》
ラース兄さんとローダンに向かってそう話す。
《ちなみにワタシは実力の一割も出してないからね。ユー達三人は最終的にはワタシの本気でも対等に戦える様になってもらうからね。
ミー達二人はワタシの力...そうだねぇ~五割か六割ぐらいについていけたら合格だね。一休みしたらもう一回やるわよぉ~。》
そう言って筋肉ダルマはまた変なポーズをとる。
内容的に無茶苦茶な事を言われている様な気がするが...できないこともない様な気がするからやるしかなかった。
しかしあの打撃力で...
『実力の一割もないって...どんだけ化け物よ。』
私がそう呟くと兄弟達からお前に言われたら終わりだなと言われた。
どう言う意味か問いただしたかったが、自分の足が思うように動かないのでグッと堪える事にした。
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